どら焼きや羊羹などの和菓子、フィナンシェやゼリーなどの洋菓子。どれももらって嬉しい贈り物ですが、意外性がなく新鮮味に欠けると感じたことはありませんか? そんなときに、ちょっぴり遊び心が加わった定番スイーツを知っていると、贈答シーンでグッと選択肢が広がります。
ご紹介するのは、野菜の旨みとデザイン性を活かした「野菜菓子」。野菜だからこそ出せる未体験の美味しさと、野菜の形や色を活かしたユニークな見た目が特徴の逸品です。季節のご挨拶や結婚・出産祝いのお返しに、目でも舌でも楽しめる和洋折衷の野菜菓子を贈ってみてはいかがでしょう。
目次
野菜スイーツが店内を彩る麻布野菜菓子とは
野菜菓子の銘店として知られる「麻布野菜菓子」は、麻布十番駅から80mに位置する絶好のロケーション。大きなガラス窓から光が差し込む清々しい店内にはカフェスペースも併設され、店内限定のスイーツをその場でいただくこともできます。夏季限定の「かき氷」は、他では珍しい野菜ソースがかかった絶品スイーツで、毎年かき氷ラバーの熱視線を浴びています。
野菜で作った、ちょっとだけ贅沢なお菓子
そんな麻布野菜菓子のコンセプトは「野菜で作った、ちょっとだけ贅沢なお菓子」。グラフィックデザイナーのオーナーが、常識にとらわれず自由な発想で生み出したお菓子が並びます。お菓子としての美味しさはもちろん、素材としての野菜の美味しさが存分に引き出された仕上がりになっています。
和洋様々なバリエーションのお菓子が魅力
麻布野菜菓子には、羊羹、フィナンシェ、どら焼き、ゼリー、ジュースなど、贈り物におあつらえ向きな商品がズラリ。一見すると、普通のスイーツにも見えますが、どれも野菜がふんだんにあしらわれています。中には、生姜やゴボウを使用したお菓子もあり、どのような味わいが広がるのか想像と期待に胸が膨らみます。
野菜本来の持ち味を活かしたお菓子を提案
麻布野菜菓子の特徴は、オーガニックやヘルシー志向にフォーカスするのではなく、旨味や食感、見た目など、野菜という素材自体が持っている可能性を引き出し、活かした点にあります。
オープンの10年前から、すでに野菜菓子のアイデアを膨らませていたというオーナーの花崎年秀氏。そのきっかけは、仕事で携わった「野菜懐石」に衝撃を受けたことでした。「脇役になることが多い野菜が主役になっていることに驚いた」と当時を振り返ります。
せっかく作るのであれば自分が食べたいと思うものを、と熱心に構想を練って完成させた野菜菓子は、素材の味わいを全面に感じるものばかりです。
ギフトシーンで活躍が期待できる野菜菓子
お中元やお歳暮など、季節のご挨拶に贈られることが多いという野菜菓子。味わいもさることながら、野菜があしらわれた見た目からも、贈り相手の気持ちを盛り上げてくれます。また、和・洋のジャンルや、甘味・塩味などバリエーションが豊富なため、相手の好みに合った品物を選べてギフトシーンで頼りになります。
野菜菓子は意外性で心をつかむギフト
最中は、スライスした蓮根やサツマイモ、山椒の葉などが表面にプレスされたもの。インパクトのあるデザインは、見た瞬間に興味を引きます。美味しいものを沢山知っているであろう方へ、意外性や遊び心のあるギフトを贈りたいときにぴったりです。
また、トマトやカボチャなどの色味が濃い野菜を使用したお菓子は、その鮮やかな色合いから子供心にも惹かれるでしょう。子供が野菜を好きになるきっかけとなったら嬉しいですよね。
日持ちの長さに相手への心遣いが伝わる
ひと息つきたいときの一服やティータイムに楽しみたいお菓子は、日持ちすると便利ですよね。麻布野菜菓子のお菓子は、最中が90日、フィナンシェが60日(いずれも製造日からの日数)と日持ちすることも特徴です。急いで食べなくても良いことから、食べる人への配慮も感じます。
野菜菓子に込められたこだわりの数々
「野菜自体の旨みをうまく活かせば、フルーツでは出せない独特な美味しさを発揮します」と話す花崎年秀氏。付加的にヘルシーというイメージはついてきますが、特別甘さを抑えることはしていません。野菜の魅力を引き出すことにフォーカスするという独自の視点で編み出されたお菓子には、どのようなこだわりが詰まっているのでしょうか。
① 素材(野菜)に対するこだわり
素材となる野菜は、旬の野菜をどのように美味しく調理するかを大切にしています。イートイン専用スイーツや生菓子を考案する際には、オーナーのアイデアをスタッフが試行錯誤しながら形にしていきます。中には、スイーツになると想像しにくい野菜もアレンジされているのだから、豊かな想像力に脱帽します。
② 製造方法に対するこだわり
野菜の香りや食感をきちんと残すため、製法にもこだわりが光ります。最中に乗せている野菜のスライスは、厚みや仕上げる際の水分量に苦心した末の自信作。最中の皮を専門とする老舗製造業者に依頼した際も「未だかつてやったことがない」と、はじめは抵抗感があったといいます。ですが、オーナーの熱意が伝わり、工夫と試作を重ねた努力の下に完成したといいます。
「消費者として、こういうものがあったら良いなという理想を伝えた。伝えるだけだから、こちらは楽しみの方が大きい」と、お茶目に笑ってみせるオーナーの花崎年秀氏。お菓子の製造に精通していなかったからこそ、それまでの常識にとらわれず理想を追求できたと懐古します。
③ お菓子のデザインに対するこだわり
品物を受け取る人が最初に目にするパッケージも、オーナーである花崎年秀氏のデザイン。ギフトとして、多くの人に利用してほしいとの想いを込めた、モダンかつ上品なデザインです。パッケージにも描かれている麻布野菜菓子のロゴは、野菜の断面をイメージしたもの。柔らかな花輪にも見え、可愛らしさを感じます。
贈答シーンで選ぶ、おすすめの野菜菓子
ギフトシーンでは、主にお中元やお歳暮、帰省時の東京土産として麻布野菜菓子が利用されているといいます。和洋、豊富なバリエーションのお菓子を取り揃える麻布野菜菓子ですが、どのように贈り物を選べば良いか悩むところ。スタッフの意見を参考に、実際に贈答シーンを設定して詰め合わせを選んでみました。
好みが異なる夫婦に対する贈り物
知人夫婦への贈り物を選ぶとき、どちらか一方に甘いものが苦手な人がいると、二人に喜んでもらえないのでは…と思うことはありませんか? そんなときは、野菜チップスと甘い菓子の詰め合わせがおすすめです。
野菜チップスには、塩やカレー味があるため、お酒のおつまみにぴったりです。甘い菓子は、野菜チップスの色味に合わせて、どら焼きやフィナンシェを選ぶとまとまりが生まれます。
甘党には3時のおやつタイムに、辛党には1日の終わりの晩酌に。2つのシチュエーションに野菜菓子が寄り添ってくれます。3千円程度から購入できる点も予算的に嬉しいポイント。結婚祝いのお返しや出産内祝いにもおすすめです。
ビジネスシーンで重宝する手土産
ビジネスシーンでは、麻布野菜菓子の看板商品でもある野菜最中を贈ってみてはいかがでしょうか。白い最中に野菜の断面が美しく映え、上品で会話の幅も広がる、ここぞの手土産になることでしょう。
ひとつひとつが個包装になっていることも、大勢で分けやすい気遣いが伝わります。食べる直前に餡を最中にはさむ仕様から、パリパリの食感が楽しめます。職場での小休止に、皆さんで楽しんでいただきたい一品です。
お歳暮やお中元など季節のご挨拶
季節のご挨拶には、プチトマトジュースが入った詰め合わせはいかがでしょう。夏には、身体の中から熱を冷ましてくれそうです。年末年始には、暴飲暴食で疲れた胃腸を労わるような、優しさを感じる一杯になるでしょう。
赤と黄色、どちらも北海道産のミニトマトを使用しており、それぞれ異なる甘味や酸味を味わえます。ほんの少しの塩を加えることで、プチトマトの甘味・旨味を引き出しているといいます。見た目の鮮やかさに元気も貰え、入院見舞いや快気祝いにも喜んでいただけるでしょう。
親しい人への手土産にしたい生菓子
家族や友人への手土産には、生菓子がおすすめです。時期によっては、季節のイベントを題材にした生菓子が登場します。綺麗な見た目に会話も盛り上がるはず。「食べるのが勿体ない」と呟きながらひとつまみ口に運べば、美味しさに思わず笑みがこぼれます。みんなで感動を共有したくなる手土産になるでしょう。
丁寧な贈り物にうってつけなラッピング
ギフトラッピングは、150円から。お祝い事、法事、ご挨拶、お見舞いなど、具体的なシーンに合わせた熨斗も対応してくれます。カジュアルからフォーマルまで、様々なギフトシーンで活用できますよね。
驚きと美味しさが詰まった野菜菓子ギフト
野菜を甘くおめかしさせて生まれた野菜菓子。素材の個性が際立つ味わいや色とりどりの見た目に、贈り相手もニッコリ。トマトのフィナンシェ、生姜の羊羹、黒胡麻と木の芽の最中など… 。百聞は一見に如かず。野菜の意外な一面を発見できる野菜菓子を、大切な人に贈ってみてください。