スマイルレーベル

SHOP

NOUSAKU / NS by NOUSAKU(東京ミッドタウン)│凛として温かい。人と人をつなぐ上質な錫ギフト

NOUSAKU / NS by NOUSAKU(東京ミッドタウン)│凛として温かい。人と人をつなぐ上質な錫ギフト

本記事に書かれている内容は、2026年6月16日時点での取材に基づく情報です。

東京ミッドタウンを歩いていると、静かな輝きが広がるショップに出会います。それが、富山県高岡市で100年以上にわたり鋳物づくりを続けてきた能作が手がける「NOUSAKU / NS by NOUSAKU」です。

筆者が錫(すず)に抱いていた印象は「冷たくて静かな金属」。しかし、錫製品とジュエリーが並ぶ店内には、凛とした美しさとともに、不思議な温かさが漂っていました。

静かに輝く錫の奥にあるのは、100年を超えて受け継がれてきた技術と、人や地域を大切にする想い。

誕生日や結婚祝い、自分へのご褒美。さらには結婚10周年を祝う「錫婚式」まで。能作は、人生のさまざまな節目に寄り添いながら、錫をもっと身近な存在として届けています。

この記事では「NOUSAKU / NS by NOUSAKU」で感じた、その温かな世界をご紹介します。

能作さんのプロフィール画像

[ 取材対象者 ]株式会社能作 代表取締役 能作千春さん

2011年に能作に入社。錫婚式や産業観光事業の立ち上げを経て、2023年に代表取締役社長就任。自身もNS by NOUSAKUのジュエリーを愛用している。

河野ひろこのプロフィール画像

[ インタビュアー ]河野ひろこ/ギフトコンシェルジュ

看護師時代に培ったホスピタリティを活かし「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。ギフトコンサルタントとして贈り物にまつわる悩みに寄りそい、新しい時代のギフト文化を研究。二児の子育てに奮闘しながら、ショップ巡りが10年来のライフワーク。

100年の技術と想いを受け継ぐ、富山発の鋳物ブランド

能作の画像

能作は1916年、富山県高岡市で鋳物メーカーとして創業しました。

高岡市は約400年にわたり鋳物産業が受け継がれてきた、日本を代表するものづくりの街。その地で能作は、仏具や茶道具、花器などの伝統工芸品を手がけながら、職人の技術を磨き続けてきました。

転機となったのは2003年。長年培ってきた鋳物技術をより多くの人に届けたいという想いから、自社ブランド「能作」をスタートします。

能作の画像

能作が大切にしているのは、「素材とデザイン」。

錫や真鍮といった金属が本来持つ魅力を最大限に引き出しながら、現代の暮らしに寄り添うデザインへと昇華させています。

伝統工芸でありながら、どこかモダンで洗練された雰囲気を感じるのは、その両方を大切にしているからなのかもしれません。

能作の画像

また、企業スローガンとして掲げているのが「人と、地域と、能作」。

職人の技術を守り育てることはもちろん、地域の活性化や産業観光にも積極的に取り組み、工場見学には年間約13万人が訪れるそうです。

店舗展開や海外発信も、単なる事業拡大ではなく、高岡のものづくり文化を未来へつなぐための活動のひとつだといいます。

美しい錫製品の奥には、受け継がれてきた技術だけでなく、人や地域への深い愛情が息づいています。それこそが、能作のものづくりを特別なものにしている理由なのだと感じます。

能作のものづくりを支える、3つのこだわり

能作の画像

能作の製品に触れていると、単に美しい工芸品を見ているだけではないような感覚になります。

それは、100年以上受け継がれてきた職人の技術や、富山県高岡のものづくり文化、そして使う人の暮らしや人生に寄り添いたいという想いが込められているからかもしれません。

ここからは、能作ならではのものづくりを支えるこだわりを3つの視点から紐解きます。

素材の魅力を最大限に引き出す「素材とデザイン」

能作の画像

能作がものづくりで最も大切にしているのが、「素材とデザイン」です。

錫や真鍮といった金属には、それぞれ異なる個性があります。

錫なら熱伝導の良さや手に吸い付くようなやわらかさ、真鍮なら職人の技術によって生まれる美しい曲線や音色。能作では、そうした素材本来の魅力を最大限に引き出せるデザインを追求しています。

能作の画像

印象的だったのは、伝統工芸の会社でありながら、建築家やグラフィックデザイナーなど異分野のクリエイターと積極的に協業していること。

ジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」も、あえてジュエリーデザイナー以外を起用することで、既存の枠にとらわれない表現を生み出しているそうです。

インタビュアーの画像

インタビュアー

金属製品でありながら有機的で躍動感のあるデザインが印象的です。

能作さんの画像

能作さん

錫は、どこか優しい輝きを持っていて、温かい気持ちになれるものです。その魅力を引き出せたらと、常に考えています。

素材への深い理解と自由な発想。その両方があるからこそ、能作ならではの美しさが生まれているのだと感じました。

職人の技術と背景を伝えるものづくり

能作の画像

能作は、製品の背景にある職人の技術や想いを伝えることも、大切な使命だと考えています。

鋳物づくりは、決して華やかな仕事ではありません。高温の工場内での作業や体力を要する工程も多く、かつては「きつい・汚い・危険」の3K職場と呼ばれることもありました。

能作の画像

それでも能作は、職人の技術に誇りを持ち、その価値を社会へ伝え続けています。工場見学や鋳物製作体験、カフェレストランを通して、ものづくりの魅力を発信し、若い世代が職人という仕事に憧れを持つきっかけづくりにも力を入れています。

また、直営店を展開する理由について、「売るためではなく、伝えるため」という能作氏の言葉も印象的でした。店舗スタッフも実際に高岡の工場を訪れ、職人の仕事や製造工程を学んだうえで接客を行っています。

能作の画像

製品を手にしたとき、その背景にある人の存在まで感じられること。それは大量生産品にはない、工芸品ならではの魅力なのかもしれません。

能作は、単に伝統技術を守る企業ではなく、その価値を次世代へつなぐ“語り部”のような存在なのです。

錫を人生に寄り添う存在へ

能作の画像

能作の挑戦は、器や花器をつくることだけにとどまりません。

象徴的なのが、結婚10周年を祝う「錫婚式」です。

錫婚式は、錫のようにやわらかくしなやかな夫婦関係を願う結婚10周年の記念行事。能作では、この節目を祝うセレモニーやギフト提案を通じて、夫婦が改めて向き合う時間を届けています。

能作の画像

実は、ジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」誕生の背景にも、この錫婚式がありました。

能作氏自身が結婚10周年を迎えた際、家族や社員からサプライズで贈られた錫の指輪や温かなセレモニー体験が、錫のジュエリーを本格的に作りたいという想いにつながったそうです。

世界的に見ても錫を用いたジュエリーブランドは珍しく、「NS by NOUSAKU」では錫と金を配合した独自素材「Tin Gold」を開発。錫ならではのやわらかな着け心地と、ジュエリーとしての美しさを両立させています。

能作の画像

能作が目指しているのは、錫を単なる素材ではなく、何気ない日常や幸せに寄り添う存在として届けること。器やジュエリーをきっかけに、心地よい時間や人とのつながりを生むことを大切にしているのだと感じました。

能作でおすすめしたい錫ギフト

能作の画像

能作の製品は、結婚祝い、還暦祝い、誕生日、記念日、自分へのご褒美など、さまざまなギフトシーンで選ばれています。贈り相手の年齢や性別も幅広く、日本国内はもちろん海外から訪れる方にも人気です。

能作さんの画像

能作さん

お相手の嗜好や、製品のどこに魅力を感じていただけるかを考えながら、ギフトを提案しています。

インタビュアーの画像

インタビュアー

一部の商品には名入れを施せることもうれしいです!

錫ギフトを選ぶ際のポイントは、用途や価格だけでなく、その人の暮らしや価値観を思い浮かべること。

お酒が好きな方なら酒器やテーブルウェア、お花が好きな方なら花器、身につける楽しみを贈りたいならジュエリーというように、相手のライフスタイルに寄り添って選ぶことで、より特別な贈り物になります。

能作の画像

実際に店内を見ていると、器や花器、インテリア、ジュエリーなどラインナップが豊富で、「これが喜ばれそう」が自然と思い浮かぶと感じました。「背景にあるストーリーも大切にして選んでいただけたら」と能作氏は微笑みます。

ここからは、数ある商品の中でも特にギフトにおすすめしたい4つのアイテムをご紹介します。

暮らしに合わせて形を変える「KAGO」

能作の画像

おすすめとして真っ先に名前が挙がったのが、能作の人気アイテムでもある「KAGO」です。

一見すると美しい金属製のプレートですが、実は手で自由に曲げることができることが大きな特徴。

錫100%ならではのやわらかさを生かし、果物を盛ったり、パンかごとして使ったり、インテリアとして飾ったりと、その時々の暮らしに合わせて形を変えられます。

能作の画像

特におすすめしたいのが、黒と銀の表情を楽しめる「リバーシブルブラック」。モダンな雰囲気がありながら、裏返すことで錫本来の上品な輝きも楽しめます。

結婚祝いや新築祝いなど、新しい暮らしが始まるタイミングの贈り物にもぴったり。使う人によって形や用途が変わるため、「あなたらしく使ってください」というメッセージも添えられます。

能作の画像

実際に手に取ると、金属とは思えないほどしなやかで驚かされる一品。能作ならではの素材の魅力を最も分かりやすく体感できる、ブランドを代表するギフトです。

一輪の花を美しく見せる、静かな存在感の「花器」

能作の画像

能作の象徴的なアイテムとして長く愛され続けているのが花器「そろり」です。

ルーツは、茶席で使われていた伝統的な花入れ。能作ではその美しいフォルムを現代の暮らしに合わせてリデザインし、和室にも洋室にも自然に馴染む花器として生まれ変わらせました。

ボリュームのある花束でなくても、季節の枝物や庭先の小さな花を一輪飾るだけで空間の空気が変わります。

能作さんの画像

能作さん

一輪挿しただけで、凛とした美しさが生まれることが魅力です。

能作の画像

錫には水を清潔に保つ性質があるとされ、お花が長持ちしやすいことも魅力のひとつ。見た目の美しさだけでなく、日々の暮らしに寄り添う機能性も兼ね備えています。(画像の製品は「まゆ」)

お花好きの方への誕生日プレゼントや母の日、還暦祝いはもちろん、自分自身の暮らしを少し豊かにしたい時にも選びたくなるアイテム。忙しい毎日の中で季節を感じる時間を贈れるギフトです。

耳に寄り添い表情を変える「イヤカフ」

能作の画像

東京ミッドタウン店でぜひ注目したいのが、ジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」のアイテム。なかでも能作氏のおすすめは、「Ribbon Ear cuff Double Pearl(画像左から3つめ)」です。

リボンが風を受けて舞う瞬間を切り取ったかのような、躍動感や生命力を感じさせるデザインが目を引きます。

能作の画像

素材は、錫と金を組み合わせた独自素材「Tin Gold」。耳の形に合わせて心地良いように微調整しやすく、柔らかな曲線が耳元を優雅に彩ります。見た目の美しさと実用性を両立していることが魅力です。

結婚記念日や誕生日はもちろん、結婚10周年を祝う「錫婚式」の贈り物としても人気なのだそう。単なる装飾品以上の意味が宿り、大切な人との心の距離を近付けるような、能作ならではのジュエリーギフトです。

気軽に贈れ、食卓に彩りを添える「箸置き」

能作の画像

「相手に負担をかけないけれど、ちゃんと心が伝わるものを贈りたい」と感じる方におすすめしたいのが、箸置きやカトラリーレスト。価格帯も比較的手に取りやすく、気軽な贈り物として選びやすいジャンルです。

能作の画像

箸置きは毎日の食卓で使える実用的なアイテムでありながら、テーブルコーディネートの印象を大きく変えてくれる存在。また、錫ならではの上品な輝きや清らかで凛とした印象が、食卓にさりげない清潔感を演出します。

華美すぎず、和食にも洋食にも合わせやすいため、贈る相手の好みが分からなくても選びやすいことがうれしいポイントです。

能作の画像

筆者が注目したのは、「箸置 – 結び – 5ヶ入」。水引の結びをモチーフにしたデザインで、「人と人との縁を結ぶ」という意味が込められています。

お祝いらしさがあり、結婚祝いや新築祝い、引っ越し祝いなど、新たな門出を祝うギフトにもぴったりです。

能作の画像

また、ブライダルファッションブランド『YUMI KATSURA』とのコラボレーション製品「箸置 – ハピネス」は、桂由美さんのバラのモチーフ「ローズユミ」のデザインが華やかな一品。

結婚祝いはもちろん、誕生日や母の日など、相手の幸せを願う気持ちをさりげなく伝えたいときにおすすめです。

かしこまった雰囲気は和らぎつつも、きちんとした品を贈りたいときに、能作の箸置きが頼もしい選択肢になってくれます。

能作の想いと世界観に触れる、東京ミッドタウン店

能作の画像

東京ミッドタウン店は、能作初のブランド複合型店舗。錫の器や花器はもちろん、世界的にも珍しい錫を使ったジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」の製品を実際に手に取ることができる場所です。

能作さんの画像

能作さん

直営店舗を持つのは、販売という側面だけでなく“伝えるため”と考えています。

職人がどんな想いで製品を作っているのか。どんな素材を使い、どんな技術が受け継がれているのか。その背景まで届けることが、能作にとって大切な役割だと能作氏は言います。

実際に東京ミッドタウン店を見渡すと、その言葉が空間全体から伝わってきます。

能作の画像

天井から吊るされた錫の板は、ゆっくりと回転しながら壁に美しい陰影を映します。テーブルや床には、鋳物づくりに欠かせない「鋳物砂」が使われ、ジュエリーの展示台の一部は職人自らが手掛けた錫製のもの。

どこを見ても、能作の哲学である「素材とデザイン」が息づいています。

能作の画像

能作氏は日本の伝統工芸について「変わらない技術と変わらない想いがあれば、その時代ごとに受け入れていただけると考えている」と、力強く話します。

高齢化や後継者不足など、日本の工芸を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。だからこそ能作は、職人の技術を守りながら、新しいデザインやジュエリー、産業観光といった挑戦を続けています。

能作の画像

「100年先も200年先も続くブランドでありたい」。能作氏の言葉には、地域への愛情とものづくりへの誇り、そして未来への責任感が込められているように感じました。そして、能作初の複合店舗は、その決意を感じ取れるような空間でした。

能作の画像

筆者自身が感じていた錫に対する「冷たく静かな金属」というイメージは、能作の製品や店舗、働く方々の言葉に触れるうちに大きく変わりました。

それは、素材やブランドに関わる人たちの情熱や、贈る人の思いに寄り添いたいという“やさしさ”そのものなのかもしれません。

東京ミッドタウン店を訪れたら、ぜひ製品の背景にある物語にも耳を傾けてみてください。

錫がつなぐ、人と人との豊かな時間

能作の画像

能作が抱えていたのは、素材の美しさだけではなく、人・地域を大切にする温かな心や、贈り物を通じて誰かの幸せな時間を生み出したいというまっすぐな想いでした。誕生日や結婚祝い、自分へのご褒美、夫婦の節目を祝う錫婚式まで。能作の製品は、人生のさまざまな場面にそっと寄り添います。

大切な人への贈り物を探している方はもちろん、日本のものづくりの魅力に触れたい方も、ぜひ一度「NOUSAKU / NS by NOUSAKU」に足を運んでください。きっと錫の新たな魅力と出会えます。

ショップの詳しい情報

店名NOUSAKU / NS by NOUSAKU
住所〒107-0052
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
営業時間11:00-20:00(東京ミッドタウンに準ずる)
最寄駅都営大江戸線「六本木駅」8番出口より直結
東京メトロ日比谷線「六本木駅」より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」3番出口より徒歩約3分
東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」1番出口より徒歩約10分
電話番号03-6434-7123
ホームページhttps://www.nousaku.co.jp/
SNS

地図で場所を確認

河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ、ギフトコンサルタント、コンテンツライター。
看護師時代に培ったホスピタリティを活かし「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。ギフトコンサルタントとして贈り物にまつわる悩みに寄りそい、新しい時代のギフト文化を研究。子育てに奮闘しながらも、まち歩きとショップ巡りを10年来ライフワークにしている。

GO TOP