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麻布野菜菓子(あざぶやさいがし)|野菜の特徴を活かしたスイーツ店

麻布野菜菓子(あざぶやさいがし)|野菜の特徴を活かしたスイーツ店

この記事は、2020年12月17日時点の情報です。

東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線の「麻布十番駅」1番出口より80m。白塗りの壁に山吹色の暖簾が映えるお店があります。こちらが、野菜を使った和洋菓子を提案する「麻布野菜菓子」です。大きなガラス窓から太陽の光が入り、清々しさを感じる店内空間。和テイストの中にも洋のエッセンスが織り交ぜられ、モダンな雰囲気を醸し出しています。

麻布野菜菓子の看板

オーナーの事務所があった麻布の地からスタートしたことで名付けられた、麻布野菜菓子の店名。今では、その名を受けて東京土産として選ばれることも多いそうです。花輪のようにも見えるロゴは、野菜の断面をイメージしたもの。はんなりとした和風デザインにも、エレガントな洋風モチーフのようにも見えます。

野菜に魅せられたはじまりの出来事

麻布野菜菓子と銘打つ店名から、管理栄養士やフードコーディネーターが立ち上げたブランドと思いきや、なんと男性グラフィックデザイナーが立ち上げたというのだから驚きです。その立ち上げのきっかけは、仕事で携わった「野菜懐石」との出逢いだといいます。 野菜懐石 「野菜懐石は、いわゆる脇役だった野菜がメイン食材になるという発想で、それはもう目から鱗でした。それなら、野菜をメインにしたお菓子があっても良いのではないか、という想いから始まりました。野菜って、色も形もすごく面白いじゃないですか」と話すのは、オーナーの花崎年秀氏。 野菜 それまでは食べること自体が好きでも、野菜が特別好きということはなかったといいます。そんな中、野菜を存分に味わうには、自分ならどうするかと考えを巡らせアイデアを集めていったそうです。羊羹の隠し味にラム酒を入れるなど、麻布野菜菓子には花崎年秀氏のアイデアが自由気ままに詰め込まれています。

居心地よく寛げる麻布野菜菓子の店内

麻布野菜菓子は、ショップエリアとカフェエリアが共存する、一体型の店舗内装となっています。ブランドロゴである花輪をかたどった照明が店内を温かく照らし、麻布十番という土地柄からも落ち着いた大人の空気感を醸し出しています。 麻布野菜菓子の店内 ショップエリアには、各種ギフトセットが綺麗に陳列されていて、贈り相手や用途に合わせたギフトを選びやすい工夫がされています。カフェコーナーは、ゆとりを持たせたテーブル配置が心掛けられ、ベビーカーの入店もOK。ひとりでも家族でも思い思いの時間を過ごせるので嬉しい限りです。

興味をそそられる野菜菓子のラインナップ

野菜最中、野菜の羊羹、野菜餡のどら焼きなどの和菓子から、野菜のフィナンシェ、野菜のゼリー、ミニトマトジュースなどの洋菓子まで、幅広いラインナップを取り揃える麻布野菜菓子。 野菜のどら焼き どの商品にもふんだんに野菜が使われていて、グッと興味をそそられます。子供に食べさせたら、野菜が入っていることに驚かれそうな、愛らしいお菓子ばかりで目移りしてしまいます。

おすすめ商品①:野菜のフィナンシェ

「野菜のフィナンシェ」は、トマト、ほうれん草と抹茶、ゴボウ、生姜、かぼちゃ、紫芋の6種のラインナップから選べ、リピート率も高い人気商品です。野菜の色彩が活かされた生地は、パッと目を引く鮮やかさ。中央にトッピングされたチェリートマトやラムレーズンが、アクセントを加えます。 野菜のフィナンシェ 野菜を感じられるのは色味だけかと思いきや、野菜本来の甘みや旨味もしっかり活かされている点が麻布野菜菓子の流儀。お菓子に合いそうなお気に入りのお茶をペアリングして、憩いのリラックスタイムに味わいたい一品です。

おすすめ商品②:野菜最中

白い最中生地に野菜がプレスされた「野菜最中」は、麻布野菜菓子のアイコンともいえる看板商品。蓮根、サツマイモ、黒ごまと木の芽の3種から選べます。食べる直前に餡を挟み、パリパリした最中の食感をお楽しみください。最中を一口食べてみると、プレスされた野菜の香ばしい味わいが感じられます。 野菜最中 生クリームを合わせた餡は、コク深く贅沢な仕上がりになっています。黒ごま餡には、山椒の粉が入って大人味。サツマイモ餡にはサツマイモの角煮、蓮根餡には甘く煮た刻み蓮根など、それぞれ野菜特有の食感もプラスされています。野菜の食感や風味、そして甘い餡子のコンビネーションが、美味しい相乗効果を生んだ一品です。

店内のカフェスペースでほっと一息

麻布野菜菓子の店内 麻布野菜菓子の店舗に訪れたなら、是非ともイートインメニューをお楽しみください。洗練された空間設計と広めにとられた席配置によって、男性がひとりで訪れることも珍しくないといいます。モンブランやロールケーキなどの生菓子や、かき氷などの季節限定スイーツは必食です。

店頭販売だけの絶品野菜スイーツ

イートインメニューは、花崎年秀氏のアイデアをスタッフが形にしていく感じで商品が完成します。美しい細工だけでなく、味わいにも工夫を凝らし手間のかけられたスイーツは、じっくり時間をかけて味わいたくなります。 麻布野菜菓子の野菜スイーツ 夏の人気商品であるかき氷は、野菜のトッピングソースがあしらわれ、野菜の味わいをダイレクトに楽しめる一皿。直近では、セロリのスパイシーな味わいを活かしたフレーバーが人気を博しています。2021年のかき氷も、既に構想を練り始めているといい、来年の夏が待ち遠しいものです。

スイーツに転化する野菜探しのこだわり

野菜シロップのかき氷 多種多彩な野菜を絶品のスイーツに生まれ変わらせる花崎年秀氏。しかし、そこには試行錯誤とたゆまぬ努力をなくして成し得ないといいます。合いそうな食材でコンポートを作ってみても、おかずのようになったり、野菜の輪郭を残しにくかったり、お菓子として美味しく仕上がる食材を見つけるのは非常に困難が伴います。 カボチャのおばけの和菓子 春には道明寺粉に紫芋のパウダーを練り込んだ桜餅、秋にはきんつばなど、季節感のあるお菓子は旬を味わう楽しみにもなります。取材当時には、ハロウィーンをイメージした、カボチャのおばけデザインの和菓子がお目見え。キュートな見た目に心が和むとともに、不断の努力を感じさせる品々です。

スイーツとの相性抜群なドリンクメニュー

ドリンクメニュー スイーツに合わせるドリンクメニューは、安心できるものを選定基準に、オーガニックコーヒーや紅茶、日本茶などがセレクトされています。スイーツは飲み物でグッと雰囲気が変わるのだから面白いですよね。その日の気分に合った飲み物で、とっておきのティータイムをお過ごしください。

皆で分かち合いたいテイクアウトメニュー

モンブラン 当日中の賞味期限となる商品が多い生菓子は、手土産として楽しみたいところ。麻布野菜菓子のレジカウンター横には、美味しそうな和洋の生菓子が並び目移りしてしまいます。大切な人の笑顔を思い浮かべながら、選ぶひとときすらも幸せな時間となることでしょう。

オーナーが考える麻布野菜菓子の魅力

麻布野菜菓子のオーナー・花崎年秀氏に、野菜菓子にはどのような活用シーンがあるのか伺ってみました。 麻布野菜菓子の店内 「ギフトって、自分のセンスが問われる一面がありますよね。なので、気の利いたものを贈りたい、こだわりを感じさせる品物を選びたい、と思っている方々に利用していただきたいです」と話す花崎年秀氏。 麻布野菜菓子の詰め合わせ 「麻布野菜菓子は、野菜のイメージが前面にでて珍しさが先立ちますが、お菓子として美味しく仕上がっています。ちょっとした遊び心や、他との違いを見せたい方にはぴったりではないでしょうか」と自信を覗かせます。

野菜のイメージを覆すサプライズ感

野菜の形が残っていると、好奇心旺盛な方はチャレンジして味わいますが、中にはためらってしまう方もいるといいます。「子供は食べれますか?」とか「甘みはありますか?」と尋ねられることもしばしば。それくらい、野菜のインパクトが大きいのですね。 かぼちゃのおしるこ 「ギャップ萌えではないけれど、美味しさは自負しているので、是非とも一度、野菜菓子を食べてみて欲しいです」と笑顔で締めてくださいました。写真は、冬季限定のかぼちゃのおしるこ。野菜の白玉がカラフルで好奇心をそそられます。

麻布野菜菓子で心も体もエネルギー補給を

パッと目をひく和洋菓子ギフトを選べるだけでなく、かき氷やモンブランなどの季節の生菓子も自ら楽しめる「麻布野菜菓子」。華やかな食の舞台に飛び出すことを野菜たちが心待ちにする、まるでドレスルームのようなお店でした。

麻布野菜菓子の店内

ワクワク感や想像力を刺激して、心の栄養補給もできてしまう麻布野菜菓子に、是非とも足を運んでみてください。珍しさだけではなく、洗練された味わいにも太鼓判を押せる、とっておきのスイーツギフトを知る機会になることでしょう。

ショップの詳しい情報

店名麻布野菜菓子(あざぶやさいがし)
住所〒106-0045
東京都港区麻布十番3-1-5
営業時間[月~金]11:00 ~ 19:00
[土・日・祝]11:00 ~ 18:30
休業日火曜日
最寄駅東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」1番出口より80m
電話番号03-5439-6499
ホームページhttps://azabuyasaigashi.com/
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河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ/コンテンツライター/縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りがライフワーク。

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