本記事に書かれている内容は、2026年3月16日時点での取材に基づく情報です。
草木や季節の恵みから生まれる、やさしい色。その一色一色には、自然の時間と人の手仕事が静かに重なっています。マイトデザインワークスが手がける真糸/maitoは、そんな“自然をまとう”という感覚を日常に届けるブランド。
使い手とともに歳月を重ね、色が育っていくものづくりを大切にしています。今回は、真糸/maito店舗スタッフである桂島紘子さんに、真糸/maitoの魅力やおすすめの製品を伺いました。大切な人に贈りたくなる理由を紐解いていきます。

[ 取材対象者 ]桂島紘子さん
真糸/maito店舗スタッフ。長年アパレル業界に身を置き、真糸/maitoには約7年在籍。自身も柘榴染めのリネンマルチウィービングストールを愛用。

[ インタビュアー ]河野ひろこ/ギフトコンシェルジュ
看護師時代に培ったホスピタリティを活かし「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。ギフトコンサルタントとして贈り物にまつわる悩みに寄りそい、新しい時代のギフト文化を研究。二児の子育てに奮闘しながら、ショップ巡りが10年来のライフワーク。
INDEX
真糸/maitoとは|草木の色をまとうブランド
真糸/maitoは、自然の恵みから生まれる「色」を、日常に届けるブランドです。
その背景にあるのは、福岡の草木染工房に生まれ、幼い頃から染色に触れてきた小室真以人氏の原体験。植物から色をいただくという営みは、彼にとって特別なものではなく、暮らしの延長にあるごく自然なものでした。
その後、東京藝術大学で染織を学ぶ中で、ガラスや革など多様な素材表現に触れながらも、最終的に立ち返ったのは「染め」という原点。
自然の色が持つ奥行きや、時間とともに変化していく美しさに改めて魅了され、2008年に自身のブランドとして真糸/maitoを立ち上げました。
ブランド名の「真糸」は、自身の名前に由来し、染色に向き合う覚悟が感じられます。
自然の色をそのまま映し出すこと、そしてそれを日常の中で心地よく使えるかたちにすること。単に美しいだけでなく、暮らしに寄り添い、長く愛される存在であることが、製品を作る上で大切にされています。
また、真糸/maitoの魅力は、色を“消費するもの”ではなく、“育てていくもの”として捉えている点にもあります。
使い手の時間とともに変化し、その人の暮らしに馴染んでいく色は、やがてその人だけの表情へと変わっていくもの。そこには、自然と人とがゆるやかにつながる豊かさがあります。
忙しい日常の中で、ふと心をほどくようなやわらかな色。真糸/maitoは、そんな静かな豊かさを纏うという選択肢を、そっと差し出してくれるブランドです。
想いを重ねて贈りたくなる理由
真糸/maitoの製品が贈り物として選ばれる理由は、単なる美しさだけではなく、その背景にある思想と使い続けられる安心感にあります。
100%草木染めによるやさしい色合いは、年齢や性別を問わず自然に馴染み、贈る相手を選びにくいことが魅力のひとつ。
桜や藍、柘榴など、植物由来の色には季節や花言葉を重ねることができ、誕生日や長寿祝いなど、想いを込めたギフトにも適しています。

桂島さん
例えば、お名前が「サクラ」だから桜染めを、「アカネ」だから茜色を、という選び方をするお客様もいらっしゃいます。

インタビュアー
素敵な選び方ですね!
さらに、原綿から染めるトップ染めによって色持ちが良いことや、洗濯用中性洗剤で洗濯できるといった日常使いのしやすさも贈り物として支持される理由です(※真糸/maitoの製品はすべて中性洗剤での洗濯)。
草木染め特有の「扱いが難しそう」という不安を和らげ、気軽に長く愛用できる設計は、受け取る側への配慮にもつながります。
加えて、真糸/maitoの製品は“育てる楽しみ”を持っていることも特徴です。時間とともに色合いがやわらかく変化し、必要に応じて染め直しも可能。
ひとつのものを長く大切に使う価値観に寄り添いながら、贈られた後も関係性が続いていくギフトといえるでしょう。
自然の色とともに、使う人の時間を重ねていく。そんな奥行きのある贈り物として、多くの人に選ばれています。
自然の色が生まれるまで|真糸/maitoのものづくりのこだわり
真糸/maitoの製品に触れたとき、まず心に残るのは、どこかやわらかく澄んだ色の美しさ。その背景には、自然と向き合いながら、丁寧に積み重ねられた工程と揺るぎない思想があります。
草木から色をいただき、糸へ、そして一つのかたちへと仕上げていく。その一つひとつの過程には、時間と手間を惜しまないものづくりの姿勢が息づいています。ここでは、真糸/maitoならではのこだわりを紐解きます。
100%草木染めが生む、混じり気のない“本来の色”
真糸/maitoのものづくりの核にあるのは、化学染料を一切使わない「100%草木染め」への徹底したこだわりです。
一般的なボタニカルダイとは異なり、わずか1%の化学染料も加えないことで、植物本来の繊細な色合いをそのまま引き出しています。
「自然から命をもらい、それを映し出す」という考えのもと生まれる色は、やわらかで見る人の心を静かにほどいてくれるもの。混じり気のない“本来の色”だからこそ、身にまとうたびに自然の気配を感じられます。
原綿から染める“トップ染め”が叶える、やさしい色と高い耐久性
真糸/maitoでは、原綿の段階で染色する「トップ染め」という希少な技法を採用しています。
糸や製品になってから染めるのではなく、繊維の芯までしっかりと色を含ませることで、やわらかく奥行きのある色合いを実現。さらに、色持ちが良く、使い込むほどに穏やかに変化していくことも特徴です。
草木染めに対して抱きがちな扱いにくさを感じにくく、日常使いしやすいことも魅力。美しさと実用性を両立した、真糸/maitoならではの技術です。
季節と植物に寄り添う、一期一会の色づくり
桜のつぼみや枝先、夏の藍の生葉など、真糸/maitoの色はその時々の植物から生まれます。限られた時期にしか採れない素材を用いるため、同じ色は二度と生まれないことも少なくありません。
季節ごとに移ろう自然の表情をそのまま映し取った色は、まさに一期一会の美しさ。さらに、鉄や銅を用いた「媒染」によって、ひとつの植物からも多様な色合いが引き出されます。
自然と対話するように生まれる色には、工業製品にはない豊かな表情が宿っています。
着る人に寄り添う、ストレスフリーな着心地
真糸/maitoのニットは、縫い目のない「ホールガーメント製法」によって編み立てられています。
体を包み込むように立体的に仕上げることで、締め付け感が少なく、動きやすい着心地を実現。重ね着をしてもごわつきにくく、日常のあらゆるシーンに自然と馴染みます。
ゆったりとしたシルエットは体型を問わずフィットし、着る人それぞれの暮らしに寄り添ってくれるもの。思わず手に取りたくなる心地よさも、真糸/maitoの大きな魅力のひとつです。

桂島さん
縫い目があると、そこで止まってしまうんです。

インタビュアー
たしかに、縫い目の部分って硬いですものね。
大切な人に贈りたい|真糸/maitoのおすすめギフト
自然の色をそのまま映し出した真糸/maitoのアイテムは、ただ“モノ”を贈るのではなく、やさしい時間や想いまで一緒に届けてくれる存在です。日常にそっと寄り添うものから、特別な節目にふさわしい一枚まで、幅広いラインナップも魅力。
ここでは、大切な人への贈り物に選びたい、真糸/maitoならではの桂島さんおすすめアイテムをご紹介します。
気軽に想いを届ける、はじめての草木染めギフト|ゆったりソックス
「ちょっとした贈り物だけど、きちんと気持ちは伝えたい」。そんなときに選びたいのが、草木染めのゆったりソックス。原綿染めなので、色持ちもよく日常使いしやすいことも魅力です。
締め付け感の少ないやさしい履き心地と、自然由来のやわらかな色合いは、パートナーや友人、両親への手土産にぴったり。日常的に使える実用性の高さに加え、「草木染め」というストーリー性も感じられることが魅力です。
気を遣わせすぎない価格帯ながら、センスの良さと体を気遣う想いが伝わる一足は、ちょっとしたお礼や蔵前散歩のお土産におすすめです。
日常にそっと寄り添う、やさしい贈り物|草木染め インドリネンスカーフ
1万円前後で贈れる中でも、しっかりと特別感を演出できるのがインドリネンスカーフ。山桃、藍、紫香、茜、桜などさまざまな素材で染められていて、「段染め」の技法を用いることで、2色に染め分けています。
軽やかな素材感と草木染めならではのやわらかな色合いは、日々の装いに自然と馴染みます。お母さんへの誕生日プレゼントや母の日ギフト、気心の知れた友人への贈り物にはもちろん、お世話になった先輩への個人的なお礼にも最適です。
春夏はさらりと、秋冬は重ねて使えるため、季節を問わず活躍します。「長く使ってほしい」という想いをさりげなく託せる、バランスの良いギフトです。

桂島さん
複数の色合いを楽しめ、折り方や巻き方次第で見せ方を変えられることも魅力です。
装いに彩りを添える、特別感のある一枚|草木染め エンブロイマフラー
少し華やかさや印象に残る贈り物を選びたいのなら、レース編みのエンブロイマフラーがおすすめ。草木染めのやさしい色合いの糸で繊細に編み上げ、シンプルな装いにも自然と個性を添えてくれます。
たとえば、ブルーとグレーの配色は、藍染と矢車附子で染められた2種の糸を使用。複数の色合いの個性を楽しめることが魅力です。
1枚で使うのはもちろん、他のストールと重ねてアレンジできることも高ポイント。
価格帯も¥13,200(税込)と程よく、複数人で贈る友人への誕生日プレゼントに最適。おしゃれを楽しむ方や、少し気分を変えたいタイミングの贈り物としても喜ばれる一枚です。
長く寄り添う、本命の贈り物に|リネンマルチウィービングストール
大切な節目に贈るなら、長く愛用できる上質な一枚を。リネンマルチウィービングストールは、福岡県・秋月にある工房で職人が一点一点手染めで染め上げたリネンストール。
織りの変化によって生まれる表情の豊かさと、大判ならではの使い勝手の良さが魅力です。
カラーは、藍染め、柘榴染め、桜染めなど8種類。手に取った瞬間に、贅沢な厚みを感じながらもふわっと扱いやすい軽さを感じます。
職場の仲間から贈る退職祝いや異動のプレゼント、奥様やパートナーへの誕生日ギフトなど、きちんと想いを伝えたい場面にふさわしい存在感があります。

インタビュアー
今首に巻いているのは、柘榴染めのストールですね?

桂島さん
はい。自分の理想の色合いのものが登場するのをじっくり待って購入した1枚です。

インタビュアー
お気に入りをハンティングするのも楽しそうです。

桂島さん
かれこれ5年ほど愛用していますが、風合いが変わっていくことにも愛着が湧きますよ。
オールシーズン使える実用性に加え、一点ごとに異なる色合いはまさに一期一会。「これだ」と思える一枚を選ぶ時間も、特別な体験になります。
蔵前で出会う、草木の色のある暮らし|店舗紹介
ものづくりの街・蔵前に構える真糸/maitoのショップは、草木染めの色と静かに向き合える特別な場所。やわらかな色合いに包まれた空間には、自然の恵みと人の手仕事が息づいています。
ここでは、製品を選ぶ時間そのものが心を整えるひとときに。日常の延長にありながら、少しだけ感性が研ぎ澄まされる。そんな体験が待っています。
色と素材に包まれる、蔵前のショップ
蔵前の静かな街並みに佇む真糸/maitoのショップは、扉を開けた瞬間からやわらかな色に包まれる場所です。
白を基調とした空間に、桜や藍、柘榴から生まれた草木染めのアイテムが並び、その一つひとつが静かに呼吸しているような存在感を放っています。什器や棚の多くは手作りで、木や古道具の温もりが、色の美しさをより一層引き立てています。
店内で印象的なのは、染料となる植物が瓶に収められ、実際の素材として展示されていること。「この実からこの色が生まれるのか」と、思わず足を止めて見入ってしまう瞬間も少なくありません。
色だけでなく、その背景にある自然の営みまで感じられることが、この場所ならではの魅力です。
また、丁寧に手入れされた製品からは、作り手のまなざしが伝わってきます。
桂島さんが一つひとつ製品を整えながら並べることで、布がふっと表情を変え、触れたくなるようなやわらかさを取り戻す…、そんな光景も日常の一部。訪れる人は、ただ商品を選ぶのではなく、「自分に馴染む色」と出会う時間を過ごします。
月に数日、工房で開催される草木染めのワークショップでは、自らの手で色を染める体験も可能です。
自然の色と手仕事に触れ、その奥深さを知るひとときは、きっと特別な記憶として残るはず。真糸/maitoの蔵前店は、色を“買う”場所であると同時に、色とともにある暮らしをそっと教えてくれる場所なのです。

桂島さん
ワークショップは、リピーターとビギナークラスがあるのでお気軽にご参加ください。

インタビュアー
自分で染めた草木染めアイテムは思い入れの深い一品になりそうですね!
自然をまとう粋な贈り物
ただ形あるものを贈るのではなく、自然の色や時間の流れごと手渡す。それが真糸/maitoの贈り物。やわらかな色は使う人の暮らしに溶け込み、やがてその人だけの表情へと育っていきます。
人生の節目や感謝を伝えたいとき、草木染めが好きな人や体を気遣いたい人に自然なものを贈りたいとき…。心にそっとゆとりを生む“自然をまとう”贈り物を探しに、真糸/maitoへ足を運んでみてください。優しい想いを届ける草木染め製品が待っています。
ショップの詳しい情報
| 店名 | MAITO/真糸 蔵前店 |
|---|---|
| 住所 | 〒111-0051 東京都台東区蔵前4-14-12 1F |
| 営業時間 | 11:00-18:00 |
| 休業日 | 月曜日 |
| 最寄駅 | 都営浅草線 蔵前駅:A0出口より徒歩2分 都営大江戸線 蔵前駅:A6出口より徒歩9分 JR総武本線 浅草橋駅:浅草橋駅東口より徒歩11分 |
| 電話番号 | 03-6319-1137 |
| ホームページ | Maito Design Works |
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