ワークショップで作ろう!世界でひとつのオリジナル革小物

誕生日や記念日などで大切な人をお祝いしたいとき。既製品を買うのではなく、手間と時間をかけて “真心” が込められたプレゼントを贈りたいと思った経験はありませんか? 日常を離れてオリジナルギフト作りに没頭する。そんな至高の体験を堪能できるワークショップがあります。

ワークショップ特集

場所は職人の手しごとが息づく町、台東区の蔵前。上野東照宮・浅草寺に代表される数百の寺社がひしめく上野-浅草間の立地を利用して、古くは江戸・明治から寺社の祭礼品や軍用品の製造などで、手工芸の作り手が集まる町として栄えてきました。

ワークショップ特集

そんなメイカーズの町としての血脈を受け継ぐ、革工房「Atelier K.I.(アトリエケーアイ)」で、本格的なレザークラフトを体験してみてはいかがでしょうか。手工芸の世界観に浸れるとともに、唯一無二のレザーギフトを形作る、まさしく一石二鳥の革小物ワークショップをご紹介します。

体験型ワークショップの楽しみ方

体験型ワークショップとは、講師が一方的に説明や実演をするのではなく、参加者が実際に手を動かせて体験することのできる講習会や講座のことを指します。近年では、教育やビジネス研修を目的としたグループ学習や、ダンス・アートなどの芸術伝習、手工芸に代表されるものづくり講座など、幅広い分野の体験型ワークショップが開催されるようになりました。

体験型ワークショップの楽しみ方

体験型ワークショップの魅力を語るうえで外せないことといえば、講師や参加者との「出逢い」がひとつ挙げられます。特に、同じ想いをもって集まった参加者たちは、共通の趣味趣向における話題に事欠かず、ワークショップを飛び出して親睦を深めるコミュニティ形成も珍しくありません。友人関係はもちろんのこと、師弟関係や男女の出逢いの場としても活用される側面があり、いわゆる「お一人様」でも楽しめるような雰囲気が特徴です。

体験型ワークショップの楽しみ方

本記事のテーマでもある「革小物ワークショップ(レザークラフト)」に限っていえば、パソコンやスマホを使わずに誰しもが幼い頃に夢中になった「手遊び」のような感覚で、手先に集中し没入できることが最大の魅力といえます。デジタル画面による眼精疲労とはまったく異なる、爽快な全身疲労で心地よい余韻に浸ることができます。

体験型ワークショップの楽しみ方

完成した制作物は、自分で使ってもよし、誰かにプレゼントしてもよし。世界でたったひとつのオリジナルアイテムとなり、既製品とは非なる深い愛着が生まれます。興味はあれどなかなか手の出せないレザークラフトも、本格的な道具や機械を使ってプロから丁寧に教えてもらうことにより、その敷居がぐっと下がり、満足のいく完成度で充実した時間を過ごすことができます。

レザークラフトの奥深い魅力

前述の通り、レザークラフトの魅力としては、手先に集中して没頭する時間を過ごせることが挙げられます。しかし、人々を魅了して止まないレザークラフトには、他にも数多くの扇情的要因が存在します。ここでは、そんなレザークラフト(皮革工芸)や革小物そのものの奥深い魅力について迫ってみることとします。

レザークラフトの奥深い魅力

革(レザー)という言葉を聞くと、あなたはどのような特徴をイメージするでしょうか? 人それぞれに思い返す事柄は違えど、革の色味や風合い、品のある光沢感、独特の香り、吸い付くような手触りなど、感覚器官をくすぐるようなニュアンスが大半を占めるはずです。

レザークラフトの奥深い魅力

本革は生き物の一部であるが故に、厳密にはひとつとして同じものが作れず、表情がそれぞれに違うものです。中にはその唯一無二のテイストを魅力に感じる人も少なくなく、艶感は持ち手にゴージャスな雰囲気を与えてくれます。革といえば上質と捉えられることも多く、その圧倒的な存在感が魅力のひとつに挙げられます。

レザークラフトの奥深い魅力

革製品の艶(光沢)は、製造工程である「なめし」の際に塗られたオイルや染料によるもので、それらによって革の特徴的な香りも生まれます。人によってはこれがたまらなく好きな香りだといいます。また、革は “エイジング” と呼ばれる経年劣化も特異な性質としてもち、年月を重ねるごとに段々と色味が深くなって、さらなる艶が引き出されます。

レザークラフトの奥深い魅力

さらに、レザークラフトの工程にフォーカスしてみても、多くの魅力が詰め込まれています。好みの色合いを組み合わせて完成品を想像するパーツ選びは、個性が色濃く出ます。部分的に革を薄くする革漉かわすきの “シュッ” という感触、ミシンで縫製ほうせいするときの小気味よい音色、終盤に行なうボタンやファスナーの取り付けでの達成感。そのどれもが尊いと感じるはずです。

レザークラフトの奥深い魅力

このように、レザークラフトには人々を惹きつける魅力が数多にあります。かといって、人それぞれに感じる魅力は千差万別で、体験を重ねていくにつれて毎回のように新たな発見が生まれることも。楽しみ方のバリエーションも人の数だけ存在する、そういった要因もレザークラフトの魅力かもしれません。

革小物ワークショップの流れと体験談

ワークショップに参加したい想いはあっても、どういった雰囲気でどんな作業をするのか気になるところですよね。今回、取材班がお邪魔した革工房は、台東区の蔵前に拠をかまえる「Atelier K.I.(アトリエケーアイ)」。本章では、実際にレザークラフトのワークショップに参加し、革小物を制作した流れをご説明するとともに、参加者の生の声をご紹介していきます。

制作スペースと使用する機械

今回ご紹介するワークショップの制作場所は、Atelier K.I. が蔵前で運営する、革小物の専門店「PRO-MENER(プロムネ)」が入っている建物の一室。近くには地域住民が集まる憩いの場「精華せいか公園」があり、部屋の窓からはやわらかい木洩れ日と清々しいそよ風が入り込みます。

プロムネ革小物の専門店 PRO-MENER

制作スペースAtelier K.I. 制作スペース

制作スペースに並べられた機材は、学校の授業で使っていたそれとは異なり、実際の製品作りでも使用されるプロ仕様の職人道具。凛々しい姿の「縫製ほうせいミシン(ソーイングマシン)」は、風格すら感じさせる一級品で、ワークショップでは講師が細やかなセッティングを済ませ、使い方を懇切丁寧に教えてくれます。

ソーイングマシン

ソーイングマシン

そして、小物作りでは重要なファクターを担う革の厚みを調整するための「かわき機」、額縁効果を利用して高級感を演出するための「ネン引きゴテ」、他にも様々な職人道具が数多く揃えられています。プロフェッショナルな機材を使うことで、レザークラフトの面白さが何倍にも膨らみ、あたかも職人気分を味わうことができます。

革漉き機革漉き機

ネン引きゴテネン引きゴテ

ペンケースの制作体験

それでは、取材班が実際に体験した「ペンケース」の制作工程をご紹介します。まず最初に行なう作業は、完成品を想像しながら好みの色味や風合いの革をチョイスする「パーツ選び」です。時間をかけて納得のいくまで個性を表現していきます。

パーツ選びパーツ選び

そして「かわき」の工程で、革の厚みを調整します。デリケートな作業に集中しつつ、革を漉く一瞬の爽快な感触に思わずニヤけてしまいます。さらに、ファスナーの引き手部分に高級感を生み出す「ネン引き」と「コバ磨き」でパーツに命を吹き込みます。

革漉き革漉き

次は、レザークラフトのメインイベントである「縫製ほうせい」。ミシンの扱いには熟練の技術が必要とされますが、ゆっくりと慎重に、少しくらいズレたってご愛嬌です。その場を俯瞰してみると、ミシン縫いの音色とリズムが部屋いっぱいにこだまする、アトリエの空気感に酔いしれます。

ミシンでの縫製ミシンでの縫製

最後に、ファスナーを取り付け再度ミシン縫いをしたら、「仕上げ」の工程で革の表面に裏返し、ファスナーの引き手を取り付けます。ここで、全体のカタチや雰囲気を調整して完成となります。思わず「初めてにしては上出来!」と声を上げたくなるほどの達成感を覚えます。

ファスナーの取り付けファスナーの取り付け

引き手の取り付け引き手の取り付け

製作工程の中では、適度にコーヒーブレイクや世間話などを挟み、講師や他の参加者と楽しいひと時を過ごすことができました。また、完成品をギフトにしたい場合、500円で名入れを依頼でき、Atelier K.I. 特製のギフトボックスも相談に応じてもらえます。

完成品のお披露目

コーヒースリーブの制作体験

蔵前から御徒町にかけて広がる “カチクラエリア” では、年に一度「モノマチ」と呼ばれる町が一体となったものづくりイベントが開催されます。Atelier K.I.(PRO-MENER)でもこの期間中、事前予約不要で革小物作りのワークショップを体験することができます。

ここでは、ワークショップ体験談の番外編として、モノマチで参加した「コーヒースリーブ」の制作工程をご紹介します。Atelier K.I.(PRO-MENER)では、平常時もコーヒースリーブと三角コインケース、カードケースに限っては飛び込みでワークショップに参加できるため、興味があれば是非とも訪ねてみてください。

コーヒースリーブの制作体験

コーヒースリーブのワークショップでも、まずは「パーツ選び」から始まり、「ネン引き」と「コバ磨き」によって制作物のテイストを形作っていきます。手先に集中して過ごす時間は、日常生活から離れて没頭する貴重なひと時に。

ネン引きネン引き

コバ磨きコバ磨き

講師にあれこれ相談しながら「縫製」でドキドキのミシン体験。糸が織りなす美しい模様に心が満たされます。初心者でも安心のシンプルなワークショップとなっているため、レザークラフトの世界に飛び込むきっかけにうってつけです。

ミシン縫いミシン縫い

仕上げ仕上げ

完成品はすぐさま使用してみて、使い心地を体感してみてください。自分で手掛けたオリジナルレザーアイテムは、ちょっとしたミスも味のある表情として感じることができます。革製のコーヒースリーブは、自宅や職場、カフェでも使える便利な一品として大活躍します。

コーヒースリーブの制作体験

参加者の声

Atelier K.I. の革小物ワークショップに参加する年齢層は、20代から50代までと幅広く、男女比は3:7程度だといいます。初回に限っていえば半数はひとりで参加しているようで、気軽に参加できる和やかな雰囲気がうかがえます。ここでは、実際にワークショップを体験した参加者の生の声をご紹介します。

職人さんが実際に製作する工程を体験させてもらえるワークショップです。本格的な内容で集中力がいる場面もありますが、作り終わる頃には職人さんへのリスペクトと革物への愛情が生ます。出来上がった物はしっかりした作り長く使えるのも嬉しいポイント。(30代/女性)

本格的な内容のワークショップですが、職人さん達の和気あいあいとした雰囲気もあって、あっという間に時間が過ぎてしまうくらい楽しいです。完成した革小物はまさに自分だけのもの。しっかりした作りなので、作成してからしばらく経った今でも日常的に使っています。(30代/男性)

ワークショップの開催概要

Atelier K.I.(アトリエケーアイ)では、月に一度、革小物のワークショップを開催しています。ワークショップでは、高級イタリアンレザーを使用したアイテムをご自身の手で製作することができます。磨き、糊付け、ミシンを使った縫製など、プロの職人と同じ工程で、本格的な革小物作りを体験してみてはいかがでしょうか。

ワークショップの様子

  • ワークショップ名

    Atelier K.I.(アトリエケーアイ)Workshop

  • 開催日時

    月に一回程度の開催頻度
    詳しい予定はFacebookにて告知
    https://m.facebook.com/atelierkiworkshop/

  • 開催場所

    〒111-0051
    東京都台東区蔵前4-20-12 精華ビル3B
    革小物の専門店「PRO-MENER(プロムネ)」内にて開催

  • 制作物と料金

    制作物と料金

  • 予約の仕方

    以下のいずれかより予約ができます。

    ① ホームページから予約
    ③ 電話で予約
    03-5829-6857
  • 講師

    池田 耕平(Kohei Ikeda)氏
    講師
    革鞄・革小物の製造会社で実践的な経験を積んだ後に、複数のメーカーからサンプル製作の依頼を受けるサンプル職人として活躍、同時に自身の皮革ブランド「PRO-MENER(プロムネ)」を運営する、池田耕平氏が講師として教えています。サンプル職人としての技術と知識を活かし、ひとりひとりに寄り添った細かい指導を行なっています。

Atelier K.I. について

革職人である池田耕平氏が代表を務める革工房「Atelier K.I.(アトリエケーアイ)」。本記事でご紹介した革小物の「Workshop」をはじめ、将来的に革職人を目指す人の養成を目的とした「School」、革小物・財布・鞄などの「OEM生産」やオリジナル革製品の「Sample製作」を手掛けています。

アトリエケーアイ

また、Atelier K.I. の工房と同じ建物内にショップを構える、革小物の専門店「PRO-MENER(プロムネ)」を運営。財布やバッグ、名刺入れ、ペンケースなど、革素材の艶やかさを存分に活かした仕立てが特徴的な、オリジナル革製品を製造・販売しています。

自宅での趣味としては敷居の高い「レザークラフト」も、下町の歴史と風土の中で育まれてきた「職人の町」で、プロによる指導のもとで本格的な体験を気軽に受けることができます。ご自身で創り上げた長く使い続けることのできる革小物を、特別なプレゼントとして家族やパートナーに贈ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

こうの ひろこ

ギフトコンシェルジュ兼webライター。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像した、プレゼントの見立てを得意とする。週に1回以上、東京での街歩きと、ギフトショップ巡りを欠かさない。

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