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Sghr スガハラショップ青山│光と想いを映す、洗練されたガラスのギフト

Sghr スガハラショップ青山│光と想いを映す、洗練されたガラスのギフト

本記事に書かれている内容は、2025年6月11日時点での取材に基づく情報です。

透明感や繊細な美しさから、さまざまなシーンで贈られるガラス製品。光を受けて表情を変えるガラス製品は、見る人の心を癒やし、暮らしに彩りを与えます。工芸品としての側面もあり、オールドクラシックなデザインから現代的なものまで、無限大の表現性を秘めていることもガラスの魅力でしょう。

流行に左右されない、普遍的なガラスの美しさを大切な人に堪能していただきたいのなら、「Sghr スガハラ」のガラス製品がおすすめ。ガラスの魅力や特性を熟知する職人が主体となって製品づくりに取り組んでいて、ガラスの自然な曲線や意外性のある表現も楽しむことができます。

この記事では、菅原工芸硝子取締役・菅原加代子さんに Sghr のこだわりや人気商品を伺い、Sghr のガラス製品の魅力を紐解いていきます。

[ 取材対象者 ]菅原加代子さん/菅原工芸硝子株式会社取締役

広報、直営店、カフェ運営を兼務。工房の職人と店舗の販売スタッフとの懸け橋でもあり、日々Sghr製品に向き合っている。

[ インタビュアー ]河野ひろこ/ギフトコンシェルジュ

看護師時代に培ったホスピタリティを活かし「人となり」を想像したプレゼントの見立てが得意。二児の子育てに日々奮闘しながらも、ギフトセレクトとショップ・カフェ巡りがライフワーク。

透明感が宿る、Sghr のものづくりの原点

Sghr スガハラは、1932年に東京都江東区に創業したハンドメイドガラスのメーカーです。「使い手の暮らしを彩り、寄り添うもの」をコンセプトにかかげ、職人を中心として日々オリジナルのガラス製品づくりに臨んでいます。

創業当時は下請けとしてガラス製品を作っていましたが、オイルショックを機にオリジナル製品の製造を開始。コーヒーゼリーブームの風を読み、ガラスボウルをヒットさせて以降、ガラスを愛する職人たちが主体となった製品開発がおこなわれています。

現在は、千葉県九十九里町に工房を構え、併設するショップとカフェでガラスのある暮らしを提案しています。また、Sghrには江戸硝子の伝統工芸士が5名在籍し、技術の切磋琢磨と継承が活発におこなわれています。

Sghr cafeでは普段使いの参考にしていただけるよう、ガラスでの盛り付けでさまざまな飲み物や温かい料理も提供しています。そんな中で、菅原さんが感じるガラスの魅力は「やはり透明感」と、笑顔を見せます。

菅原さん

中に入れたものが透けて見え、光を通して影まで楽しめることが、ガラスの魅力だと思います。

ガラスのコップに水を注ぐと、水の微細な揺れ動きやプクっとのぼる気泡までも、360℃から感じることができます。「動」を感じられることは、磁器や陶器にはないガラスならではの魅力でしょう。

スガハラショップ青山だけの特別な出会い

青山の静かな路地に佇む「Sghr スガハラショップ青山」は、職人の手によって一つひとつ丁寧に作られたガラス製品が並ぶ、上質なガラスのセレクトショップです。取材当日も、結婚祝いや誕生日、大切な節目の贈り物を求めるお客様で賑わっていました。

インテリアデザイナー森田恭通氏が手掛けた内装は、ガラスの魅力を引き立たすために自然光を大きく取り込むことができる開放的な空間です。

また、棚の支柱やドーム状の照明など、店舗内装のために職人が作ったガラス製のインテリアが散りばめられていて、ガラスがふんだんに活用されています。

店内中央にある大きなセンターテーブルには、季節感のあるテーブルコーディネートが展開されています。色合いや食材など、季節を意識したディスプレイは、見ているだけでうっとりします。取材時は、梅雨~初夏を思わせる爽やかな印象のテーブルコーディネートでした。

表参道のイルミネーションをイメージした「リュミエール」は青山店の限定商品。各店舗に、スタッフが考案した限定商品があるそうなので、ぜひ全国の店舗を制覇してみてください。

菅原さん

大阪の淀屋橋店には、たこ焼き型のつまようじ入れがあるんです。

インタビュアー

さすが、生活に密着した道具ですね!

毎年70~80点ほどの新作が発表され、総製品数は約4,000点にもおよぶSghr。多種多様な商品を手に取って見比べることができる店舗は、贈り物選びのシーンで足を運びたいスポットです。

Sghr でおすすめしたいガラスギフトを紹介

高級感や清潔感を持つガラス製品は、結婚祝いや引き出物、出産内祝い、誕生日、引っ越し祝いなど幅広いギフトシーンで贈られています。ここでは、Sghrで人気のガラスギフトをご紹介します。

Sghrでは、サンドブラストで名前やちょっとしたメッセージを刻印することも可能です。加工を待つ時間とともに、贈る人の気持ちを形にしたオリジナルギフトの特別感も一緒にお贈りください。

グラス 〔 glass 〕

他の食器に比べて高さがあるグラスは、テーブルウェアの中でも存在感があるアイテムです。自分のためのお気に入りとして購入されることも多いそうです。注ぐだけで気分が変わる、すてきなグラスを紹介します。

No.1 – デュオ

不動の人気は、色の異なるガラスを重ねて作られた「デュオ」です。中でもブルーとアンバーが重ねられた「アンバー」が20年以上のベストセラーなのだそう。

スタイリッシュな見た目で飲み口は繊細な仕上がりですが、ゆったりした動きからはクラフト感を感じられ、独特な空気感を醸し出しています。

インタビュアー

夕日が沈んで行く海辺のようですね。

菅原さん

ノスタルジックだけど、モダンな雰囲気もあるんですよね。

No.2 – 煌(きらめき)

「味覚と嗅覚だけでなく、人の持つ五感全てで楽しんでいただきたい」という想いから生まれたのが 、同じ形で8種類の柄をもつ「煌(きらめき)」シリーズです。

さまざまな組み合わせができる贈りやすさは、結婚式の引き出物などに重宝されています。色違いとは違った雰囲気の異なりを楽しむことができ、シンプルな美しさに立ち返る一品です。

No.3 – 富士山グラス

海外の方への手土産に選ばれることが多いのが「富士山グラス」です。プロダクトデザイナーである鈴木啓太氏が考案した、ビールを注ぐと雪をかぶった富士山が現れるユニークさにセンスを感じます。刻印がほどこされた桐箱もギフトに向いている理由です。

お皿 〔 plate 〕

スイーツを乗せたり取り皿にしたり…。乗せる物を上等に見せてくれるガラスのお皿は、普段使いの道具でありながら日常に特別感を添えてくれるスペシャルアイテムです。自然と所作もうつくしくなりそうです。

No.1 – ドロップレット

車のフロントガラスに雨粒がついている情景から着想を得たデザインが「ドロップレット」です。ポツンポツンと降ってきたしずくが輝いて見え、不動の人気商品なのだそう。

テーブルに映るドットの影が、雨の日の臨場感を増幅させています。クリアーやインディゴブルーなど、複数の色やサイズ違いを並べてもすてき。乗せるものを選ばない汎用性の高い1枚です。

No.2 – リンピッド

氷の幾何学模様のような四角形のプレートシリーズが「リンピッド」です。凹凸がついていることで光を取り込み、乗せる食材を引き立たせます。長方形と角形があり、サイズ展開もさまざまなので予算や贈答シーンに合わせて調節しやすいことも魅力です。

丸いお皿は多くの人が持っていて、人からもらうことも多いお皿です。そこで、菅原さんは長方形のお皿を提案することが多いそう。銘々使いはもちろん、おつまみやカナッペをのせてテーブルのセンターに置くこともでき、手持ちの器に加えやすいそうです。

No.3 – はさんではさんで

ぽってりした厚みから可愛らしさを感じる一皿が「はさんではさんで」です。柔らかい状態のガラスを平たいトングのような道具で挟むことで成形しています。

無骨になりそうなデザインも、ガラス素材特有の曲線が美しく際立っています。深さがあるので、惣菜を乗せる小鉢やプリンアラモードなどを乗せるデザートプレートにぴったりです。

花器 〔 flower vase 〕

自宅の一角に気軽に飾ることができるのが花器です。食器やカトラリーギフトのように手持ちのアイテムとの相性に配慮する必要がなく、日常生活に彩りを添えることができる点が魅力です。

No.1 – ハートクルヴァ

幸せのモチーフとして愛されるハートがモチーフの花器が「ハートクルヴァ」です。ハートの中央部分に茎を固定できる1輪挿しで、フレーハンドで作られた自然な曲線から、優しさを感じます。

くぼみにポプリなどを置いて、インテリアとして楽しむこともでき、結婚祝いに人気の一品です。

No.2 – フィオラグリッド

網目状の模様に引き込まれそうな花器が「フィオラグリッド」です。型に入れて模様を付けてから吹き膨らますので、側面の模様は大きく、下底の模様は密度が高くなっています。3,000円台の選びやすい価格帯です。

No.3 – ミニベース

コロンとしたフォルムの「ミニベース」も不動の人気なのだそう。濡らした新聞紙を使って成形した一品で、職人によって形の出方が少しずつ違うことに味を感じます。

5種類の形があり、異なるデザインのものを複数個並べても動きがうまれます。海外からの旅行者が手土産として購入されることもあるそうです。

番外編 – フイユ

ガラスならではの動きを存分に感じられる商品として、筆者が惹かれたのが「フイユ」です。風にそよぐ木の葉をイメージしたフラワーベースで、水面に石が落ちたときの水の躍動感のような瞬間にも感じられます。

アートのエッセンスを含んでいるので、置くだけで存在感のあるオブジェになりそうです。お花が好きなひとへの引っ越し祝いや結婚祝いに贈りたいと感じた花器でした。

ガラスギフトの選び方のコツ

多彩なジャンルやデザインを持つガラス製品から、喜んでもらえるギフトを選ぶことは難しいと感じる人もいることでしょう。菅原さんが普段の接客でヒアリングしていることは大きく以下の2つあります。

相手が好きな飲み物

グラスの場合、相手が好きな飲み物を把握していると選択肢を狭めることができます。日本酒ならお猪口と徳利のセット、ソフトドリンクならマルチに使えるグラスなど用途にあわせたグラスを贈ることで、相手のライフスタイルに寄り添った一品を選ぶことができます。

色の好みや部屋の雰囲気

色の好みや部屋の雰囲気を把握していると色合いを選択しやすくなります。「洋服はシック?花柄?」などの傾向やインテリアの雰囲気など、ささやかでもヒントになることを思い出してみましょう。

上記を参考にしながら相手のことを思い出して、イチオシギフトを見つけてくださいね。

唯一無二を生む、Sghr のこだわりと情熱

「ヒットを追い求めるのではなく、ガラスの美しい表情を共有したい。」そんな思いで製品づくりに臨む職人が集うことが、唯一無二のガラス製品が生まれるゆえんでしょう。

しかし、こだわりは職人や工房にとどまりません。ここでは、ガラス製品に込めたこだわりを深掘りしていきます。

ガラスの魅力を引き出す製品づくり

Sghrにはデザイナーがおらず、職人主体でものづくりをすることが大きなこだわりです。日々ガラスに触れている職人は、温度によって異なる柔らかさや描かれる曲線を熟知しています。そのため、職人が中心となってデザインを手掛けているのです。

月に一度の開発研究会では、終業後に有志が集まり試作や新商品の研究がおこなわれています。時には店舗スタッフも交えることで、お客様の生の声を職人に届けます。

多方面からの意見を融合させ、ブラッシュアップし、ひとつの製品を生みだす過程は、ガラス製品そのものだと感じました。

唯一の約束事が、「暮らしの中で使えるものを作る」です。テーブルウェアや花器が豊富な理由はここにありました。職人が提案するものは製品化したいものばかりでそれも困る、と菅原さんは笑います。

通常、製造過程でガラス内に目立つ気泡が入ると検品ではじかれてしまうそうですが、そんな泡をデザインに取り入れたのが「三種の泡」シリーズです。

3人の職人が同時期に開発した3種の泡のデザインをシリーズとして発表したもので、どれも異なる方法で泡を作っています。ガラスがもつ神秘性や勢いを職人の技術とアイデアで閉じ込めた、職人ならではのグラスだと感じました。

深みを感じさせる色合いの理由

Sghrの食器には深みのある色あいが多く使われていますが、これにも理由があります。1980年代には原色に近い色が中心でしたが、陶磁器素材や茶碗を使う日本の食卓では少し浮いた印象になってしまったそうです。

そこで、食卓で他の素材と調和する、ワインレッドやインディゴブルーなどの深みのある色を増やしたそうです。また、深みのある色合いにすることで、ガラス特有の涼しげな印象が薄れ、年間を通じて使いやすくなっています。

つくり手の”心”までを届ける店舗づくり

自社で直営店を持っていることも大きな特徴と、菅原さんは目を輝かせます。一見すると判別できないかもしれませんが、「手作りで」「心を込めて」作っていることに価値があるという考えから、職人のコメントや思いも交えた商品の提案をしています。

店舗スタッフも製作工程を動画で学び、職人の意図も共有することで、ものづくりに近い店舗づくりをおこなっているのです。職人の情熱やエピソードまでもが、記憶に残るプレゼントになりそうですね。

オンラインショップでも、ものづくりの背景やストーリー、職人の思いがショートビデオにまとめられています。ぜひ参考にしながら商品選びをお楽しみください。

インタビュアー

菅原さんの、職人さんへの敬意を物凄く感じました。本日はありがとうございました。早く自分のために購入したい!

時を閉じ込めた、神秘的なガラスの贈りもの

Sghrは、ガラスを純粋に愛する人々が、心に寄り添う製品を生み出すあたたかなガラスメーカーでした。日本人ならではの感性や日本のものづくりを大切にしていることも、人々が惹きつけられる要素なのではないでしょうか。

表参道からほど近くの好立地ということもあり、ショッピングやカフェ巡りの合間にふらりと立ち寄ってみることもできます。空間にあるだけで神秘性を感じるガラスの贈りものを、ぜひ手に取ってお選びください。

ショップの詳しい情報

店名Sghr スガハラショップ青山
住所〒107-0061
東京都港区北青山3-10-18北青山本田ビル1F
営業時間11:00~19:30
休業日年末年始・その他不定休あり
最寄駅東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線)表参道駅 B2出口より徒歩3分
電話番号03-5468-8131
ホームページhttps://www.sugahara.com/
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河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ、コンテンツライター、縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てが得意。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りを10年来ライフワークにしている。

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