名だたるファッションブランドの旗艦店が居並ぶプロムナードエリア、銀座8丁目の中央通り。ひときわ目を惹くエレガントブルーのプレミアムブランドが「スワロフスキー(Swarovski)」の銀座店です。多くのLEDライトが埋め込まれた店舗の外観は、昼夜や四季で異なる表情を見せ、銀座の街を闊歩する人々を楽しませます。
昨年(2020年)6月には、「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」のデザインリニューアルを完遂させると同時に、活気のある魅力的な雰囲気へと新店舗コンセプトを刷新したといいます。今回は、そんな日本最大のスワロフスキー旗艦店の魅力を、インタビューにより紐解いていきます。
目次
スワロフスキー(Swarovski)の創業ストーリー
1895年、オーストリアで創業したクリスタルブランド「スワロフスキー(Swarovski)」は、創設者であるダニエル・スワロフスキーの名を取って付けられました。彼が「誰もが手にすることのできるダイヤモンド」を目指し、生み出したのが「スワロフスキー・クリスタル」です。
もともと科学者であった彼は、クリスタルを精密にカットする機械を作ることで、クリスタルの可能性を広げたといいます。1920年代には、米国のジャズホールからパリのクチュールメゾンまで、彼が作り出すクリスタルがパーティーシーンにおいて欠かせないものとなりました。
美しさやエレガンスを象徴するスワンロゴ
ブランドロゴとして冠する「スワン」は、美しさやエレガンスを象徴したもの。はじめは、オーストリアの国花である「エーデルワイス」がロゴとして使われていたそうです。会社の発展にあたり現在のスワンに変更され、さらに2021年4月には、このスワンロゴも新デザインとなりました。
八角形のクリスタルの中で輝くスワロフスキーの生まれ変わったスワンマークは、職人のクラフツマンシップと新しい神話の始まりを表しています。このアイコンの大胆なる進化は、スワロフスキーの比類なき歴史と、わくわくするような未来へのビジョンを象徴しています。(Facebookより抜粋)
また、今後のコレクションは季節ごとに変わるのではなく、長く愛用できるものを発売する予定だといいます。進化が止まらない「スワロフスキー(Swarovski)」のコレクションが、ますます待ち遠しくなりますね。
スワロフスキーが誇る多彩なコレクション
数えきれないほどのバリエーションを誇る Swarovski ブランドの商品群。ネックレス、ピアス、ブレスレット、リングなどのジュエリーをはじめとして、腕時計、アイフォンケースなどのアクセサリー、花瓶などのホームデコールといった商品ジャンルも展開しています。
動植物やキャラクターなど多様なモチーフを題材とするオブジェは、熱烈なファンが多いジャンルのひとつ。目当てのキャラクターを目掛けて来店する方も多いそうです。来店した際には、バリエーション豊富なラインナップに感動していかれる方も。ひとつ手に入れると、ひとたび虜になってしまうようなアイテムです。
クリスタルに込めた、唯一無二のこだわり
クリスタルガラスについては「高品質なガラス」など漠然としたイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。スワロフスキー・クリスタルの美しさは言うに及びませんが、何が別格の輝きを生むのでしょう。ここでは、クリスタルガラスやスワロフスキー・クリスタルの魅力についてご説明します。
そもそも「クリスタルガラス」とは何か?
ロックグラスやシャンデリア、江戸切子などに使われることもあるクリスタルガラスですが、そもそも何なのでしょう。クリスタルガラスとは、酸化鉛や酸化カリウム、酸化バリウムなどを主要成分として含むガラスのことを指し、高い透明度や光沢のある美しい輝き、および澄んだ音色で特徴付けられます。原料の配合によって輝きの度合いが変わり、製造には高度な技術が必要となります。
独自カットで生まれる、オンリーワンの輝き
スワロフスキー(Swarovski)のカット技術について、PR/デジタルマネージャーの藤井氏に話を伺いました。
「クリスタルをカットする機械を開発したことからブランドが始まったスワロフスキーですが、他社と何が違うのかは実のところ企業秘密なのです。緻密なカットから他社と違う輝きが生まれる、ということはわかるのですが、カット方法なども社内の限られた人しか知り得ません。」
「すべてをブランド内で作っているので、材料の配合を変えることで無限に色を作り出せる点も強みです。近年は、ルビー、サファイヤ、人工のダイヤモンドも手掛けていますが、すべてカット技術がベースにあります。」
スワロフスキー(Swarovski)のグラマラスな魅力は、創業時から社外秘の独自カットから生み出されていました。他者が知り得ない秘密を持ち、一聞するとミステリアスなところも、他のクリスタルの追随を許さない所以かもしれません。
煌めくリニューアルを遂げた、スワロフスキー銀座
2020年6月にリニューアルオープンした「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」は、煌めきに飛び込んだような魅力的な店内が魅力です。スワロフスキー銀座10周年の節目には「クリスタル・フォレスト」から「クリスタル・スタジオ」へとコンセプトを変え、店内空間もモダンテイストなデザインに進化しました。
スワロフスキー(Swarovski)銀座 の床面はグレーの磁器タイル。モジュール式のウォールユニットは洗練されたローズゴールドトーンのメタリックメッシュで、高級感の中にも温かみを感じる店内となっています。
訪れる人の目的や好みで異なる買い物方法ができたり、スワロフスキー・クリスタルを使ってアイテムを作り上げる体験ができたりと、新しい「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」には様々な形でスワロフスキー・クリスタルに接することのできるエリアが設置されています。
ブルーのファサードから始まるグランドフロア
ブルーのファサードに誘われて店内に足を踏み入れると、「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」オリジナルのスワンロゴが出迎えてくれます。これは、日本のシンボルである日の丸と桜の花を組み合わせたものです。反対側には、一押しの商品を飾るエリアが。こちらのディスプレイは3~4ヶ月おきに交換されるそうです。季節が変わるたびに訪れたくなります。
クリスタル・バー
「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」の店内なかほどには、お客様が自由に商品を試着できる「クリスタル・バー」があります。バースタイルになっており、ミラーを見ながら実際の商品を着用してイメージを膨らませることができます。ミラーは、光の色を変えることができ、様々な見え方をチェックすることができます。同時にスマートフォンの充電もできるので、試着を楽しみながら充電をしてみてはいかがでしょう。
クイックショッピングエリア
何を買ったらいいかわからないという男性や、スタッフと会話することが苦手な人にオススメなのが、ラッピング済みの商品を選べる「クイックショッピングエリア」です。どなたに贈っても喜んでいただけるベストセラーの商品が並ぶため、安心してショッピングを楽しむことができます。
ギフトに人気のジュエリーは、ベストセラーのネックレス「Sparkling Dance(スパークリングダンス)」。中央のジルコニアが振動で動き、チラチラと光を放つ、軽やかな一本です。
オブジェ&ホームデコールエリア
奥には、オブジェやホームデコールエリアが広がります。店内に飾られた桜のオブジェは、銀座店にしかないもので、職人がひとつひとつ接着したクリスタルの数は16,200個以上。豪華絢爛な桜のオブジェは、ゆっくりと眺めて楽しみたいものです。
ラッピングステーション
「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」の店内中央に位置する「ラッピングステーション」には、リボン・プリンターが設置されています。こちらでは、言葉を入力することで、オリジナルのリボンを作成することができます。うんと悩んだ贈り物にメッセージ入りのリボンを掛けて、格別のギフトに仕上げてください。
セカンドフロアに広がるスペシャリティーな空間
スワロフスキー・クリスタルが敷き詰められた階段を上ると、「パーソナライゼーションエリア」が広がります。こちらは、世界でも日本だけのエリア。国内外問わず銀座を訪れる方に特別な体験をしていただきたい、との想いで作られました。世界で初めて設置されたエリアでは、どのような体験ができるのでしょうか。
パーソナライゼーションエリア
パーソナライゼーションエリアでは、クリスタルの販売、カスタマイズジュエリー制作、カスタマイズボールペン制作、オリジナルタグを使ったトートバッグ作成、トラベルタグ制作を行うことができます。
クリスタルとリボンを選んで作る「カスタマイズジュエリー」は、シンプルながらも、クリスタルの輝きを存分に楽しめるジュエリーが出来上がります。女性が、自身の大きめバッグ用にと作ることの多い「トラベルタグ」は、2色のタグから1色を選び、イニシャルシールなどを貼って作ります。
カスタマイズボールペン作りを実際に体験した方は、パーソナライゼーションエリアを見た瞬間から気分が上がり、制作中は終始「なんて楽しいの…!」といった感嘆の声を漏らすことが多いといいます。トキメキの記憶に呼び戻され、再訪する人も少なくないのだとか。
オブジェが完成するまでの過程を覗き見
「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」の2階奥には、オブジェができる過程を展示したスペースがあります。スケッチからデジタルモデルの作成、組み立て、最終完成品までの各工程が写真や資料と共に紹介されています。スワロフスキーの裏舞台を覗くことができる貴重なエリアです。
多彩なスワロフスキー・クリスタルを鑑賞
展示スペース横には、スワロフスキー・クリスタルが並べられた眩いエリアが登場。中には乳白色のクリスタルもあり、ひとつひとつの異なる輝きに見入ってしまいます。豪華絢爛なシャンデリアも、必見です。
藤井氏は、パーソナライゼーションエリアについて「ここでしかできない体験を楽しんでいただきたい。2階には様々な展示やラウンジがあるので、美術館のようにゆっくり過ごしてもらえたら」と話します。
スタッフが考えるスワロフスキーブランドの魅力
「スワロフスキー・クリスタル」や「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」の魅力について、ブランド運営に携わるスタッフはどのように感じているのでしょう。藤井氏に伺いました。
「誰もが手にすることのできるダイヤモンドと言われていることもあり、やはり美しさからパワーをもらえるものだと感じます。スワロフスキーと聞くと高級なイメージがあるかもしれませんが、実は1万円台で購入できるものも多いのです。若い方にも楽しんでいただけたらと思います。」
スワロフスキーを身近に感じる店舗
「体験型ストアというのが一番の特徴で、クリスタル・スタジオとしても日本初の店舗です。銀座店ほどの規模の店舗は他になく、お買い物しなくても楽しんでいただけると思うので、ぜひお気軽にご来店ください」と、藤井氏はやさしく語りかけます。筆者である私自身も、同ブランドに対してかしこまったイメージを持っていましたが、店舗を楽しむ気持ちで再訪したいと感じました。
気になるアフターサービスについて
贈ったジュエリーやウォッチは、長く楽しんでもらいたいもの。スワロフスキー(Swarovski)では、修理の相談も受け付けています。クリーニングに役立つクロスの販売もあるので、そちらもギフト購入の際に併せて贈ってはいかがでしょう。
身につける人を引き立てるジュエリーを贈る
美しさや強さがこもったスワロフスキー・クリスタルは、特別なシーンだけでなく、日常でも取り入れられる親近感も魅力だと感じました。スワロフスキーの世界に浸る「スワロフスキー(Swarovski)銀座 」。そのラグジュアリーな空間に、記憶に残る刺激的な体験をしに足を運んでみてはいかがでしょう。
ショップの詳しい情報
店名 | SWAROVSKI GINZA(スワロフスキー銀座) |
---|---|
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座8-9-15 JEWEL BOX GINZA 1F, 2F |
営業時間 | 11:00 ~ 20:00 |
定休日 | 年中無休(年末年始を除く) |
最寄駅 | ゆりかもめ「新橋駅」徒歩3分、「汐留駅」徒歩7分、JR「新橋駅」徒歩3分 |
電話番号 | 03-3289-3700 |
ホームページ | https://www.swarovski.com/ja-JP/ |
SNS |
本記事は2021年4月07日時点の情報です。