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紫野和久傳(丸の内店)│京都の料亭が贈る、和の美意識と味わいをこめた手土産

紫野和久傳(丸の内店)│京都の料亭が贈る、和の美意識と味わいをこめた手土産

本記事に書かれている内容は、2025年8月12日時点での取材に基づく情報です。

大切な人の人生の節目や上司への贈り物など、感謝や敬意をきちんと伝えたい場面では、「何を選べば失礼がないか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そんなとき頼りになるのが、京都の料亭が手がける紫野和久傳 丸の内店。季節を映す繊細な味わいと、洗練された美しさを兼ね備えた菓子や惣菜は、目上の方にも安心して贈れる逸品です。友人や自分に贈っても心を満たします。

今回は、紫野和久傳 丸の内店 店長である鵜飼礼子さんに、紫野和久傳の魅力やおすすめの製品を伺いました。知れば知るほど、まずは自分が味見をしたくなるはずです。

[ 取材対象者 ]鵜飼礼子さん

紫野和久傳・丸の内店の現店長。高台寺和久傳でスタッフとして働いた経験も持つ。おすすめの手土産は、れんこん菓子 西湖。

[ インタビュアー ]河野ひろこ/ギフトコンシェルジュ

看護師時代に培ったホスピタリティを活かし「人となり」を想像したプレゼントの見立てが得意。二児の子育てに日々奮闘しながらも、ギフトセレクトとショップ・カフェ巡りがライフワーク。

〚紫野和久傳〛 料亭の “美意識” をおもたせに込めて

明治三年(1870年)、京都・丹後峰山町で料理旅館として創業した「和久傳」。その礎を受け継ぎながら、「料亭の味をご家庭でも楽しんでほしい」という想いから生まれたのが「紫野和久傳」です。

京都の四季を映す旬の素材を、菓子や惣菜といった形でおもたせに仕立て、遠方の方にも料亭の味を届けています。

紫野和久傳の理念を体現する言葉が「不易流行」。変わらない本質を大切にしつつ、時代の流れに合わせた柔軟な変化を受け入れるという考え方です。

その精神のもと、料亭の味をそのまま持ち帰るという革新的なスタイルは、多様化する食のニーズに応え、東京や名古屋の百貨店にも展開されています。

紫野和久傳の製品づくりの根底にあるのは、故郷・京丹後の恵みをできる限り活かす姿勢です。可能な限り地元の食材を使用し、地方創生と食文化の継承を両立させています。農薬を使わずに米を育てる取り組みなど、食の安全へのこだわりも特色です。

更地だった土地に、地域の人々と共に56種3万本の苗木を植えて「和久傳ノ森」を作り、桑の葉や原木しいたけ、山椒などを育てています。自然の恵みをもらうだけでなく地球に還元することで、京の恵みの持続性にも貢献しています。

また、製造工程では手作業にこだわっています。ちりめんやお茶漬け、佃煮などの「和煮」シリーズはすべて大鍋でじっくりと炊き上げる手作り。料理人の心まで込められているようです。

鵜飼さん

しいたけの裏側のひだに付いている汚れも1枚ずつ手作業で取り除いているのですよ。

インタビュアー

なんて丁寧なのでしょう…!

細やかな手間が、口に運んだ瞬間の上品な味わいを支えているのだと感じます。四季の風情を愛し、人の手でしか生み出せない味わいと安心を届ける──その姿勢こそが、紫野和久傳の真髄です。

ギフトにおすすめしたい紫野和久傳の商品たち

魅力的な製品ばかりで、何を贈れば良いか悩む人も多いことでしょう。そこで、この章では鵜飼さんのおすすめや人気の製品を紹介します。「食事もの」「菓子」「冷凍お弁当」に分けて伺いました。

食事もの

料亭の味をそのまま家庭で楽しめる「食事もの」は、具材やおだしを総合的におもたせに仕立てた完成度の高さが魅力です。お鍋はお出汁ひとつ取っても、昆布やかつおの配合、醤油や甘みの加減まで具材に合わせて細やかに調整され、季節や素材ごとに異なる味わいを堪能できます。

店頭お持ち帰りでも、配送お届けでも、ごく簡単なひと手間だけで出来立ての味わいが完成します。用途やシーンに合わせて選びましょう。

No.1 – 京のひめ苞

「京のひめ苞」は、ほんの短い期間でしか味わえない旬の素材の《出会いもの》を料亭の技で仕立て、家庭や贈り先で気軽に味わえるよう、簡単な仕上げだけで完成する形で届ける贅沢な一品です。

商品名にある「苞」は“大切なものを包む”という意味を持ち、旬の美味しさをそのまま閉じ込めています。

献立は1〜2か月ごとに変わります。たとえば、9月は「焼霜穴子ときのこの鍋」、9〜10月は「合鴨のすき焼」など、その時期ならではの味覚を堪能できます。具材とおだしが全てそろい、火にかければすぐに出来立ての味が楽しめ、まさに「自宅で簡単に料亭の味」を叶える逸品です。

出来立ての鮮度と旨み、職人が仕込む臨場感をそのまま届ける京のひめ苞は、結婚や引っ越し祝い、年末のご挨拶など特別な贈り物に最適です。鍋を囲むひとときに、京都料亭の粋と季節の恵みを感じられる、贅沢で心温まる一品です。

No.2 – 和煮 ちりめん山椒

「ちりめん山椒」は、細かな粒ぞろいのちりめんに爽やかな山椒の香りをのせ、ふっくらしっとりと薄味に炊き上げた京の定番料理。調味料に頼りすぎず、素材本来の風味と後味の良さを引き出した、紫野和久傳を代表する和煮の一つです。

ちりめんは尾頭付きのまま、割れや潰れを防ぎながら丁寧に炊き上げます。淡路島や九州近海など、産地や季節によって炊き方や味付けを微妙に調整し、大鍋を振りながら汁を均一に回す熟練の技で仕上げます。薄味でありながら日持ちし、贈答品としても安心です。

炊きたてご飯やお茶漬けなどにのせるだけで料亭の味わい。手巻き寿司やパスタのアクセントにもなり、日常からおもてなしまで幅広く活躍します。単品でも詰め合わせでも喜ばれ、世代や好みを問わず贈れる万能な逸品です。

No.3 – 季節の飯蒸し3種

「季節の飯蒸し3種」は、旬の山海の幸を取り合わせ、料亭ならではの飯蒸しに仕立てた一品。香り高い朴の葉で包み、冷凍でお届けするため、レンジで温めるだけで出来立ての味を楽しめます。

朴葉を広げた瞬間、食材の香りと湯気が立ち上り、朴葉特有の爽やかな香りが広がります。春夏秋冬で内容が変わり、季節ごとの味わいを堪能できるのも魅力。見た目の華やかさと香りの演出で、食卓を料亭の雰囲気に変えてくれます。

5000円程度で購入できることも選びやすく、特別感のある一皿を手軽に楽しめます。手軽さと本格感を兼ね備えた冷凍商品で、贈答にも喜ばれる人気の品。自宅でほかほかの飯蒸しを味わえる贅沢さは、日常の食事にもおもてなしにも最適です。

菓子

紫野和久傳のお菓子は、懐石料理の締めにふさわしく、甘さを控えた上品な味わいが特徴です。ここでは、甘いものが苦手な方でも楽しめる、おすすめのお菓子を3品紹介します。

No.1 – れんこん菓子 西湖

鵜飼さんが真っ先に挙げたのが、紫野和久傳の代表菓子「西湖」。れんこんのでんぷんと和三盆を練り合わせた、なめらかで上品なれんこん餅です。

もとは京都市内で料亭を始めた頃に、お弁当に入れるお菓子として生まれ、今では通年楽しめる定番商品として愛されています。ぷるんとした食感と笹の香りが広がる涼やかな口当たりが魅力。夏はよく冷やして、つるりと喉を通るやさしい甘さが体に染みわたります。

気温や湿度に合わせて練り上げを見極め、笹の葉に一つずつ手包みする丁寧な製法も特長です。甘さ控えめで食欲のない時にも食べやすく、世代を問わず喜ばれる一品。かご入りの上品な包装も贈り物にふさわしく、季節を問わず贈答シーンを彩ります。

インタビュアー

西湖って、配送できるのですか?

鵜飼さん

はい、京都の工房から直送でお届けします。消費期限が届いた日から3日間にはなるのですが、5本程度ならお一人でも無理なく召し上がっていただけるかと思います。


インタビュアー

遠方の両親や祖父母にも贈れますね!

西湖を日持ちするように開発されたのが「蓮もち」です。常温で持ち運べ、賞味期限も3ヶ月と日持ちもするので、ビジネス手土産にもおすすめです。秋冬シーズンには、裏ごしした栗のあんが落とし込まれた蓮もちも登場し、季節感も感じられる一品です。

No.2 – 果椒(かしょう)

「果椒(かしょう)」は、数種類のナッツやドライフルーツに実山椒を忍ばせ、和三盆・黒糖・はちみつでやさしく寄せ固めたお菓子です。

くるみやアーモンド、ピスタチオなどの香ばしさに、いちじくや柚子の自然な甘みが重なり、山椒の爽やかな風味が味を引き締めます。手でほろりと崩せるやわらかな食感で、ナッツ本来の歯触りまで楽しい。

上品な甘さと山椒のアクセントが調和し、お茶や紅茶、コーヒーはもちろん、ワインやブランデーにも好相性。甘すぎず、大地の恵みを五感で味わえる、大人のための贅沢な一品です。

No.3 – 鱧おかき

京の夏の味覚「鱧」と上質な国産水稲米を贅沢に使い、ひとつひとつ丁寧に焼き上げた季節限定のおかきです。鱧の身に細かく包丁を入れ、湯引きして花を咲かせた「鱧落とし」をイメージして作られています。

素材の旨みと香りを引き立てるため、山椒と梅肉の2種類の味付けを用意。軽やかな歯ざわりと上品な風味が、後口まで心地よく広がります。販売期間は4月1日から10月31日までの限定品です。

京都の料亭ならではの繊細さが光る、大人のためのおかき。和の趣と季節感が漂い、ビジネスシーンや目上の方への手土産としても喜ばれます。夏のご挨拶や贈答品にもぴったりの逸品です。

冷凍お弁当

料亭の味をそのまま家庭で楽しめるよう、食材本来の旨みを守る冷凍技術で仕立てたお弁当は、日常に気軽に特別感を添える、“自分に贈りたい”一品です。忙しい日でも、好きなタイミングで解凍し、出来立てのような美味しさを味わえます。

自然解凍で味わえる「鯛サンド」や「鯛サンド 胡麻味噌」、電子レンジや流水解凍で手軽に仕上がる「ローストビーフちらし」など、それぞれの素材と味付けが活きた、料亭ならではの一品が豊富にラインアップしています。

日持ちは約3週間。自宅用にはもちろん、急な来客や家族へのおもてなしにも重宝します。料亭の重厚感と便利さを両立し、暮らしに華やぎを添えるお弁当です。(メールマガジン会員限定販売。もしくは伊勢丹新宿店にて購入可能)

喜ばれる贈り物の選び方とは

格式を感じさせながらも重すぎず洗練された紫野和久傳の製品は、約7〜8割が久美浜工房で製造されていて、丹後の空気感まで贈ることができそう。

鵜飼さん自身、友人や家族に贈ると「美味しかったよ」と感想をもらうことが多く、贈り主まで嬉しい気持ちになれる、と話します。同じように、お客様からも「美味しかったって言ってもらえたよ」との声が届くといい、多くの人の心に響く贈り物であることがわかります。

鵜飼さん

ここぞという贈り物やシーンで、胸を張ってご提案できる品がそろっています。

数多くの製品から、喜んでいただけるギフトを選ぶコツについて「まず、お持ち帰りかご配送かをお聞かせいただきます」と鵜飼さんは話します。配送なら生の料理ものを提案することが可能です。

また、相手の人数や贈答シーン(手土産、開店祝いなど)、飲酒の有無や料理をするかなどもヒアリングし、相手の好みにあったものを絞り込んでいくそうです。

紫野和久傳には季節ごとの掛け紙があります。夏には五山の送り火、秋は紅葉…と、色彩豊かに贈り物を包みます。

表書きの言葉も紫野和久傳流。夏には「お暑さお見舞」、敬老の日に「いつまでもお元気で」、お歳暮では「暮のごあいさつ」と、相手を気遣う美しい言葉を大切にしています。肩肘を張らずに取り入れられる、粋な熨斗や掛け紙も、ぜひご活用ください。

〚丸の内店〛 東京の中心地にたたずむ “京都” の気配

東京・丸の内の喧騒の中にありながら、足を踏み入れた瞬間、空気がふっとやわらぐ。「紫野和久傳 丸の内店」は、京都の四季と丹後の風土をそのまま閉じ込めたような空間です。

料亭仕込みの品格ある味わいを、日常にも贈り物にも届けたい——。そんな思いから生まれた、多彩なおもたせや季節の惣菜、佃煮などが並びます。

丸の内という立地柄、企業間の接待や商談の手土産として選ばれることが多い同店。しかし魅力はそれだけにとどまりません。結婚の挨拶や出産内祝い、七五三のお祝いなど、人生の節目を彩る贈り物にも最適です。

さらに、父の日・母の日・敬老の日といった家族への感謝の贈り物や、お中元・お歳暮といった季節のご挨拶まで、あらゆるシーンに対応できる懐の深さがあります。初めて訪れる20〜30代のお客様も多く、「大切な人へ上質なものを贈りたい」と選ばれています。

店舗は、中村外二工務店による数寄屋建築。畳敷きの床の間や行燈など、細部にまで京都らしい趣が息づいています。季節の花が活けられた空間は、訪れるたびに違う表情を見せ、目を楽しませてくれます。

喫茶カウンターでは、お茶と季節の生菓子を味わえるのも魅力。数寄屋造りを眺めながらのひとときに、「ここだけ東京じゃないみたい」と感じるお客様も少なくありません。

店の奥には、陶芸家・辻村史朗氏の作品を常設展示するギャラリー「白(はく)marunouchi」が併設されています。折々には縁のある作家の展覧会も開催され、器好きにはたまらない空間。

美しい器を手に取りながら、料理やお菓子との組み合わせを思い描く時間も、ここでの大きな楽しみです。

鵜飼さんは、丸の内店を訪れる価値は、品物を選ぶだけでなく、その場で詰め合わせを“仕立てられる”ことと話します。贈る相手や予算、日持ち、持ち帰りか配送かといった条件に合わせて、一から組み立てられるおもたせは、まさにオーダーメイド。

スタッフとのやりとりを通じて生まれる贈り物は、贈る側の気持ちを丁寧にすくい取り、箱を開けた瞬間の喜びへとつながります。料亭の品格と、心通う接客。その両方を味わえるのが、紫野和久傳 丸の内店の大きな魅力です。

インタビュアー

初めて来店したときは、少し緊張した覚えがあります。

鵜飼さん

そう思われがちなのですが、友達へのちょっとしたプチギフトなどを買うときにも、気軽にお越しくださると嬉しいです。

格式とやさしさを映す、京の味わいを求めて

紫野和久傳 丸の内店は、京都の料亭が培ってきた美意識と繊細な味わいを日常に届けます。四季折々の素材を生かした菓子や食事は、華美すぎず上品で、贈り物にも自宅用にもぴったり。料理を引き立てる器や包装の美しさにも心が配られています。京都らしいおもてなしの心と職人の技が詰まった一品で、大切な人への気持ちを伝えてくださいね。

ショップの詳しい情報

店名紫野和久傳 丸の内店
住所〒100-0005
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1階
営業時間物販:10時30分~19時
茶菓:11時~17時30分(L.O. 17時)
休業日無休(元日のみ休業)
最寄駅JR 有楽町駅、東京フォーラム口より徒歩3分
東京メトロ有楽町線 有楽町駅、D5出口より徒歩2分
東京メトロ千代田線 二重橋前駅、1番出口より徒歩3分
東京メトロ日比谷線 日比谷駅、A3出口より徒歩6分
電話番号03-3240-7020
ホームページhttps://wakuden.kyoto/store/marunouchi/
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河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ、コンテンツライター、縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てが得意。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りを10年来ライフワークにしている。

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