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贈答マナー

結婚式の受付でご祝儀を渡すとき、スマートなあいさつとは?

結婚式の受付でご祝儀を渡すとき、スマートなあいさつとは?

本記事は、贈答マナーに関する、皆様のちょっとした疑問を解決していくコーナーです。いざという時に困らないよう、ぜひご参考にしてみてください。今回は、結婚式に招かれたとき、受付でスマートなあいさつをする方法についてご説明します。

ご祝儀を渡すとき

結婚式に招かれたとき、受付で何とあいさつすれば良いかわからず、無言でご祝儀を出してしまったことはありませんか?それでも場をやり過ごすことはできますが、あいさつも大人としてスマートに対応したいところですよね。本稿では、そんなちょっとした結婚式の受付時マナーをご紹介します。

結婚式の受付で、想定される問答集

結婚式の受付でご祝儀を渡すとき、簡単なやりとりだとしても、品のあるスマートなあいさつが出てこないことはありますよね。ここでは、結婚式の受付で想定される問答集をご紹介しますので、是非とも実践してみてください。

あなた

本日はおめでとうございます。

受付係

本日は、お忙しい中ご出席いただき、ありがとうございます。


あなた

新郎(新婦)友人の〇〇です。この度はお招きいただきありがとうございます。


あなた

ささやかですが、お祝いでございます。(受付の前で袱紗からご祝儀袋を出し、ご祝儀を渡す)

受付係

ありがとうございます。お預かりいたします。


受付係

恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします。

あなた

承知しました。(フルネームで記帳する)

結婚式に参加した経験のある方は、それとなくイメージがつくのではないでしょうか?事務的な会話にとどまらず、手短なあいさつとお祝いの言葉を挟めると、印象が大きく変わります。それでは、順を追ってひとつずつご説明します。

結婚式の受付で、ご祝儀を渡すときのマナー

ご祝儀を渡すとき

① あいさつでのマナー

結婚式の会場に到着し、受付を済ませる際には、まずはあいさつから入りましょう。受付の係は、新郎新婦の友人が受け持つことが多いです。知り合いが受付をしていると、あいさつで終わらずつい話しかけたくなりますが、長話は絶対に禁物です。

結婚式当日の受付は、新郎新婦の代理であり、お客様を最初にお迎えする両家の「顔」です。他のお客様もいらっしゃるので、丁寧なあいさつと軽い会話程度で終わらせましょう。

あいさつの言葉としては、「本日はおめでとうございます。」など、お祝いの気持ちを端的に表現するとスマートな対応に見えます。

② 名乗るときのマナー

結婚式の受付では、新郎側の受付と新婦側の受付に、分かれていることがよく見受けられます。したがって、受付係に【どちらの招待か】【どのような関係か】を明確に伝えて、適切な場所で受付を行いましょう。

あいさつを済ませたら、「新郎(新婦)友人の〇〇です。お招きいただきありがとうございます。」などと、自分の名前を名乗るとともに、招待への感謝を示すとより丁寧な印象を受けます。

新郎友人が新婦側の受付に誤って並んでしまっても、名乗ることで正しい受付に案内してもらうことができます。また、受付の方が名簿を見ながら、結婚式に参列する方の来場状況を確認していることもあるので、名乗るとスムーズに受付ができ、コミュニケーションも円滑になります。

③ ご祝儀を渡すときのマナー

お礼の気持ちを伝え、ご祝儀を渡します。ご祝儀袋は、汚れたり傷んだりしないよう、袱紗(ふくさ)に必ず入れて持ち歩きます。

袱紗(ふくさ)の色について、お祝いごと用には、赤色・朱色・桃色など暖色系の明るい色を、お悔やみごと用には、緑色・藍(青)色・鼠色など寒色系の沈んだ色を用います。慶事弔事兼用の場合は、男性用は藍色(青)、女性用はエンジ色、男女共用とする場合は紫色を用いるので、紫色の袱紗を1枚持っていると便利です。

受付の前で袱紗からご祝儀袋を出し、袱紗を畳んだ上にご祝儀袋の乗せ、受付に渡します。名前が書いてある面を上にし、受付から見て正面になるように両手で渡します。

「心ばかりのお祝いでございます。」「ささやかですがお祝いの気持ちです。」などと、お祝いの言葉を添えてもスマートです。

④ 芳名帳に記帳するときのマナー

あとは、芳名帳に記帳したら受付は完了です。芳名帳への記帳も、自分で(字が汚いからと人に書いてもらわない)、丁寧に書けば失礼にはあたりません。

熨斗の起源と活用例

記帳を終えたら、受付付近に立ち止まらず、控室など誘導される場所に移動しましょう。いかがでしたでしょうか?これで、結婚式の受付も、正しいマナーでスマートに通過できますね。

河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ/コンテンツライター/縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りがライフワーク。

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