洗濯は生活する上で欠かせない家事のひとつ。洋服を洗って干して畳んで…、それも毎日だとつい疎ましく感じてしまいますよね。そんな厄介者な洗濯を、心躍る瞬間に変えるランドリーソープがあったら嬉しいと思いませんか? 洗い上がりの手触りが良い上に、洋服への負担が少なく長持ちさせてくれるなら、気分はハレバレ楽しくなってくるはずです。
洗い上がりが優秀なランドリーソープは、自宅用にはもちろん、お中元やお歳暮、出産祝い、引っ越し祝いでうってつけなギフトになることでしょう。今回は、アーティストの舞台衣装も扱うクリーニング屋が手掛けた、逸品のランドリーソープをご紹介します。洗濯のプロがもつ知識や技術が凝縮された一級品は、一度使うとたちまち虜になってしまいますよ。
目次
クリーニング業界の革命児、洗濯ブラザーズ
ご紹介するランドリーソープを手掛けるのは、クリーニング業界の革命児「洗濯ブラザーズ」。「服のアンチエイジング」を理念として掲げ、横浜に本店である「LIVRER yokohama(リブレヨコハマ)」を置きます。シルク・ドゥ・ソレイユ、ポール・マッカートニー、ブルーノ・マーズなど国内外のトップアーティストが着用するライブ衣装のクリーニングを担ってきた実力派クリーニング店です。
今回取材に訪れたのは、横浜に続いて二店舗目の出店となる、世田谷区三宿に構えた「LIVRER MISYUKU(リブレ三宿)」。世田谷公園の程近くに位置する複合施設「ストアハウス三宿」A1区画に店舗を構えます。三宿店では「脱ドライクリーニング」をコンセプトに挙げていて、オリジナルで開発した洗剤を巧みに使いこなし、出来る限り手洗いと水洗いでクリーニングを施す点が大きな特徴です。
リブレ三宿(クリーニングリブレ三宿ストア)では、手洗い・水洗いを基本とするクリーニングの受付、オリジナル洗剤の販売、クリーニングに関するワークショップを行なっています。服を預けるだけの場所だったクリーニング店が、ショッピングやコミュニケーションの場になるとは斬新です。
リブレが独自開発したランドリーソープ
リブレが展開する「LIVRER yokohama Laundry Detergent (リブレヨコハマ ランドリーディタージェント)」と銘打たれた洗濯洗剤。「Soap(石鹸)」とは化学的には高級脂肪酸のアルカリ金属塩のことで、それとは別物の洗濯洗剤を含めた総称で「Laundry Detergent(洗濯洗剤)」と呼んでいます。
これらは「服のアンチエイジング」をテーマに開発され、”衣服” だけでなく着用する “人” や、クリーニングする上で切り離せない “環境” にも配慮されています。現在ではデイリー洗濯用にはじまり、デニム専用・スポーツ用・ゴアテックス(撥水加工)など、20種類ほどの洗剤を広く展開しています。
「服のアンチエイジング」とは何か?
それでは、リブレの提唱する「服」が「アンチエイジング」する状態とは、どういったことなのでしょう。今回は、洗濯ブラザーズの長男・茂木貴志氏(代表は次男の茂木康之氏)に話を伺いました。
服のアンチエイジングとは、着用や経年劣化、洗濯によって起こる繊維の硬化や縮み、退色、風合いの変化などを緩やかにすることです。
それぞれの衣類がもつ特性によって様々な劣化を起こす中、その衣服に適している洗剤を使った正しい洗い方を研究することで、服のアンチエイジングを実現させる洗濯洗剤を開発するに至ったと言います。
オリジナル洗剤の開発に至ったきっかけ
衣服・人・環境にやさしい「リブレヨコハマ ランドリーディタージェント」は、どういった経緯で誕生したのでしょうか。もともとは宅配クリーニング店としてスタートしたリブレ。そこで偶然訪れた劇団関係者がその仕上がりに感動し、アーティストの衣装も委託するようになった経緯があります。
毎日公演しているアーティスト衣装は納期がとてもタイトでした。従来のドライクリーニングだとデリケートな素材は洗えますが、乾燥に時間がかかってしまう。その上、少しでも洗濯材が残っているとアーティストの汗と反応して化学やけどを起こしてしまうので、短納期でのクリーニングが困難だったのです。ドライができず水洗いしかないという局面に置かれたことで、ランドリーソープの開発に至りました。
洗剤のベースとなっているのは、開発当初はオーガニックコスメ業界にいた茂木氏が折りよく見つけた、アメリカのUSDA(米農務省)オーガニック認証のランドリーソープ。ただし、「それだけではファンデーション汚れや汗の匂いなどが落ちないという欠点があった」と茂木氏は続けます。
改良に改良を重ねその欠点を克服し、柔軟剤なしでも柔らかな風合いを出せるようになり、さらには時間短縮のためにすすぎ1回でも使えるようにしたことで、現在の「リブレヨコハマ ランドリーディタージェント」にたどり着きました。その開発には5年以上の歳月を要したと言います。
良いこと尽くめの欲張りランドリーソープ
舞台衣装の洗濯をきっかけにして生まれた「リブレヨコハマ ランドリーディタージェント」。では、それらの技術をどのように家庭用のランドリーソープに応用しているのでしょうか。たとえば、デイリー衣類用ページには以下のような特徴が挙げられています。
1.柔軟剤は不要
2.ベビー服にも安心なナチュラル処方
3.泡立ちが少なく、高い洗浄力
4.色柄モノも一緒に洗える
5.すすぎ1回でOK
6.部屋干ししても臭くならない
自然由来の成分にもかかわらず洗浄力が高く、衣類の色移りや縮みを防ぎ、生地に柔らかさを与えると、まさに良いこと尽くめ。一見すると、従来の洗濯用洗剤の概念では実現できないことが書かれているように感じます。ここでは、これらの特徴やこだわりについて深堀していきます。
洗剤の原料に対するこだわり
敏感肌の人や赤ちゃんも安心して使えるナチュラル処方は、ヤシ由来の洗浄成分と化粧品にも使用される、保湿・柔軟成分のアミノ酸を高濃縮してブレンドしたもの。オーガニックコスメ業界にいた茂木氏ならではの原料チョイスです。
子供と大人で洗剤を分ける必要がないということは、洗濯が一度で完了するということ。とにかく洗い物が多い子育て世帯にとっては大助かりで、生活にゆとりをもたらしてくれます。
仕上がりに違いをもたらす配合
リブレでは、それぞれの洗剤素材を絶妙に配合することで、洗浄力や柔らかさを保ちながらも柔軟剤不要、すすぎ1回でOKという手間暇の省略を実現させています。使ってみるといまだに仕上がりの柔らかさに感動するという茂木氏。艶やかな生地に生まれ変わるという表現を使っています。
洗剤の効果を十二分に発揮させるための「正しい洗濯方法」は、リブレの研究成果でもあり、クリーニングや洗剤開発に広く活かされています。そんなクリーニングリブレのノウハウは、ウェブサイトや洗濯ブラザーズYouTubeチャンネルなどで紹介されているので、そちらもチェックしてみてください。
豊富な香りのバリエーション
リブレの洗剤は、洗濯後も爽やかな香りが残るように、精油をベースとして化粧品グレードの香料を配合しています。その香りの種類はバリエーションも豊富。デイリー衣類用洗剤には、定番の5種(ローズハーブ・グリーンアップル・フォレスト・ビーチ・ベルガモット)に加えて、季節や店舗限定の香りがラインナップされています。
ESTNATION とのコラボレーション洗濯用洗剤である「White Floral Musk(ホワイトムスク)」は、男性にも女性にも愛される、ピュアでセンシュアルなフレーバー。今年で販売開始から3年目となる冬季限定の「FIG(フィグ)」は、心待ちにするリピーターも多い気品溢れる香りです。2021年の販売は11月25日~2月末なので、この機会にぜひお試しください。
爽やかでおしゃれなボトルパッケージ
リブレのランドリーディタージェントは、爽やかな第一印象を受けるルックスにこだわりがあり、鮮やかなパッケージのラベルが贈り物にも映えます。追求されたシンプルの中に清潔感がある、北欧系のカラフルな色味を目指したという茂木氏。
洗濯は「嫌いな家事ランキング1位」になることもあるのですが、それを少しでもハッピーな気持ちにさせられるような見た目にしたかったのです。晴れやかな気持ちで洗濯してもらいたいですね。
また、リブレを創業した洗濯ブラザーズはサーフィンが趣味で、海を汚さない自然由来の洗剤とプラスチックフリーの容器を目指していると言います。洗剤に自然由来の原料を使用する一方で、今後はボトルの素材自体も再生素材にしていきたいとの展望も持ちます。
ランドリーディタージェントの開発秘話
理想を突き詰めることで、一般的に困難と言われている課題を克服させた洗濯ブラザーズですが、そこに至るまでには数多くの苦労があったと言います。開発期間は5年を越え、テスト制作は「何百回レベルではない」と茂木氏は笑みを浮かべます。普段の業務の中で、成分や生地に対するアプローチを微妙に変えていきながら、研究を重ねました。
その一方で、小さな生地サンプルで実験する大手企業と違い、立体的な洋服(衣装)で研究を重ねたことによって「理想の洗い上がりにいち早く近づけることができた」と自信も覗かせます。ベースの洗剤配合が完成した後も、シルク専用やデニム、Tシャツと、生地ごとに適した洗剤の開発へと発展させてきました。
リブレの洗濯洗剤を使ってみた感想
取材後には、筆者が購入したデイリー用洗剤を実際に使ってみました。洗濯した洋服は、お外遊びで汚れが落ちにくくなっていた子供用のポンチョ。普段は市販の液体洗剤を使用して洗っています。
洗濯手順が書かれたリーフレットを見ながら洗濯スタート。リブレヨコハマのランドリーディタージェントは、市販品よりもサラリとした質感に感じます。「洗剤と水を混ぜる」「水は多めの設定にする」など分かりやすく簡単な方法で手順が書かれているため、ものぐさな筆者でもストレスを感じることなくこなせます。
洗濯機から取り出した濡れたままの洋服は、いつもより水切れが良く手触りもふんわりと感じます。それはまるで、今までの洗濯で硬直していた繊維をほぐしてくれたかのよう。柔軟剤を入れていないのに、毛がふんわりと立って弾力が生まれました。大袈裟ではなく新品のときよりも柔らかいと思うほどふわふわなポンチョは、たった一度の洗濯で斜め上の仕上がりを感じました。
リブレ三宿に来店する利用者の声
実際にランドリーディタージェントを使用したお客様の感想を茂木氏から伺うことができました。そこからは「洗濯自体が楽しくなっています」「手洗いもしますが、心地よい香りに癒されています」「柔軟剤不要で乾いた後もふんわり仕上がるので、今までなぜ柔軟剤を使用していたのか不思議」など様々な感動が伝わってきます。
リブレの洗濯洗剤を使ってみると、市販品との違いを誰もが実感すると言います。それでいてボトルはスタイリッシュで、用途やフレーバーも選び取ることができるとなると、ギフトで誰かに贈ってみたいという気持ちが自然に芽生えてきます。
ランドリーソープをギフトで贈るメリット
ランドリーソープは、まさに日常に寄り添う贈り物。生活必需品であるが故に手軽に購入できるものが多く、普段は気にも留めないような単なる消耗品として考えがちです。そういった中で上質なランドリーソープを使ってみると、非日常のプチ贅沢を感じるとともに、生活に彩りをもたらしてくれることでしょう。
洗濯物がふんわりと柔らかな手触りに仕上がり、良い香りがしてきたら、慌ただしい日常でも心が穏やかになりそうです。乾燥後に思わず顔をうずめてしまうのは、テレビコマーシャルでよく見る光景ですが、リブレのランドリーディタージェントは実際にそれが起こりうる逸品なのです。
ランドリーソープをギフトで贈ると、どのような想いが届くでしょうか。たとえば、出産祝いとして贈れば「忙しいパパママを応援してるよ」「赤ちゃんと気持ちよく過ごしてね」というハートフルなメッセージを贈れそうです。お歳暮なら「新年を気持ちよく迎えられますように」といった想いを、柔らかに洗い上がった洗濯物からも感じてもらえることでしょう。
ランドリーソープのセレクトポイント
香りや用途のバリエーションが豊富なランドリーディタージェントのシリーズは、どういった観点でセレクトすれば良いのでしょう。好みが分からない相手なら、男女問わず人気の香り「ビーチ」がおすすめだと茂木氏は言います。ベルガモット・グリーンアップル・フォレストなどの香りは、年齢や性別によってハマる層がバランスよく分かれているのだとか。
贈る相手がよく着ている衣服の種類によって洗剤を選んでも良いかもしれません。ファッションにこだわりのある女性なら「シルク&ウール」、キャンプが趣味の男性なら「ゴアテックス(撥水加工)」、デニムラバーには「デニム」など、相手の趣味や愛用品に合わせた洗剤をチョイスすると喜ばれそうです。
贈答シーンから選ぶ、洗剤ギフトの一例
ギフトシーンだと、出産祝いや引っ越し祝いで贈られることが圧倒的に多いという「LIVRER yokohama Laundry Detergent (リブレヨコハマ ランドリーディタージェント)」。実用的なだけでなく、爽やかで見栄えすることも贈り物としておすすめできる理由のひとつです。
「ランドリーディタージェント デイリー衣類用(2,640円)」「パーフェクト アイロンスプレー(2,200円)」「ギフトボックス(550円)」を組み合わせると、5千円ほどで素敵なランドリーソープセットの完成。合計5千円以上で送料無料となることも、贈り手にとって嬉しいポイントです。
リブレの洗練されたギフトボックスは、受け取る瞬間の気持ちを盛り上げます。こちらのギフトボックスにも再生素材が使用されています。各種のし紙にも対応しているため、かしこまったギフトシーンにも大活躍。洗濯方法の説明書も同梱されているので、相手にも効果を体感してもらえます。
家族みんなが安心して使える、出産祝いギフト
デリケートな赤ちゃんの肌を守りたいお母さんにとって、赤ちゃんにも大人にも使えるランドリーソープは嬉しい贈り物。赤ちゃんには低刺激な無香料を、大人にはフレグランス付きの洗濯洗剤を選んでみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの可愛らしい洋服が柔らかく仕上がると、いとおしい気持ちも一段と膨らみます。また、大人の洋服から優しい香りが漂ってくると、子育ての疲れも幾ばくか癒されることでしょう。そんな祝福と労いが込もったギフトになります。
華やかなギフトセットは、女性の誕生日に
女友達や女性パートナーの誕生日には、お気に入りの一着を任せられる「シルク&ウール」と、スプレーのセットをプレゼント。シルク&ウールは、デリケート繊維用にスクワランオイルがブレンドされていて、シルクやウールが持つ油分を補うことで艶感が戻ってくると言います。
ギフト感を出すスプレータイプは、ソファーやカーテンに使える「ファブリックフレグランススプレー」や、アイロン前に吹きかけることで糊づけする「パーフェクトアイロンスプレー」など、贈り相手のライフスタイルを思い返して選んでみてください。
デニムスタイルの男性に贈る、デニムウォッシュ
「デニムウォッシュ」は、厳選した高品質な糊(ノリ)をブレンドしたデニム用の洗濯洗剤で、ハリ感をキープしてくれる逸品。ノリが定着することでインディゴの色落ちもケアするというのだから、デニムラバーにとっては願ってもないことです。
ショッピングでも旅行でも、基本的にはデニムスタイルという男性は多いはず。デニムを贈るのは、相手の好みや予算都合もあって難しいというケースにぴったり。デニムウォッシュなら、色柄モノのシャツやチノパンに使用できるので、お洒落な男性にも贈りたい一品ギフトです。
ランドリーソープギフトで、日常に小さなハッピーを
自身でもランドリーディタージェントをギフトで贈っているという茂木氏は、洗濯洗剤をギフトとして贈る魅力をこう話します。「やはり洗い上がりですね。面倒だと感じていた家事を、少しでも楽しい時間に変えられることは魅力として感じます。サステナブルな思想も時代に合ったギフトになると考えています」。
ひとたび使ってみると格別な仕上がりを体感できるランドリーソープは、日常に小さな幸せを贈ることのできる素敵なギフト。あくせくと無心でこなしていた洗濯作業が、楽しいひとときに変わることでしょう。衣服・人・環境に優しく、柔軟剤いらずで柔らかく仕立て上がるランドリーソープを、お祝い事や季節の挨拶に贈ってみてください。