器は、姿かたちが変わるだけで食卓の雰囲気を大きく左右するテーブルウェア。巷には種々様々のデザインや素材の食器があり、季節やシチュエーションによってセレクトする愉しみは多くの人を虜にしています。テーブルの上のみならず空間全体の雰囲気を決めてしまうのだから、器には大きな力が秘められていると感じます。
日常的に使う食器となると、陶器やガラスが殆どではないでしょうか。では、竹食器の「RIVERET(リヴェレット)」をご存知ですか? ぽってりとした印象を受けることの多い木製食器ですが、RIVERETは温もりを残しつつスタイリッシュな出で立ち。グラス類は舌あたりのよさを追求し、薄さや角度が計算されています。食洗器に対応した使いやすさで、名入れを施せばギフトの特別感も生まれます。
結婚祝いや引越し祝い、両親の結婚記念日、先輩の退職祝い、引き出物など。食卓を盛り上げるスタイリッシュな器は、生活にときめきをプラスする贈り物になります。「木の器でスタイリッシュ?」と疑っている人だって、RIVERETの品々を見た途端に木製食器のイメージが変わるはず。家族の団らんやくつろぎの時間にぬくもりを添える、やさしい竹食器をご紹介します。
ナチュラルテーブルウェアブランド「RIVERET」
「RIVERET(リヴェレット)」は、業務用食器の製造も行なう仲吉商事株式会社が、ギフト・普段使いのテーブルウェアとして展開するブランド。2013年に立ち上げられ、現在では百貨店やセレクトショップなど多くの場所で取り扱われます。天然素材にこだわり、デザイン・開発・製造・出荷・アフターフォローに至るまで一貫した管理体制が品質を高めています。
1988年の創業当時から竹の加工製品を展開していた仲吉商事は、近年世界的な問題となっている木の枯渇を真摯に捉え、繁殖力の強い竹が解決の糸口になると考えました。今回の取材で話を伺った代表・屋田高路氏は、オーストラリアの国立大学出身。大学構内に野生のコアラが生息する自然が豊かな環境だったこともあり、在学中からエコロジーを意識しながら学びを深めたそうです。
RIVERET のブランドコンセプト
ブランド名の「riveret」は、細流・せせらぎ(little stream)を意味する「rivuret」の語源に当たる古期フランス語(Old French)。穏やかに流れる小川のせせらぎのような繊細さや、曲線美を大切にしてデザインされた商品が展開されています。また「絶えず不変でありながら、常に新しい水が流れ続ける川のように、変わらぬ本質と革新を続けるブランドでありたい」という想いが込められています。
触り心地と使いやすさ、そして見た目に惹かれ、直感的に「好き」と感じていただけることを一番大事にしている、と話す屋田氏。「エコロジーはユーザーに押しつけるものではなく、企業努力として推進するもの。環境配慮が故に我慢を強いるのではなく、エコロジー商品の魅力を最大限に高めて、使っていたら結果的に環境に良かったとなることが理想です(屋田氏)」。
セールスポイントに環境配慮を据えた商品は数多くありますが、使う人の心地よさを最優先にする思想が「RIVERET」のテーブルウェアに惹かれる所以なのだと感じます。使いやすさと美しさを兼ね備えながら、思いがけず自然との共生に取り組めるなんて嬉しい限りですね。
竹の器に込められた、妥協なきこだわり
天然素材で作り上げられた環境配慮の竹食器。屋田氏に開発時の苦労を伺うと「すべてです」と笑みを浮かべます。立体造形や薄さの追求、ひとつのブロックからボウルとステムを削り出す技術など、妥協なく作り上げたからこそ美しいフォルムや飲み口は唯一無二。ここでは、素材・デザイン・安全性などのRIVERET竹食器のこだわりを紐解いていきます。
製品素材はすべて天然の孟宗竹
RIVERETの製品は、すべて天然の孟宗竹(モウソウチク)で作られています。孟宗竹は植林の必要がなく3年で育つため、最小限の土地で繰り返し利用可能な天然資源。森林を不必要に伐採することなく生産を続けられる、RIVERETこだわりの素材です。
竹のやさしい色合いと手に馴染むなめらかさは、思わず両手で包み込んで持ちたくなるナチュラルテイスト。柔和な雰囲気とスタイリッシュ性が共存する、不思議な感覚させてくれます。強度の高い竹を繊細に削り出す加工技術を備えているからこそ生まれた、唯一無二の製品です。
頑丈でありながら美しい曲線デザイン
デザインの肝は曲線美。使いやすさと美しさを両立させることを大切にしています。また、口当たりや手触りにもこだわり、技術修練と企業努力によって薄さが追求されています。たとえば、ワイングラスはひとつのブロックから削り出すことで全てが一体化し、堅牢堅固なだけでなくスッキリとした見た目に仕上げた逸品。美しさとともにラフに使える頑丈さは日常使いしやすいポイントです。
製品の色味は、天然素材のカラーテイストを活かしたホワイトと、高温で燻すことで色を変化させたブラウン。どちらも品のある色合いで、2色セットにすれば家族内で個人識別のマーキングとして活用できます。可愛らしく見えがちな木製食器ですが、高級感を醸し出すRIVERETのデザインは食卓のアクセントになります。
使い手を想いやったハイレベルな安全性
竹の性質を活かした軽量性と割れにくさも、RIVERET製品の大きな特徴です。軽くて持ち運びやすく落としても割れにくいので、指先を傷つける心配もなく筋力が弱い方やお子様でも安心して使っていただけます。
また、RIVERETは日本食品分析センターで、定期的に品質調査試験を行ない安全性をチェックしています。漂白剤や防カビ剤などを一切塗布していないので、通常国の基準以下ならば安全性クリアと認定されるところを「検出せず」と表示されると言います(センターの担当者いわく、非常に珍しいことだそう)。
「化学薬品を使わないことで加工時間や手間がかかりますが、安全のために配慮して知恵を絞っています」と話す屋田氏。これほどまでに使い手のことを想って作られていると知れば、ますます大切な人にRIVERETを贈りたくなります。
竹の質感を消さないコーティング剤
ワインやコーヒーなどの色移りや染み込みを防ぐ、コーティング剤にもこだわりを持ちます。開発時に候補に挙がったコーティング剤は定着が厚くなり木の素材感が残らなかったため、自然の質感を残したまま食洗機にも耐え得るコーティング剤を独自開発しました。
このコーティング剤は、天然緑茶成分の配合と竹が本来持つフィトンチッド(植物自身が自己防衛のために作る物質)によって、大腸菌・黄色ブドウ球菌の抑制が実証されています。小さい子供や疾患をもつ人の食事も安心して盛り付けることができますね。
ハレの日や門出祝いに贈りたい「竹食器」ギフト
プレート・グラス・マグなどバリエーションが豊富で、相手やシーンに合わせてギフトを選ぶことができるRIVERET。スタイリッシュなデザイン性、竹素材特有の上品でやさしい雰囲気、軽くて丈夫な取り扱いやすさが贈り物としておすすめしたい理由です。誕生日プレゼントや結婚祝いはもちろんのこと、女性から男性パートナーや上司に贈る門出のギフトにも選ばれています。
RIVERET でのギフト選びのポイント
ギフトとしてRIVERETの竹食器を選ぶポイントは、まず相手の好みを把握すること。ビール好きかワイン好きかで選ぶ製品が変わるため、グラス類であれば特に意識しましょう。好みが分からない場合、使い勝手の利くタンブラーやプレートがおすすめ。引越し祝いで活躍しそうなカッティングボードも、晩酌やパーティーで使える嬉しい一枚です。
結婚祝いや引き出物などでポイントになる名入れ。RIVERETではカトラリーなど一部のアイテムを除きレーザー刻印で名前を入れることができます。特別感のある名入れを施すことで「心を込めて贈り物を選びました」という贈り手の気持ちが一層伝わる気がします(名入れは3フォントより選択、アルファベット・数字のみ、8文字まで)。
RIVERETの製品は、ギフト包装を選択せずとも標準ラッピングがギフトボックスになります。これはギフト用途で選ばれることが多いRIVERETならではの心遣い。ラッピング袋・熨斗・メッセージカードは無料かつ希望制なので、必要に応じて購入時に選択しましょう。
使い手のことを想うとアフターフォローも大事な要素。購入日から6カ月以内であれば、取扱説明書に記載された禁止・注意事項(電子レンジやオーブンの使用や煮沸消毒、強い衝撃を与えるなど)に従った正常な使用でヒビや破損など不具合が生じた場合、使用したものでも交換対応しています。品質への自信が垣間見える対応で信頼を置けます。
No.1 – ワインベッセル(wine vessel)
ワインベッセル(wine vessel)フォルムの美しさとワインの美味しさを引きだすデザインが緻密に設計された『ワインベッセル』は、ワインラバーに贈りたい一品。
フルーティで辛口なシャルドネであれば「シャープさの際立つアタックにまろやかさと深みが加わり、より残像が残りやすい印象」に、味のやさしいメルロであれば「やさしさとまろやかさはそのままに、風味と味わいが凝縮され、タンニンのほどよい渋みとメルロ本来のアロマが引き立つ印象」になると言います。
ワイングラスの専門ブランドにも引けを取らない洗練されたデザイン性は、目の肥えた大人のユーザーでも納得の一品。カッティングボードと併せて食卓に並べたら、木の温もり溢れる北欧風のテーブルコーディネートが完成します。
ブルゴーニュ(bourgogne)他にも『ブルゴーニュ』『ボルドー』『フルート』など、ワインライフを充実させるグラスが並びます。相手の好きなドリンクに合わせたり、見栄えする形で選んだりしてみてください。
No.2 – カフェオレマグ(cafe au lait mug)
カフェオレマグ(cafe au lait mug)お酒を飲まない人、コーヒーや紅茶を嗜むティータイムが似合う人には、『カフェオレマグ』を贈ってみてはいかがでしょう。母の日ギフトやクリスマスプレゼントにすれば、「温かいドリンクを飲んでゆっくり過ごしてね」というメッセージも込められます。
クラシック・プー(CLASSIC POOH)RIVERETの製品ラインナップで唯一のキャラクタープリントが、ディズニーくまのプーさん原作「Winnie-the-Pooh」の世界が刻印された『クラシック・プー』。一服の時間にプーさんが寄り添い、いつも以上にゆったりした時間を過ごせそうです。ディズニー好きの心に刺さる、キュートなマグです。プーさんシリーズは他にもあるのでぜひ探してみてください。
ティーカップ&ソーサー(teacup & saucer)おうちカフェが好きな友達やホームパーティーが好きなお母さんには『ティーカップ&ソーサー』もおすすめ。マグに比べるとシャープで上品な印象を与えるティーカップは、背筋をしゃんと伸ばしてお茶をいただきたくなります。来客時のおもてなしにもぴったり。「このオシャレな器は、なぁに?」と、会話の話題になること必至です。
No.3 – ディナープレート(dinner plate)
ディナープレート(dinner plate)テーブルウェア愛好家や料理好きの心をくすぐるコレクションに入れてほしいのが『ディナープレート』。Mサイズ(21cm)と Lサイズ(24cm)の2サイズがありますが、筆者の好みはLサイズ。メインディッシュの肉魚料理と付け合わせを盛り付けてもほどよい余白が生まれ、上品な一皿に魅せてくれます。
油切れが良くて洗いやすい点も、料理をする人におすすめしたい理由のひとつ、と屋田氏。家族 “円” 満をイメージさせるプレートでかつ、割れにくい縁起物として、結婚祝いや結婚式の引き出物にいかがでしょう。
シチュープレート(stew plate)プレートの中でも『シチュープレート』なら、パスタ・シチュー・カレーなどマルチに活躍する一皿に。つばが広いので、仕上げに散らしたパセリやミニョネットもよく映えます。あると便利な使い勝手の良さが、料理ビギナーズにも贈りやすい所以です。
No.4 – タンブラーコクーン(tumbler cocoon)
タンブラーコクーン(tumbler cocoon)RIVERETの竹食器を贈りたいけれど、何をチョイスすれば良いか悩んだら、オールマイティに使える『タンブラーコクーン』がおすすめです。お茶やジュースを入れても様になり、生活がワンランク上質なものとなります。結婚式の引き出物や、上司・先輩の退職祝いなど、相手の好みを把握しきれないときにも頼りになります。
ブランデーベッセル(brandy vessel)また、『カンパニュラ』や『ブランデーベッセル』にソフトドリンクを注いでもテンションが上がります。お酒を飲めない人は「自分は飲めないから」と、グラスを持っていないこともしばしば。そのような方にもベッセルを楽しむ機会を贈ることができ、喜ばれることでしょう。
生活にナチュラルな温もりを与えてくれる竹食器
食卓にやわらかい雰囲気をもたらすRIVERETは、テーブルに花を飾り、いつもより盛り付けもこだわって、食事を囲みたくなる器です。「デザインにこだわっているので、まずは見た目や使いやすさに注目していただいて、使ううちに飽きのこない愉しみを感じてもらえたら嬉しいです(屋田氏)」。小さな子供のいる家庭やよくお皿を割ってしまう人にもおすすめです。
ハレの日や門出祝い、日頃お世話になっている方への感謝を示す機会に、生活に寄りそいナチュラルな温もりを与えてくれる竹食器を贈ってみてください。器が醸しだす柔らかくやさしい空気感に惹き込まれ、長く愛用品となることでしょう。ギフトシーンだけでなく、ご自宅用にもRIVERETの器を取り入れてみてはいかがでしょう。