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長谷園|365日使いたい「伊賀土鍋」で、食卓に温もりとご馳走感を贈る

長谷園|365日使いたい「伊賀土鍋」で、食卓に温もりとご馳走感を贈る

寒い季節に食べるアツアツのお鍋は、温かさと野菜の優しさが身体に染みてたまりませんよね。家族や友人など気心知れた人たちと食卓を囲むイベント感も、美味しさを引き立てる要因だと感じます。また、土鍋で炊いたご飯も、季節を問わずいつだって食べたい格別な美味しさがあります。

長谷園

鍋の雰囲気を盛り上げてくれるアイテムが「土鍋」。食卓で鍋を囲むときは、IH対応のステンレス鍋を使っている人も多いのではないでしょうか。しかしせっかくの鍋料理、ステンレスの鍋では素っ気ない。本格的な土鍋を使えば、より一層楽しみが膨らみます。食生活にワクワク感も贈ることができる土鍋は、結婚祝いや誕生日プレゼントにピッタリです。

長谷園

ひとたび手にすれば割れない限り付き合いが長くなる土鍋は、見た目や盛り付けたときの食材の映え方も気にしたいもの。とっておきの土鍋ギフトを贈りたいなら、恵比寿に店舗を構える「長谷園(ながたにえん)」がおすすめです。伊賀焼で作られた土鍋を中心に、食やライフスタイルにまつわるアイテムを取り扱うショップで、様々な熱源や調理方法に対応した逸品土鍋に出逢えます。

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土鍋に合う器やリネンなどの周辺アイテムを組み合わせれば、料理をしたくてウズウズしたくなる素敵なギフトセットの出来上がり。土鍋調理に不慣れでも、老舗の土鍋ブランドならやはり安心感が違います。今回は、伊賀土鍋の魅力や土鍋ギフトのセレクトポイントについて、長谷園の東京店「igamono」店長・長谷伊佐子氏に話を伺いました。

伊賀の風土と暮らしが育んだ「伊賀土鍋」の魅力

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伊賀焼の起源は、約1200年前に遡ります。焼物に最適な土壌と、薪作りに最適な赤松の森林に恵まれた伊賀の地(現在の三重県北西部)で、生活道具や茶陶作りが発展。奈良時代には伊勢の皇大神宮に献上された記録もあると言います。「土鍋が自然と料理を美味してくれるのです」と長谷氏。ここでは、伊賀土鍋の構造や美味しさの秘訣を深堀りします。

伊賀土鍋がもたらす美味しさのワケ

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伊賀土鍋を語るうえで外せないのが、土のこと。もともと古琵琶湖の湖底が隆起することで生まれた伊賀の土壌は、堆積した植物や微生物の化石が多く含まれる粗土(伊賀陶土)が採れました。この伊賀陶土を高温で焼くことで化石が燃え尽き、多孔質が生じます。

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この多孔質の影響でゆったりとした温度変化が起こり、食材の酵素が働く40~60℃の温度を長く保つことで、旨味や甘味が増していくと言います。多孔質から発生する気泡は、食材を包みこんで食材をあまり動かさず荷崩れを防ぐ効果も持ちます。

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これに加え、土鍋が発する遠赤外線が食材の芯から熱を伝え、ふっくらとした柔らかさを生み出します(同時に調理時間も短く済むそうです)。古来から使われている料理の道具には、美味しさを引き出す科学的な裏付けがあるのですね。

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五感に働きかける躍動感も魅力のひとつ。ぽってりと優しい見た目が視覚から温かさを感じさせるだけでなく、湯気・香り・調理音といった五感で料理を味わえることはこの上ない贅沢です。食卓で存在感を放つエンタメ性も秘め、心が浮き立つようなワクワク感は他のキッチンツールにはない魅力ではないでしょうか。

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割れない限りいつまでも使える、現代で言うところのサステナビリティも大きな魅力。ちょっとしたヒビであれば、お粥を炊くことで溝が埋まる柔軟性をもちます。吹きこぼれの焼きつきや多少の欠けも味わい深さを醸しだす要素となり、使えば使うほどに愛着が湧く点も末永く愛用できる所以です。

創業天保3年、伊賀焼窯元「長谷園」について

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魅力あふれる伊賀土鍋を多数そろえる「長谷園」は、三重県・伊賀市にある窯元。1832年に開窯し、今もなお土鍋の魅力を発信し続けています。長谷園では「食卓は遊びの広場だ」という言葉を大切にしています。「食卓の中心に土鍋を据えると、それを囲み会話が生まれますよね。遊びの広場のように、それぞれの家庭で活用できるものづくりをしていこうという気概を込めています(長谷氏)」。

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先人たちが積み上げてきた歴史や製造方法を大切に伝統と技術を継承しながらも、現代のライフスタイルと感性に寄りそった土鍋づくりを心掛ける長谷園。現在の八代目当主を筆頭に受け継がれた血脈は、たゆまぬ企業努力のもとで発展し、日本のみならず海外からも高い評価を受けています。ここでは、そんな長谷園の製品と東京の実店舗についてご紹介していきます。

長谷園が作り上げる伊賀土鍋のこだわり

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長谷園の土鍋づくりへのこだわりを伺うと、良質な伊賀の土の特徴を生かすことを最初に挙げた長谷氏。その上で、食卓で美味しいものを作り上げられるよう機能を突き詰めていくことで、完成のデザインにたどり着くことが多いと言います。自然を慈しみ、生物にもたらされた資源への敬意を感じます。

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商品の着想は、主にユーザーの声や自分たちの「食べたい」「作ってみたい」という想いから得ています。たとえば「いぶしぎん」は、燻製のための土鍋。”のんべえ”を自負する七代目の「出来立ての燻製を食べながら呑みたい」という願望から生まれた一品。家の中でも使えるよう、煙を閉じ込める構造に仕上げました。まさに社是の「作り手は真の使い手であれ」が体現された商品です。

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直火・IH・オーブンなど、様々な熱源に対応された土鍋をラインナップする長谷園。これは、現代でも土鍋を生活の身近な道具として使ってもらいたい想いのもとで拡充されました。伊賀陶土と熱膨張係数が近いカーボンを併せて採用し、土鍋の底の厚みを調節することで「理想の調理を実現する土鍋が完成した」と、長谷氏は試行錯誤の工程を振り返ります。

伊賀の澄んだ空気を漂わす長谷園東京店

長谷園長谷園 東京店 igamono

東京・恵比寿には、伊賀土鍋や器、生活を彩る食回りのアイテム(フード・リネン・インテリアアイテム)を取り扱う、長谷園の「東京店 igamono」が拠を構えます。土鍋の数だけでもおよそ150種類。他店ではなかなか見ることのできない土鍋の豊富なバリエーションが強み、と長谷氏は自信をのぞかせます。

長谷園

東京店の内外には、伊賀から届いた落ち葉や花、山野草などが添えられ、都会に居ながらもノスタルジックな風情を感じることができます。土鍋の脇を固めるセレクトアイテムは、スタッフ自身が食して美味しいと感じたものや人に勧めたいと思ったものを厳選し、東京店のみで購入が可能です。四季折々の表情をみせる穏やかな空間には、憩いの供としてお茶やお菓子も並び、足繁く通いたくなります。

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テーマ性をもった土鍋の陳列には、初見でも分かりやすい工夫が凝らされています。それでも多種多様な土鍋は、見ただけでは選び取ることが困難。そこで、お客様の様子を窺がいながら、タイミングを図って声掛けを心がけていると言います。用途や使用人数などをヒアリングしたうえで、専門的な知識をもつスタッフが最適な土鍋を提案してくれます。

土鍋を身近に感じるワークショップも開催中

長谷園土鍋料理教室

土鍋料理と聞くと、なんとなくハードルが高く感じる人も多いでしょう。そこで、長谷園東京店 igamono では、土鍋料理教室をはじめとするワークショップが開催されています。11月末の取材時には、クリスマスリース制作のワークショップを終えたばかり。ワークショップの後に土鍋で作ったデザートを食べるという、美味しいもの好きにはたまらない内容で好評を得たそうです。

長谷園土鍋のある暮らし 長谷園だより

土鍋料理教室は、現時点で抽選制となっていますが、過去には5分で満席になることもあったという人気ぶり。ワークショップに関する告知は、長谷園が土鍋のある豊かな暮らしを提案する公式サイト「長谷園だより」のイベント情報、Instagram、Facebook、X(旧Twitter)など各種SNS、店舗内にてお知らせされるので、ぜひご覧ください。

贈答シーンごとにおすすめしたい伊賀土鍋ギフト

長谷園

長谷園の伊賀土鍋は、ギフト用途だと結婚祝いや誕生日プレゼントで贈られることが多いと言います。大きいサイズの土鍋だと2~3万円台になるため、親族・友人・会社の同僚などでお金を出し合って、連名で贈ることも多いそうです。

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長谷氏によると、ギフトとして土鍋を選ぶお客様にヒアリングするポイントは「熱源」。「何を贈られるのか分かってしまうのですが、出来るだけ相手に確認してもらっています(長谷氏)」。それに加えて、ライフスタイルや使用人数、料理をする頻度などを細かくチェックすることで、土鍋の提案の精度が上がります。最近では「この土鍋が欲しい」と、指定する人も増えているそうです。

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「良質な土で作られる伊賀土鍋は、料理を自然と美味しくしてくれることが一番の魅力。鍋を囲むことで、人と人との繋がりが広がっていくと嬉しいです」と、長谷氏は語りかけます。熨斗やメッセージカードにも対応しているので、様々なギフトシーンや相手に贈れる点も頼りになります。ここでは、筆者が気になった商品とおすすめしたい贈答シーンを提案します。

No.1 – ガス直火の炊飯土鍋「かまどさん」

長谷園かまどさん

通常の土鍋よりも厚めに作られ、ご飯を美味しく炊くコツとして知られる『はじめちょろちょろ、なかパッパ、赤子泣いてもフタとるな』を形象化した土鍋が「かまどさん」。7~8代目当主によって手掛けられ、10年もの歳月をかけて生まれた商品です。難しい火加減や、面倒な吹きこぼれがなく、キッチンで調理した炊き立てご飯を食卓で取り分けることができます。

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不慣れな人にはハードルが高く感じる土鍋炊飯。筆者も、微妙な火加減を調節する自信がないですし、調理中に子供に呼ばれたら必要以上に火にかけてしまうかもしれない、とこれまで避けてきました。長谷園のかまどさんなら、ガスの中強火にかけタイマーをセットするだけで、火の調節いらずなのです。

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調理を終え蓋を開けた瞬間に、おいしい香りとともに粒が立った艶やかなご飯がお目見えします。旬の食材を盛り込んだ炊き込みご飯で季節の移ろいを感じたり、旅先でご飯の供を探しても素敵。食卓でお店さながらの美味しさと演出を楽しめる贅沢は、食べることが好きな人や、家族団らんを大切にするファミリーに贈りたい一品です。日々の食事を手軽にランクアップさせる土鍋は、結婚祝いや引越し祝いにどうぞ。

No.2 – 一器多様を実現した「ロースト土鍋」

長谷園ロースト土鍋

土鍋に空焚きはNG、という概念を変えた「ロースト土鍋」。土鍋の鍋底中央が高温になりにくい加工を施すことで、空焚きや長時間調理を可能にした一品です。食材がもつ水分のみで調理できるので、食材本来の味わいをダイレクトに感じられる料理が出来上がります。

長谷園

無水カレーやローストチキンなど、和食に限らず洋食まで幅広い料理を作ることができるため、海外の方への結婚祝いや誕生日プレゼント、手土産にもおすすめです。最近では、欧米だけでなく中国などアジア圏でも土鍋人気が高まっていて、長谷園の店舗にも足を運ぶ方が増えていると言います。日本が誇る食文化を丁寧に伝えることができる逸品ギフトになりそうです。

長谷園

もちろんホームパーティーが好きな人にも贈りたいロースト土鍋。野菜のローストなど、シンプルながらも野菜の旨味を存分に感じられる料理におすすめです。また、ロースト土鍋で作ったポタージュをテーブルでよそえば、キッチンでの作業だった盛り付け工程も食事への期待感を盛り上げるパフォーマンスに。インパクト抜群で会話も盛り上がることでしょう。

No.3 – 手のひらサイズの土鍋「エッグベーカー」

長谷園エッグベーカー

両親や友人など、身近な人へのライトな誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントなら、”小さな土鍋”こと「エッグベーカー」がおすすめです。手順に沿って調理すれば、1個分の目玉焼きは500W電子レンジ30〜40秒で完成。直火・電子レンジ・トースターでも使え、アヒージョやスイーツづくり、さらにはシンプルに器としても存在感を発揮する大役立ちな一品です。

長谷園

土鍋のカラーバリエーションも、オレンジ・グリーン・アメ色など可愛らしい6色の展開があり、性別や年齢に応じて贈り分けることができます。朝食やおつまみ、離乳食づくりに至るまで、時間をかけずに美味しいものを作りたい人にとって喜ばれる贈り物となることでしょう。

No.4 – 職人が手掛ける伝統の「伊賀土鍋」

長谷園伊賀土鍋

ここまでは工夫を凝らしたテーマ土鍋を紹介してきましたが、やはりシンプルな伊賀土鍋も魅力的です。釉薬の艶や刷毛目を楽しめる柄や、取手にデザイン性を盛り込んだものなど、どれも職人の手作りならではの味わいがあります。もちろん、IH対応や陶製すのこ付きのものなど、熱源や用途のバリエーションも豊富です。

長谷園

鍋に合わせた取り鉢やレンゲなどの鍋小物を組み合わせれば、しっかりめのボリューム感がある土鍋ギフトの出来上がり。自分ではなかなか購入しない薬味入れや汁次を選んでも喜ばれそうです。ギフトを選んでいる最中に贈り手自身も欲しくなるような、オリジナルの土鍋セットを作ってみてくださいね。

贈った後も安心できるアフターフォロー

長谷園

ギフトは贈って終わりではなく、長く使っていただける周辺サービスも大切なポイントです。長谷園では「うまく炊けない」「どう活用すればいいかわからない」といった悩みにカスタマーサービスで対応したり、様々な場面で土鍋を活用できるように独自のレシピサイトを作ったりと、購入後のサポートにも力を入れています。

長谷園長谷園のWebレシピ

長谷園のレシピサイトには、見た目からして美味しそうな料理がズラリと並び、土鍋を365日フル活用できそうだと感じます。日々の食事におもてなし料理のような華やかさや美味しさが添えられ、家族も食事を心待ちに過ごしてくれることでしょう。

長谷園パーツ販売

さらに、長谷園では伊賀土鍋を長く使ってもらうためのパーツ販売をしています。焼き上がりの収縮で微妙に大きさが異なり、ひとつとして同じものが出来上がらない土鍋でのパーツ販売は珍しいこと。これは、8代目当主の就任時に行ったアンケートで「蓋が割れてしまったから使っていません」といった意見が多く集まったことがきっかけになりました。

長谷園

可能であればお客様に手元にある土鍋のサイズを計ってもらい、出来るだけ手元にある土鍋のサイズに近いものを送ることを心掛けているという長谷園。手間を掛けてでも使い手の心情に寄りそった心遣いや、土鍋とそれを使う生活を大切にする温かな気持ちがひしひしと感じられます。

家庭料理をグレードアップする伊賀土鍋のプレゼント

ひとたび食卓に登場すると、ほこほこと温かい空気感がひろがる伊賀土鍋。美味しさを引きだす構造や持ち前のエンタメ性が、食事の時間に笑顔を増やす素敵なキッチンツールだと感じます。結婚・引越し・誕生日のお祝いなど、ハレの日にふさわしい重厚感がありつつも日常使いできる身近なアイテムは、贈る人と贈られる人のどちらにとっても嬉しいギフトになるでしょう。

長谷園

「土鍋は使っていく中で色付きや風合いの変化があるものですが、そんなエイジングも土鍋の魅力として育てる気持ちを持っていただけたら」と話す長谷氏。伊賀の土鍋や自然を大切に想っている言葉が胸に染み渡ります。ほかほかの家庭料理をグレードアップする伊賀土鍋を、大切な人の節目や自分へのご褒美などで贈ってみてはいかがでしょう。

伊賀焼窯元長谷園
公式ホームページ

河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ/コンテンツライター/縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りがライフワーク。

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