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本記事に書かれている内容は、2024年12月5日時点での取材に基づく情報です。
たて糸とよこ糸を織り合わせて作ることから、人とのご縁が広がる縁起物と言われるタオル。運命の糸をイメージさせ、結婚祝いや出産祝いなどお祝いシーンで贈られることも多く、身近で実用的なギフトアイテムと言えます。
数多あるタオルブランドの中からとりわけ注目したのは、鮮烈な色合いが目を惹く「Hippopotamus(ヒポポタマス)」。オーガニックタオルでありながら、お洒落さや使い心地が追求された逸品ギフトは、相手の生活を明るく彩ってくれることでしょう。
ヒポポタマス白金店は、2023年にオープンしたブランドのフラグシップショップ。まるで西洋ギャラリーのように美しい店内では、洗練された独自の世界観が展開されていました。今回は、ショップマネージャーの芦澤勇貴さんにブランドや店舗の魅力について話を伺います。
[ 取材対象者 ]芦澤勇貴さん
ヒポポタマス・ショップマネージャー。ヒポポタマスのタオル製品に感銘を受け、他業種から転職し、現在入社10年目となる。
[ インタビュアー ]河野ひろこ/ギフトコンシェルジュ
看護師時代に培ったホスピタリティを活かし「人となり」を想像したプレゼントの見立てが得意。二児の子育てに日々奮闘しながらも、ギフトセレクトとショップ・カフェ巡りがライフワーク。
1.色鮮やかなオーガニックタオルから広がるライフスタイルショップ
これまでオーガニック市場になかった、鮮やかで個性的な色合いを表現したい――。今治タオルが世間的に広まった頃、ブランドコンセプターである代表の左舘清明さんが白いタオルばかりの市場を見てそう感じたことが、ヒポポタマス誕生のきっかけでした。
左舘さんは、幼い頃から両親の都合で海外を転々としていたと言います。さまざまなシーンでタオルを贈る、日本独自の文化に興味をひかれたこともあり、訪れた国々の特徴やイメージをタオルで表現したいと思ったそうです。
ヒポポタマスのプロダクトテーマは「日常を豊かに彩る」タオル。世界各国のカルチャーや色彩、美意識にフォーカスしながら”タオル”というキャンバスに表現している、と芦澤さんは言葉をつなげます。
芦澤さん
必要性と美しさを備えた製品は、暮らしの中で使うたびに新しい発見と感動をもたらすと考えています。
ヒポポタマスのタオルの最たる特徴とも言うべき「色合い」は、うっとりするほど美しく魅力的で、タオルを使う所作にまで気を配りたくなります。
ヒポポタマスでは、無地の定番カラー11色をベースとしながら、新たな柄や色合いの商品を生みだしています。これは、自宅で使うタオルのテイストを統一させたいお客様の気持ちを汲んでのことです。
インタビュアー
ずっと気になっていたのですが、なぜ「ヒポポタマス(カバ)」なのですか?
芦澤さん
左舘が幼い頃からカバが好きだったことに由来します。
インタビュアー
カバさんへの愛情からきていたのですね!
芦澤さん
そうなんです。その愛情を形にするため、私たちのブランドでは「カバ」というモチーフを大切にしています。
芦澤さん
そして、カバが持つ自然や生命力への敬意を込めて、オーガニック素材や地球に優しい製品づくりを心がけています。これが、私たちの製品が環境に配慮したものである理由でもあります。
愛着のある動物の名前を冠したヒポポタマスというブランドは、人の素肌だけでなく動物たち、ひいては地球にもやさしい想いを抱えていました。
2.白金台に佇む、ヒポポタマスのOfficial Shop
意識しなければ素通りしてしまうほど、閑静な住宅街の路地裏に佇んでいるヒポポタマス白金店。奥に長い細道の突き当りに広がる緑豊かな空間に、ガラス扉越しでもタオルの色彩が映えます。
ヒポポタマス白金店は、1時間ごとの来店予約制をとっていて、専門スタッフがマンツーマンで相談に応じてくれるサービスが特徴的です(予約を取っていなくても、タイミング次第では案内可能とのこと)。
芦澤さん
予約制にしているのは、一人ひとりのお客様にじっくりと向き合い、最適な提案をするためです。タオルは日常に寄り添う大切なアイテムだからこそ、贈る方や用途に合わせた丁寧な接客を心がけています。
芦澤さん
予約が必要なタオル店というのは珍しいかもしれませんが、それだけ特別な時間と空間を提供したいと考えています。
インタビュアー
じっくりとこだわって選びたい人には堪らないサービスです。
芦澤さん
ギフトを贈る人のことや用途をしっかりヒアリングさせていただくので、空間やスタッフとの会話を楽しんでいただければと思います。
男女ともに惹かれるスタイリッシュな仕上がりになっているため、お客様の比率は男女半々だそう。結婚祝いと出産祝いを筆頭に、引越し祝いやささやかなお礼に至るまで、あらゆるギフトシーンに寄りそってくれます。
独特の世界観がひろがる店内空間も、ヒポポタマスに足を運びたくなる理由のひとつ。店舗を訪れた方に注目してもらいたい見所について、「やはりこの壁面ですね」と芦澤さんは壁に目を向けます。
インタビュアー
店内に踏み入った瞬間に感じましたが、壮観ですね!
芦澤さん
アート作品が並んでいるかのような空間を意識しています。この壁面を見てハッとしていただけたら嬉しいですね。
ヨーロッパの美術館を想起させる、高い位置にまで色彩がひろがった壁面は、見上げずにはいられない情感があふれています。壁面をぼんやり眺めながらお気に入りの色を見つける時間も、素敵な過ごし方になります。
白金店ならではのサービスがもうひとつ。刺繍を施した商品を当日中に持って帰ることができる対応スピードで、店舗を訪れた人に許された特別感をあじわうことができます。
土台となるタオルカラーから、文字や刺繍を施す位置、糸色など、個性や想いを表現するこだわりを込めながら、1枚のタオルを作り上げる楽しみも得られます。急な贈答シーンでも特別なタオルを用意することができるので、ギフトの駆け込み寺としても利用できます。
刺繍サービスの待ち時間には、ヒポポタマスのタオルをおしぼりとして体感できる”おもてなし”も。タオルの専門店にいることを忘れてしまう、ホテルライクな時間もお楽しみください。
3.ヒポポタマスのタオルが贈りもの向きなワケ
色彩を表現することから始まったヒポポタマスのタオルですが、色合いや素材以外にもこだわりが込められています。ここででは、知れば知るほどギフトで贈ってみたくなる、ヒポポタマス製品のこだわりについて紐解きます。
① 鮮やかで品のある色合い
最初に語らなければならない鮮烈な「色合い」。ヒポポタマスのタオルの色合いは、ゴッホの名画〈星月夜〉をはじめ、〈アマゾンに茂る木々〉、〈生命みなぎる花々〉など、世界の風景や絵画からインスピレーションを受けています。ただ存在感を放つだけでなく、品を感じさせる深みが特徴です。
こだわりの色合いを出すために、タオル生地にはオーガニックコットンとエコ素材である再生竹繊維が織り交ぜられています。素材にとことんこだわることで、濃淡のある複雑な色合いが表現されているのです。
② ふんわりと柔らかな肌触り
吸水性や柔らかさ、速乾性といった「使い心地」にもこだわりがあります。赤ちゃんに使ってあげたくなるほどのふんわりと柔らかな肌触りは、大人にとっても極上の使い心地。すっぽりと体を包んで、使う人をいたわります。
色落ちを心配する声がよく挙がるそうですが、ご心配に及びません。後染めの工程を経て、西日本最高峰・石鎚山の地下水を使用し、繊細な洗いの工程を行なうことで、染料をしっかりと落とした状態に仕上げています。この地下水は軟水であるため、柔らかな風合いを生み出すのも特徴です。
芦澤さんは「極端な話をすると、十分に染料を落とした上でこの色が保たれているのです」と、誇りをもって話します。長時間の洗いの工程を経ても、鮮やかな色合いがしっかりと残る仕上がりに驚かれる方も多いです。使い込むほどに少しずつ風合いが変化していくのも、自然素材ならではの魅力といえます。
③ 赤ちゃんでも使える安心の品質
敏感肌の人や赤ちゃんでも安心して使えるよう「品質」にもこだわっています。ヒポポタマスでは、世界最高水準の安全な繊維製品のみが認証される「エコテックス®スタンダード100 製品クラス1」の認証を受けています。
これは36か月までの乳幼児、幼児期に触れる繊維製品に与えられる確かな証で、一本の糸から最終商品にいたるまで評価されるもの。誰が使っても安心な品質のものを環境にやさしく作ることが、お客様に支持されている所以だと感じます。
④ シーンに合わせて選べるラインアップ
タオルをはじめとする、幅広い「商品ラインアップ」を誇るヒポポタマス。これは、お客様の声を第一に考えながら製品化するというモットーからきています。
当初のラインナップは、バスタオルとフェイスタオルの2種類。「ハンカチも欲しい」「出産祝いで贈れるスタイがあればいいのに」「タオル地が気持ち良いから全身で感じたい」など、お客様からの声を受けてハンカチ・スタイ・スリッパと商品ジャンルを増やしました。
芦澤さん
はなお部分までタオル地を採用したサンダルが多くのお客様にご好評いただいていますが、より幅広いニーズに応える為、スリッパ(ルームシューズ)も新たにご用意しました。
インタビュアー
お客様の声をしっかりと聞き入れて、すかさず商品化に至るところが信頼できます。
芦澤さん
どちらも使い心地にこだわり、さまざまなシーンで活躍するアイテムとなっています。足裏までヒポポタマスのタオルの心地よさを存分に堪能していただける一足となっております。
ヒポポタマスのルームシューズはリピート率も高く、来客用や別荘用などを含めて幅広い用途で使われている商品。お客様の声をもとに製品化することで、実用性と満足度の高い商品ラインナップを生みだしているのです。
4.ヒポポタマスでおすすめしたいギフト3選
さまざまなこだわりが秘められたヒポポタマスのタオルは、相手の暮らしに心地よさを届けるハートフルギフト。大切な人や特別な贈答シーンに寄りそっていることを感じさせるエピソードが数多くありました。
特に出産祝いでは、柔らかく薄い色合いのアイテムが一般的ですが、色鮮やかで華やかなヒポポタマスのアイテムを選ばれるお客様が多くいらっしゃいます。「特別な贈り物にふさわしい」との声をいただくこともあり、ギフトとして人気を集めています。
芦澤さん自身、喜んでいただけるタオルギフトを選ぶために、相手の方の印象や趣味などをヒアリングした上で、「一緒になって眺めながら探している」と笑います。ここでは、芦澤さんがおすすめする3つの商品を紹介します。
No.1 – オーガニックコットンのバスタオル
ヒポポタマスの1番人気は「バスタオル2枚組」。一般的なバスタオルのサイズが”60cm×120cm”なのに対して、ヒポポタマスのバスタオルは”70cm×145cm”とひとまわり大きく作られています。
芦澤さん
お風呂上がりに全身をすっぽり包む幸福感は、何ものにも代えがたいです。
インタビュアー
大判だからこそ幸せもひろがりますね…!
芦澤さん
私も金曜日だけはバスタオルを使っていいと自宅で許可をいただいていまして(笑) 今週も頑張ったなぁと幸せを噛みしめています。
大判サイズなので、ひざ掛けやお昼寝の掛物としても使っても◎。人それぞれのライフスタイルにあった使い方ができる汎用性の高さも、贈りものに向いているポイントです。
バスタオルは「自分がもらって心地よさを感じたから贈ることにした」というお客様が多い商品だと言います。品質の高いバスタオルは自分ではなかなか買うことのない特別なものだからこそ、ギフトとして貰うと格別に嬉しいものですよね。
No.2 – オリジナル刺繍サービス
おすすめギフトの2番目に挙げてくださったのは「刺繍サービス」。年・月・日やメッセージ、干支や星座のモチーフを入れることができるので、気軽に唯一無二のパーソナルギフトが完成します。
上品な色合いの刺繍が、相手に対する想いを伝えるお手伝いをしてくれます。刺繍糸は、ヒポポタマス白金店では白金台にちなんだ「銀色」と「金色」の2色。刺繍を施すことで、鮮やかなタオル生地に繊細な光が加わります。
特筆すべきは、刺繍できる範囲とサービス価格。絵柄は1つにつき500円で、文字は枠の中に収まる限り500円です(絵柄+文字の場合は、500円+500円=1,000円)。
インタビュアー
文字数に制限がないのですか!?
芦澤さん
せっかくいい贈り物を見つけたのに、一文字ごとに金額を設定してしまうと、刺繍することに躊躇しませんか?
インタビュアー
そうですね、隠れて計算してしまいます(笑)
芦澤さん
ヒポポタマスではシンプルに、文字サイズも文字数も関係なく500円で刺繍させていただきます。
さらに刺繍の位置まで自由に選べるのは、予約制だからこそできるサービスです。スタッフさんのサポートを受けながら、世界にひとつだけのオリジナルギフトをじっくりと作り上げましょう。
母の日ギフトとして「Thank You Mommy!」と入れたり、赤ちゃんのスタイに「PAPA LOVE」と入れたり、数々のお客様のアイデアをみてきたスタッフさんからのアドバイスもとても参考になります。
芦澤さん
私も定規を引っ張りだして、ともに悩む時間を楽しませていただいています。
12月には、クリスマスシーズン限定のサンタとトナカイの刺繍ハンカチが登場します。イニシャルやメッセージの刺繍を追加して、特別感のあるホリデーギフトにいかがでしょう。
No.3 – ブランドアイコンのソフトトイ
ヒポポタマスのブランドアイコンであるカバのぬいぐるみ「カバソフトトイ」も、ワンポイントのアクセントとして贈りものに選ばれる人気アイテム。愛おしくなる可愛らしさが世代や性別をこえて受け入れられています。
ヒポポタマスのタオルと同じように、カラーやサイズもバリエーション豊富なので、相手の雰囲気や予算にあわせて選べることが嬉しいポイントです。
芦澤さん
生まれてきた子供への贈り物なら、初めてのお友達としてもおすすめです。
ヒポポタマスのソフトトイは、芦澤さん自身も出産祝いに贈ることが多いと言います。中には、どこに行くにも一緒に連れていくほど気に入ってくれた子もいるそう。贈ったものを大切にしてくれると、贈り手冥利に尽きますよね。
当初はディスプレイとして作られたソフトトイは、現在ではストラップと鈴付きの仲間も登場するまでに。ゾウ・キリン・てるてる坊主(!)など、ベビーカーにつければお出掛けがもっと楽しくなるベビーアイテムです。
5.ヒポポタマスのタオルを贈ることの魅力とは?
ヒポポタマスのタオルを贈る魅力について、「長く使える上質なものなので、人生の節目をお祝いするギフトとして自信をもっておすすめできます。なにか頑張ったときの自分へのご褒美としてもうってつけですね」と芦澤さんは話します。
芦澤さん
質の良さだけでなく、タオルを使っている時間も共有できることが素敵だと思います。大切な方やご自身に、ぜひ贈っていただきたいです。
インタビュアー
すべての”大切な人”に喜んでもらうため、こだわりが随所に散りばめられていて感動しました!本日はありがとうございました。
暮らしに上質感をそえる、やさしくお洒落なタオル
ヒポポタマスのタオルは、ライフスタイルを彩りながら気持ちを伝えることのできる、必需品でありながら極上のアイテムでした。大切な家族が増えた人にお祝いを伝えたいときや、なにかに挑戦している人にエールを送りたいとき、世界の情景から色のエッセンスを抽出したオーガニックタオルで想いを届けてみてはいかがでしょう。
ショップの詳しい情報
店名 | Hippopotamus 白金店 |
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住所 | 〒108-0071 東京都港区白金台5-13-14 白金台THE1000 アネックス1F |
営業時間 | 12:00〜18:00 |
休業日 | 月曜定休 |
最寄駅 | 東京メトロ南北線/都営三田線・白金台駅より徒歩5分 |
電話番号 | 03-6455-7757 |
ホームページ | https://hippopotamus.co.jp/ |
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