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手にとる人を瑞々しく魅せる、クラシカルな雰囲気ただよう「洋傘」ギフト

手にとる人を瑞々しく魅せる、クラシカルな雰囲気ただよう「洋傘」ギフト
傘は、雨の日に欠かせない生活の道具。晴天時には、強い日差しを除けるために使う人も多いことでしょう。そんな必需品である一方で、持ち歩きを面倒に感じる人がいることも確かです。では、手にとる人を美しく飾る傘があったなら、傘を持ってのお出掛けも心が弾むと思いませんか? 小宮商店の洋傘 パッと目を惹く光沢感やクラシカルなシルエットの洋傘は、多くの人に見てもらいたいファッションアイテム。消費主義的なビニール傘が普及した現代でも、上質な本物志向の傘にゆとりを感じ、引き締まった生地の張りに惚れ惚れすることでしょう。 小宮商店の洋傘 お洒落なおじいちゃん・おばあちゃん、ビジネススーツを着こなすお父さん、ファッションを愉しむお母さんに。モダンクラシックな洋傘は、雨の日さえも心浮き立つ逸品です。シトシトと降り続ける雨天でも、目が細まるほど強い日差しの晴天でも、持つ人を瑞々しく魅せる高級洋傘をご紹介します。

昭和5年から続く「洋傘」の老舗、小宮商店

小宮商店の外観 今回ご紹介するのは、東日本橋に店舗を構える「小宮商店」の洋傘。小宮商店では「愛着を持って、おしゃれとして使う、”つくりのよさ” にこだわった日本製の傘」をコンセプトに掲げ、熟練の職人が手作業に重きを置いた傘づくりと向き合っています。

江戸時代に西洋から渡来した洋傘とは

小宮商店の洋傘 まず、「洋傘」とはどのような傘のことを指すのでしょうか。それは字の通り、江戸時代後期に西洋から持ち込まれた傘のことです。それまでの日本では竹の骨組みと和紙で仕立てた番傘が主流でしたが、日本独自の縫製技法を取り入れながら憧れの象徴だった洋傘をつくり始め、高級装飾品として人気を博したと言います。 雨 ところが、平成の時代には安価で手軽なビニール傘の波に押されて作り手が急減し、傘の工房は都内でも数える程度になりました。没個性的で使い捨てが当たり前になった傘でしたが、近年ではサステナビリティやファッション性の観点から、こだわってつくられた傘が若い世代の関心を引き、再び注目され始めています。

伝統工芸品にも認定された東京洋傘

傘職人 洋傘のなかでも「東京洋傘」は、高い技術を要する伝統的な技法が評価され、2018年に東京都の伝統工芸品に認定されています。傘骨と生地が擦れる箇所を保護する「ダボ巻き」や、傘を開くとき上に押し上げる部分が手に直接当たらないようにする「ロクロ巻き」など、美しさだけでなく使い手への配慮も兼ね備える、妥協なき精神が生んだ傑作です。

小宮商店がしつらえる洋傘の魅力と特徴

小宮商店の洋傘 海外製の傘はポリエステル生地の雨天専用傘がほとんどですが、日本で作られる傘(特に日傘)は生地にもこだわりが持たれていることは衆知のこと。麻やシルク、綿など様々な素材を用いて季節やシーンを愉しむ考え方は、日本人の繊細な感性ならではの良さでしょうか。ここでは、そんな私たちのセンシティビティーをくすぐる小宮商店の洋傘の魅力に迫ります。

「傘の心」が生む美しいシルエット

小宮商店の洋傘 小宮商店の洋傘は、何と言ってもクラシカルなシルエットが美しいということ。緩やかな丸み、ゆとりを感じる程よい生地の張りは、持つ人を美しく魅せます。「傘の心」と呼ばれる傘の木型は、職人の経験がものを言う肝心要。そんな伝統的な職人技が光る傘のフォルムは、美しさが追求された緩いカーブを描きます。

手間暇がかかった「甲州織」の傘生地

甲州織の傘生地 手にした瞬間に気付くふっくらとした生地の感触で、グレードの高さを感じさせる小宮商店の洋傘。生地の厚さや柔らかさ、そして雅な光沢が、一級品であることを物語っています。様々な生地を使いこなしながらも、小宮商店の傘をつくるのに欠かせない傘生地が「甲州織」。糸を染めてから織る「先染め」手法で、高密度かつ均一に織り上げることで、プリントにはない奥深さや重厚感、美しい光沢感が生まれます。 先染め また、通常幅120~130cmの長さで織る「広幅」生地に対して、小宮商店で使用する生地は60cm程度の「小幅」生地を使用しています。小幅の生地は、横糸(緯糸)を折り返して織るため、切れることなく一本続きとなっていて、ほつれの心配がありません。さらに、布目曲がりと呼ばれる湾曲や斜行が起こりにくいと言います。 機屋 小宮商店の傘生地づくりは、機屋(はたや)、染色屋、繰返し屋、付け屋、整理屋など、多くの職人の手仕事で成り立つ「和」の連携作業。一日で4~5mしか織れないため、傘に必要なボリュームを織りだすまでに、膨大な「手間暇」がかかる尊い高級織物です。

手元が美しく映える「持ち手」の装飾

傘の持ち手 小宮商店では、手元が美しく映える「持ち手」も様々な素材や形を揃えています。多様な木材から作られた持ち手からは優しさがにじみ出て、べっこう風の素材からは温かみを感じます。共通していることは、どれも上品ということ。それぞれ異なる魅力で、使い手の嗜好に寄り添います。

心を込めた「職人の手しごと」がものを言う

職人の手しごと 小宮商店では、機械化が進む現代でもほぼすべての工程を手作業でつくっています。素材や製法を大切にし、職人が一日につくれる傘は3~4本。時には力を込め、時には指先の器用さを求められる作業で、熟練の感覚を頼りにこなしていきます。生地作りを担う職人やデザイナーなど、細分化された専門分野のプロの力も忘れてはいけません。製作の大半が手作業で行われる傘づくりにおいて、製造の要や大切にしていることを伺いました。

傘づくりで大切な「道具」の調整

傘の木型 「形を作り上げるのに大事なのは型」と語る加藤氏。見習いを経て一人前となり、最初にすることが自分の型を作ること。傘の木型はある程度決まった形があるものの、それぞれの職人が自身の使い心地を考え、手で削った「マイ型」を持っているのだと言います。 傘の木型 「男女で力感も違いますし、利き手や人それぞれの癖もあります。張る力加減が違うと、数ミリ単位でズレが生じてしまうので、当てやすさやしわの寄りにくさを型で調整をしていく必要があるのです。こういった型の微調整こそ、傘づくりで最も難しい工程だと言われています(加藤氏)」 傘職人 生地の大きさがたった1ミリでも違うと、16枚の生地で16ミリのずれが生じるため、裁断には正確さが求められます。そのため、型のみならず生地を裁つための庖丁を研ぐことも、職人が日課にしていることだと言います。毎日の積み重ねで磨き上げられた「道具」がものを言う世界なのです。

「手仕事」だからこそ成せる業

小宮商店では、傘の素材や道具だけでなく、製作工程にも使い心地への配慮が散りばめられています。小宮商店が掲げる「つくりのよさ」は、傘を使う人に対する「心遣い」の表れ。機械化が困難で、時間と手間がかかってでも、使う人のことを考え手仕事を大切にしています。 ロクロ巻き 「ロクロ巻き」は、傘を開くときに上に押し上げる部分(ロクロ)で手を傷めないよう、生地で覆い手に直接当たらないよう配慮されたもの。そして、防水の精度を高めるために生地の天井に取り付ける円錐形のキャップ「陣笠」。その陣笠と傘カバーの間に挟むクッションのような役割の「菊座」と呼ばれる手縫いの布。いずれも、一朝一夕には得られない職人業によって、使い手を想う職人が手間暇かけて取り付けていきます。 ダボ巻き 手間暇かけて作られた傘は「持ちの良さ」も違います。素材や構造自体も傘が長持ちする要因として挙げられますが、ここでも製造工程のひと手間が大きく関わってきます。「ダボ巻き」と呼ばれる、傘生地と骨組みが擦れる部分(ダボ)を生地で保護する工程もそのひとつ。加藤氏によると「1本の傘を10年以上お使いの方もいます」と言い、その長さに驚かされます。 手作業 「ロクロ巻き」や「ダボ巻き」に代表される工程は、手作業だからこそ成せるとともに、細かな配慮が込められた小宮商店の心でもあります。シワを意識した生地の裁断や、絶妙な張りを加減した縫製は、機械では到底できないこと。職人がもつ熟練の感覚で傘の状態を捉えながら、心を込めて製作するからこその美しさでしょう。

現代の感性に沿う「デザイン」を意識

傘づくりは、デザインの企画段階から始まります。小宮商店では、昔ながらの製法は大切にしながらも、現代の感性に寄り添うデザインを心掛けることで、若い世代からも支持される商品を生み出しているのです。そんなデザインや生地選びについて、ブランドマネージャーの田川氏に話を伺いました。 傘のデザイン 「生地はシンプルに、ビジネスシーンでも普段使いでもマッチするものを心掛けています」と田川氏。小宮商店では、やはりファッションに合わせやすい無地が人気で、「シンプルが一番格好いい」と話すお客様も多いと言います。最近では特に、30~40代の人に受け入れられるトレンド感も意識しながらデザインに取り組んでいるそうです。 小宮商店の洋傘 デザインが完成しても、後作業が一筋縄ではいきません。生地づくりも手作業で進めるため、新たなデザインを形にするときは最初から思い通りの色や柄が出ることは殆どないと言います。下地が出来上がっても、職人の手作業で進められる生地の生産ペースは一日で4~5m。新しいデザインを商品化するまでに1~2年もの歳月がかかるというのだから、大変に長い道のりを感じます。

小宮商店の洋傘をプレゼントで贈るメリット

小宮商店の洋傘 カラーやデザインの組み合わせを含めると、商品の全体数が1,000以上にのぼる小宮商店の傘。つくりのよさ以外にも、傘は縁起物として考えられるため、贈り物にうってつけなのです。代表的な謂われは、傘の末広がりの形が「次第に末のほうが広がること」「次第に栄えること」といった意味合いがあること。 縁起物 さらに、古来より「傘」の略字を「八の下に十」と書いていたことから、「傘寿(80歳の長寿祝い)」で傘を贈っていたそうです。傘寿のテーマカラーが黄色や黄金色なので「表はゴールド色で裏が花柄のものを、傘寿祝いにご提案することもある」と加藤氏は話します。

洋傘を選ぶときのセレクトポイント

小宮商店の洋傘 それでは、洋傘を贈るときに気を付けるポイントを挙げてみます。まずは用途。雨天ならば雨傘(もしくは雨晴兼用)、晴天で使うのなら日傘(もしくは晴雨兼用傘)というように、天気や季節によって傘のタイプを選びます。折りたたみ傘か長傘かも大きなポイントです。持ち運びが便利な折りたたみ傘は、ビジネスシーンで使ってもらいやすいですね。 小宮商店の洋傘 次にデザイン。基本的に、柄や色味は相手の普段の服装や、好みの色合いを思い返して選ぶと良いでしょう。男性ものの傘はシンプルな単色系がよく好まれますが、ボーダーやチェックが入った傘は粋でお洒落な立ち姿を演出してくれます。女性ものは、淡い色合いとビビットやパステルカラーなど裏表で色を変えた傘だと、派手さを控えつつ華やかな印象を醸しだします。

オリジナルの名入れで特別感アップ

傘ギフト 小宮商店では、プレゼントに特別感を与えてくれる「名入れ」をオーダーすることも可能です。自分の名前が刻印された傘は、より一層大切にしたくなる宝物のようなファッションアイテムになること間違いなし。置き忘れや盗難防止にも役立つので、名入れをしない手はありません。
  • 直彫り
直彫り 購入した傘の手元(持ち手)に「直接文字を彫刻」するタイプの名入れです。文字は漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット(ブロック体・筆記体)から選べ、最大で8文字まで彫刻できます。価格は2,200円。
  • ネームプレート
ネームプレート 購入した傘の手元(持ち手)に「ネームプレート」を取り付けるタイプの名入れです。直彫りと同様に、文字は漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット(ブロック体・筆記体)から選べ、プレート小が6文字まで、プレート大が8文字まで彫刻できます。価格は2,200円。

アイデアが光る、ナイスなラッピング

ギフトラッピング 小宮商店はギフトラッピングもとてもお洒落。ギフトボックスはスライド式になっていて、様々なサイズの傘に合うように考えられています。仕上げにはリボンと造花で飾りつけを加えてくれます。傘といえども高価なものなので、上品かつ高級感を演出するように考案しました。 エコバッグ また、エコバッグもお客様に好評のアイテムだと言います。「環境に配慮して、プラスチックではなく紙やコットン素材を使用しています」と田川氏。近年、企業経営において切り離せないキーワードとなった「サステナビリティ」を考慮している商品づくりは、さすがの小宮商店です。

傘を長く使うためのアフターフォロー

アフターフォロー せっかくの素敵な傘は、長く使いたいと願うもの。そこで頼りになるのがアフターフォローです。自社の職人が手仕事で傘をつくっていることから、故障した箇所に応じて細やかな修理が行き届きます。贈り物でもらった傘も修理を受け付けていて、郵送でのやり取りも可能です。 傘の修理 小宮商店では、何十年も前に購入されたものが修理に出されることも珍しくないと言います。時には「亡くなった母が使っていたもの」と、スタッフも見たことがない柄の傘が持ち込まれることもある、と加藤氏は話します。小宮商店の傘のクオリティを証明したかのようなエピソードですね。 傘の修理 インタビューの最中にも、修理依頼のために傘を持参して来店されるお客様の姿が絶えません。職人が傘の破損部を丁寧に確認し、その場で修理内容や要する日数などを説明していることが、他ではなかなか見ることのない光景で印象的でした。

シチュエーションで絞り込む、オススメの洋傘ギフト

小宮商店の洋傘 小宮商店の洋傘をギフトで贈るシーンとしては、親しい人への贈り物や職場の送別会、結婚祝いなどハレの日が多いと言います。贈り物には、シーンを選ばず幅広く受け入れられるシンプルなデザインの傘が、よく選ばれています。ここでは、シチュエーション別にオススメしたい洋傘をピックアップします。

おばあちゃんの「長寿祝い」や「敬老の日」に

かさね なかなか会いに行けないおばあちゃんには、長寿の願いを込めて長傘を贈ってみてはいかがでしょう。小宮商店のロングセラーシリーズ「かさね」は、16本骨の丈夫な長傘で、球体に近いエレガントな丸みが特徴。繊細な甲州織の生地を存分に楽しむことができるとともに、二色織りのバリエーションが豊富な点も魅力です。 かさね 「コーラルレッド×アイボリー」や「セルリアン×ラベンダー」など、上品な色の組み合わせは雨の日に映え、すれ違う人々を釘付けにします。相手のイメージから色合いを選んだり、好きな花や季節の花で選んでみても素敵です。さらには、撥水加工や耐水加工、UVカット(紫外線防止)加工も施されているので、晴天時にも日傘をとして使える便利な雨晴兼用傘です。

職場の同僚・上司を送り出す「送別会」で

甲州織たちばな 職場の同僚でお金を出し合っておくる送別会ギフトなら、メンズ折りたたみ傘の「甲州織 橘-たちばな-」がオススメです。末広がりの傘は、新たな旅立ちにふさわしい縁起物で、傘の持ち手にイニシャルを彫れば、ひときわ特別感のあるスペシャリティーギフトになります。 甲州織たちばな 「ネイビー×エンジ」や「ブラック×ベージュ」など、粋でファッショナブルな色味は大人の男性にピッタリです。折りたたみ傘でありながら、傘骨をまとめるとロックがかかり、長傘のように持ち歩けて使い勝手が良さそう。もちろん折りたたんでも持ち運べるので、ビジネスバッグに忍ばせ次の仕事にも役立てていただけます。

お母さんや女友達の「誕生日プレゼント」に

クルーニーレース 射影からも涼しさを感じる日傘は、SSシーズン(春夏)ならではの贈り物。イギリスの伝統的なレースをあしらった可憐な日傘「クルーニーレース(つなぎ)」はいかがでしょう。世界で最も歴史のあるイギリスメーカーが織りなすレースは、立体感のあるドット模様が特徴的で、伝統と格式が息づいたエレガントな逸品です。 クルーニーレース 陽の光に当たったレースの柄が、衣服や地面に透けて映る様子は、えもいわれぬ美しさ。生地の風合いを活かすため、防水や紫外線カットなど特殊な加工をしていないことが、儚くも優雅なイメージを引き立てます。鬱陶しく感じていた強い日差しを、楽しみにさえ変えてしまう贈り物になることでしょう。

迷ったときには「カタログギフト」が便利

カタログギフト お母さんやおばあちゃん、女友達などレディースの傘ギフトでお悩みなら、かさねシリーズの折りたたみ傘の中から本人が直接選ぶことができる「かさねのカタログギフト」がオススメ。甲州織の光沢ある生地だけでなく、べっこう風の持ち手やアクセントのタッセルからも上質感を感じられる逸品です。 カタログギフト 「相手の好みが分からない」とか「本人の好きな色を使ってもらいたい」といったお客様の声から生まれたカタログギフトは、セルフセレクトの愉しみも贈ることができる一石 “数” 鳥の贈り物。鮮やかな傘にくわえて名入れプレートも付属するので、完成品が届いた瞬間の高揚感は最高潮となることでしょう。

おわりに

多くの職人の手間暇がかけられたエレガントな高級洋傘は、大切な人の日常に高揚感を添える贈り物になると感じます。大切な人が傘を差しながら歩いているのはどんな場所でしょう。相手の立ち姿だけでなく、傘を差す情景までも思い浮かべながら選ぶ洋傘ギフトは、贈り手にとっても思い入れのある贈り物になりそうですね。
河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ/コンテンツライター/縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りがライフワーク。

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