人から優しくしてもらったり、ささやかな心遣いをいただいたり、何気ない日常での出来事をきっかけに「贈り物で感謝の気持ちを伝えたい」と思うことはありませんか? しかしながら、すぐに会えない状況や大げさに贈りたくないとき、丁度いいプレゼント選びはなかなか難しいものです。
そういったシチュエーションでは、近年利用者が増えているカジュアルスタイルのギフト「e-Gift(イーギフト)」がおすすめです。e-Giftは、タイミングを選ばず、気持ちが新鮮なうちに贈ることのできる便利なサービス。お互いを身近に感じられるような、ホッと心を温めるギフトになること間違いありません。
目次
いま注目の「e-Gift」とは何か?
e-Giftとは、相手の住所を知らなくても、メールやSNS(LINE・Facebook・Twitter・Instagram)などでギフトを贈ることができる、電子ギフトサービスです。スマホを持っている人なら、気軽にアプリケーションを活用してギフトを贈り合うことができます。
贈り主は、eギフトサービスを提供しているウェブサイトでギフトを購入して、贈りたい相手にメールやSNSを介してギフトチケットのURLを送ります。受け取る人はURLからギフトチケットを表示し、店舗での会計時に提示すると無料で商品を受け取ることができます。
手元にスマホがあれば簡単に商品と引き換えることができるので、ギフトチケットを家に忘れて引き換えできなかった、といったうっかりがないのも良いですね。注意すべきことは、ほとんどのe-Giftには有効期限があること。引き換え忘れて有効期限が切れていた、なんてことになったら悲しいので、受け取る人は最初に有効期限を確認しておくことをおすすめします。
また、フィーチャーフォン(別名ガラケー)では利用できないギフトもあるので、贈り主はギフトを贈る前に利用上の注意をよく読んでおくとともに、贈りたい相手が利用している携帯電話の種類などを気に掛けておきましょう。
eギフトサービスの性質上、ITリテラシーに疎い人は利用方法がわからなかったり、利用に不安を感じたりすることもあるため、贈りたい相手によっては、馴染みのある手渡しや、自宅へ郵送する方法が良いでしょう。相手によって適した贈り方を考えるのも、相手を想った贈り物の一部なのかもしれませんね。
代表的なeギフトサービスの種類
eギフトサービスには、店舗で利用できる「電子チケットギフト」をはじめとして、動画配信サービスや音楽配信サービスを利用できる「デジタルギフト」、住所を受取り主に指定してもらう「配送ギフト」、カタログギフトをウェブで選んで注文までできる「デジタルカタログギフト」があります。
それぞれのサービスは、どれも相手に気負わせないギフトとして近年利用が進んでいて、プチギフトからリッチなギフトまで揃っているため、幅広いシチュエーションで利用できます。ここでは、上記4つのサービスについて細かくご紹介していきます。
① 電子チケットギフト
電子チケットギフトは、eギフトサービスの中で近年最も定着しているサービス。店舗でチケットを提示することで、チケットの指定商品と引き換えることができるサービスです。e-Giftと聞くと、真っ先にこの電子チケットギフトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
贈り主は、メールやSNSで相手にチケットを贈ります。受け取る人は、店舗へ出向いてもらったチケットを会計時に提示することで、商品と引き換えることができます。カフェやコンビニなどの身近な店舗で利用するフードギフトや、ブランドショップで商品と引き換えられるようなタイプがあります。
② デジタルギフト
デジタルギフトでは、動画配信サービスや音楽配信サービスなどのオンラインサービスや、GooglePlayで利用できるギフトコードを贈ることができます。電子チケットギフトや配送ギフトのように、実際に手に取ることのできる商品との引き換えはありません。
おうち時間の増えている昨今、非常に需要の伸びているサービスです。映画や音楽を楽しみたいとき、自分で利用するには月額料金が発生するし、数か月はお試ししてみたいけどよくわからないから手を出さずにいる、などという人は少なくないはず。デジタルギフトなら、気分転換に加え、新たに始めるお試し的要素があるところが嬉しいポイントです。
③ 配送ギフト
配送ギフトとは、受け取る人が自身で住所を入力すると自宅に商品が届くサービスです。贈り主は、前述の「電子チケットギフト」と同様に、メールやSNSでチケットを贈ります。受け取る人は、チケットを利用すると住所を入力することになり、自宅など指定の住所で商品を受け取ることができます。
電子チケットギフトだと、身近に利用できる店舗がなかったり、利用する機会を逃してしまったりして、有効期限が切れてしまうこともしばしば。受け取る人がそういった心配を感じそうだと思うなら、この「配送ギフト」を選択しても良いかもしれません。
④ デジタルカタログギフト
デジタルカタログギフトは、従来、冊子で選んではがきで注文していたカタログギフトを、ウェブで選んで注文することができるサービスです。贈り主はメールやSNS、もしくはカードで贈ることができます。受け取る人はコードをウェブサイトに入力すると、カタログの閲覧と注文ができるようになります。
これまで冊子だったものがコードの記載されたカードとして渡せるので、荷物がかさばらずスマートに贈ることができるのが特徴です。近年では、結婚式の引出物や出産祝いなどでよく利用されることが多いそう。メールやSNSで贈るか、カードとして贈るか、どちらの贈り方にするかはシチュエーションに合わせて変更すると良いでしょう。
e-Giftを贈るシチュエーションの例
ギフトを贈るシチュエーションを考えてみると、誕生日や記念日などのお祝い事や、クリスマスやバレンタインなど季節のイベントがまず思い浮かびますよ。ただし、日常生活の中にはそういった特別な贈答機会だけでない、気軽なギフトシーンもありますよね。
お世話になった感謝やお礼、目上の人や後輩に込めたい激励など、何でもない日に贈るギフトシーンでは、ささやかな贈り物と一緒に気持ちを伝えるのがスマートです。ここでは、そんな日常の中でさり気なく「e-Gift」を贈るシチュエーションをご提案します。
お世話になった人に、さり気ない感謝
頑張っている会社の同僚に、お疲れ様の気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょう。毎日顔を合わせるような仲であれば、気軽で相手に負担を感じさせないe-Giftがうってつけ。大きなプロジェクトがひと段落したタイミングや、自分のミスをフォローしてくれたときに贈ると人間関係が円滑になりそうです。
卒業論文や就職活動などで相談にのってくれた学校の先輩に、大袈裟にならずありがとうを伝えたいシチュエーションでもe-Giftが活躍しそうです。学生同士ならデジタルギフトの使い方はお手のもの。食事に誘っても喜ばれそうですが、忙しい人ならサッと贈れるe-Giftが現代流の心遣いになりますね。
親しい人にこそ贈りたい、心遣いの形
落ち込んでいる友達を励ましたいとき、あなたならどういったことをしてあげますか? 気分転換にドライブに出掛けたり、飲み会に誘ってあげたり。e-Giftなら、サプライズ的な要素でピロリンと相手の元に心遣いを贈ることができます。驚きは嬉しい気持ちを倍増させてくれます。
しばらく会えていない友人や知人には、関係を途絶えさせないためにも誕生日のお祝いをe-Giftで贈ってみてはいかがでしょう。SNSで繋がっていれば簡単に贈れるという利点を活かし、勇気を持って踏み出しましょう。つながりやすく途切れやすい現代の縁を、後悔なく育んでいくことができるはずです。
大切な家族やパートナーに愛情を伝える
離れて暮らす家族に、近況報告とともに大切に想う気持ちをe-Giftで届けましょう。両親や祖父母を安心させるメッセージと一緒に、身体をいたわるプチプレゼントを贈ったなら、不安気な親心に幸福な明かりを灯してあげられます。高齢の方に贈るなら、使い方も丁寧に教えてあげてくださいね。
遠方から車を走らせて会いに来てくれる恋人に「無理せずに休憩してね」という気持ちを込めて、ドリンクチケットを贈ってあげましょう。場面に合わせたギフトをわざわざ調べて贈ってくれたとなれば、言葉だけでは伝わりづらい愛情がグッと感じられることでしょう。
おすすめしたい「e-Gift」販売サイト6選
メールやSNSでギフトを贈ることのできる e-Gift(デジタルギフト)は、様々な企業・ブランドからサービスが提供されています。今回は、その中でも特に人気があって贈りやすいと評判の販売サイトをピックアップしてご紹介します。
Starbucks eGift(スターバックスコーヒー)
「Starbucks eGift」は、Starbucks Coffee(スターバックスコーヒー)で利用できる電子チケットギフトです。ドリンクチケット、フードチケット、ドリンク・フードのセットチケットなどの種類があります。
筆者はこのギフトを贈ってもらうことがダントツに多く、いつも同じメニューを選んでしまいがちなところ、贈り物だからこそちょっと冒険してみようかな、と普段から利用するカフェでも冒険を楽しめる嬉しいギフトです。
Starbucks は全国至る所に店舗があるため、利用する場所にも困ることがありません。待ち合わせに遅れてしまいそうなときに「待たせてごめんね、カフェで待ってて!」だとか、頑張っている人に「いつもお疲れ様」なんてシチュエーションでぴったりです。
HIBIYA-KADAN eGift(日比谷花壇)
お祝いといえばお花が付き物。自分ではあまり購入しないけれど、もらうこと自体は嬉しいという人も多いはずです。「HIBIYA-KADAN eGift」は、贈り主がウェブサイトでギフトカードを作って送り、贈り相手がそのギフトカードを日比谷花壇の店舗で提示して、本人がお花を選んで受け取れる電子チケットギフトです。
ギフトカードは、500円・1000円・2000円・5000円の価格帯から選んで贈ることができます。贈られた本人が、店舗で自分好みのお花を選んで花束にしてもらえるところが嬉しいポイント。お花が自宅に飾られると居住空間が華やかになって気分も明るくなるため、喜ばれるギフトとして活躍してくれることでしょう。
Kiigo(キーゴ)
「Kiigo」は、GooglePlayやNetfrix、ムビチケ前売券などのデジタルコードを専門に取り扱う、デジタルギフトをネットで購入できるサイトです。デジタルコードは、コンビニの店頭でもプリベイトカードとして販売されるほど身近な商品ですが、手渡しで贈られると味気なく感じてしまうもの。しかしながら、e-Giftとしてオンラインで贈られると、抵抗なく素直に嬉しく感じたりもします。
エンターテインメント性に特化した商品が揃っているため、音楽や映画、食事など贈りたい相手の趣味に合わせて選べるのが特徴。相手にピッタリなギフトが探しやすくて、使い勝手の良い販売サイトです。形に残らず相手の負担になりにくいギフトを「消えもの」と言いますが、その新たな発展形として利用してみるのはいかがでしょうか。
giftee(ギフティ)
「giftee」は、電子チケットギフト、デジタルギフト、配送ギフトを問わず、幅広い e-Gift を取り扱っているギフト販売サイトです。取り扱うブランドや eギフトサービスの種類が他のサイトと比べて多いのが特徴で、贈る相手や贈りたい品物のイメージに合わせて商品を選ぶことができます。
種々折々の商品を取り扱っているため、多くのジャンルから吟味して商品を選びたい人におすすめです。ウェブサイトでは、シチュエーションや贈りたいギフトによって特集や利用シーンがまとめられているため、商品が多すぎてどう絞り込めば良いか分からなくなるギフト選びでは頼もしい存在になります。
RING BELL(リンベル)
「RING BELL」とは、カタログギフトを専門に取り扱うリンベル株式会社が提供する、デジタルカタログギフトのサービスです。これまで冊子で商品を選んでハガキで注文していたカタログギフトをデジタル化することで、商品選びから注文まで簡単にできるようになりました。
結婚式の引出物・内祝い・出産祝いなど、様々なシーンで利用できるギフトです。何を贈ったら喜ばれるかわからない、贈り物が被ることが不安、といったシーンでとても助かる相手想いな商品性。受け取る人は、欲しい商品を自分で選べるので喜ばれることは間違いなしです。
TOKYO BASE eGift(UNITED TOKYO等)
百貨店でよく見かけるファッションブランド、PUBLIC TOKYOやUNITED TOKYOを展開する “ALL MADE IN JAPAN” をコンセプトとした「TOKYO BASE」の店舗で利用できる電子チケットギフト。5千円・1万円、3万円、5万円の価格帯から選んで贈ることができます。
遠方で暮らすパートナーや、おしゃれ好きの友達へ、お買い物やおしゃれを楽しんでほしいときに贈れば喜んでもらえること間違いなし。贈ったものを身に着けてもらえたら贈り手も嬉しいですよね。ファッションブランドから提供されるeギフトサービスは日に日に増えているので、洋服をギフトで贈りたいなら相手の好みに合わせて探してみてくださいね。
おわりに
近年注目のカジュアルスタイルギフト「e-Gift」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? まだまだ馴染みは少ないものの、利用するシチュエーションは多岐にわたり、気軽に贈れることが e-Gift の強み。
SNSで繋がっていて住所を知らないといった相手が多い昨今。e-Gift が新しいギフトの形として広まっていくことに疑いの余地はありません。まずは試しに身近な人にデジタルギフトを贈ってみて、その使い勝手を感じ取ってみてはいかがでしょう。
この記事を書いた人
動物行動学・心理学、動物園学、自然を題材とする環境教育を学んだアマチュアギタリスト。システムエンジニアとして仕様調整やマネジメントのノウハウを得る。趣味はバンド、オイルランプ集め、キャンプなど。