ハレの卒業祝いや試験の合格祝い、パートナーの誕生日など、家族の特別な日に食卓でお目にかかる「いいお肉」。豪快に喰らうステーキや上品に戴くしゃぶしゃぶは、思わず目を閉じて味わってしまうご馳走です。そんなお祝いの定番食材で、味の好みや調理方法に合わせた肉を選べるなら、もっと「口福感」が上がると思いませんか?
おじいちゃんやおばあちゃんにはさっぱりした部位を選んだり、食べ盛りの子供には食べ応えのある部位を選んだりと、贈り相手に合わせて肉をチョイスすれば特別感が一層増します。大切な人への祝福やお世話になっている人へのお礼を伝える、極上のミートギフトをご紹介します。
和牛フルオーダーカット専門店、TOKYO COWBOY
2015年、世田谷区の上用賀に突如として現れた「
TOKYO COWBOY(トウキョウカウボーイ)」。和牛専門のフルオーダーカット精肉店と銘打たれたスペシャリティーストアでは、美味しさの為にこだわり抜かれた特徴が3つあります。
真新しい言葉が並ぶ、アピールポイント
Meat Concierge
1つ目の特徴は「ミートコンシェルジュ」。専属のミートコンシェルジュが店舗に常駐し、顧客のニーズに合わせた肉を提案してくれるのです。味の好み、食べ方(調理方法)、人数に応じた肉を提案してくれるため、その人に合った理想に近い肉を手に入れることができます。
Full-Order-Cut
2つ目は「フルオーダーカット」。すべての肉は切り置きをせず、オーダーが入った後に冷蔵ショーケースや真空パックから取り出しカットされます。そのため、空気に触れる時間が最小限で、鮮度の良い状態で肉を味わうことができるのです。
MEAT KEEP
3つ目は「ミートキープ対応」。お気に入りの肉が見つかったら、塊の肉を自分専用の肉としてキープできます。キープした肉は、食べるタイミングで都度切り方や厚みなどをオーダーしてカットしてもらえるサービスです(2kgより対応可能)。
和牛を極めた専門店のツウなセレクト基準
TOKYO COWBOYでは、お肉がもつ本来の美味しさを追求し、独自の厳選基準を定めています。それが「黒毛和牛」「未経産の雌牛」そして「30カ月を超える月齢」です。この基準を満たす肉と他の肉では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。代表の上野氏に伺いました。
「オスとメスの最たる違いは、脂の融点。メス牛の方が脂の融点が低いのです」。黒毛和牛というとサシが乗ったイメージがあり、サーロインやリブロースなどの部位を食べると「胃がもたれる」という方も多いですが、メス牛の場合はあっさりしていて意外と食べられてしまうのだそう。また、月齢が30カ月を超えると、肉質がしっかりして味は安定し、バランスがとれた牛肉に仕上がっていると感じます。
焼肉やすき焼きなどの飲食店では、皿に盛った時のインパクトを求めて、サシの入り方が派手なオス牛が好まれがち。一方で、派手さはないものの料理を邪魔せずあっさりと食べられるメス牛は「和牛ツウな人が最終的に行きつくところ」と上野氏は言います。
赤身だけでなく脂身もサラッと食べられる
脂で胃もたれしてしまう人でも、
TOKYO COWBOYの肉なら「思った以上に食べられる」と感動されることも多々あるそう。「最近は赤身人気が盛り上がっていますが、脂身も美味しく食べれるものなので、ぜひ脂が乗っている部位ももっと食べていただきたいと思います」(上野氏)。
筆者自身も、年齢を重ねるとともに脂身に対する苦手意識が強くなってきましたが、
TOKYO COWBOYで購入する際にはサシが乗っている部位にチャレンジしてみようと感じました。想像以上の量を食べれることを考えて、普段よりも多めに買ってみても良いかもしれません。
産地やブランドだけにとらわれない仕入れ
TOKYO COWBOYでは、ブランドを持たない和牛を積極的に仕入れていることも特徴のひとつです。これは、ノーブランドであっても真心こめて牛を育てている日本全国の農家をサポートしたいという想いからきていると言います。
肉にさほど詳しくない消費者は、どうしてもブランド牛に飛びつきがち。そこで、
TOKYO COWBOYがセレクトショップのように肉を厳選して紹介することで、今まで知りえなかった農家の良質な肉に出会えることも魅力なのです。
良質な肉を求めて遠方からも来客がある
TOKYO COWBOYには、近隣に住む人だけでなく、良質な肉を求める遠方からの来客も少なくありません。カラダづくりの基本となるたんぱく質を求めるアスリートや、心身ともに健康的な発育を願って子供の食育をしたいお母さんなど、顧客層も幅広いと言います。
ミートギフトを贈るメリットとは?
ひときわ特別感に秀でている肉は、最上級の感謝やお礼を伝えるのにうってつけの贈り物になるでしょう。また、食べたら無くなる「消えモノ」なので、誰もが受け入れやすく相手の負担感も少ないことも魅力です。贈り物として肉を贈ることの魅力について、上野氏は以下のように話します。
お肉が嫌いな人ってほとんどいないと思うんですよね。ヴィーガンというケースもありますが、甘いものやお酒は摂らないという人はいても、お肉を食べないという人はあまりいない。なので、誰に贈っても喜ばれるギフトなのではないかと思います。
賞味期限、量のバランス、部位のセレクト
バリエーション豊富なミートギフトを世に送り出す
TOKYO COWBOYですが、実際どのように肉を提案しているのでしょうか。相談として多いのは、賞味期限、量のバランス、そもそもどの部位を贈れば良いのか、という内容だそうです。
そのような場合は「ステーキ150~200gのものを4枚くらいに詰め合わせてはいかがでしょう」など、おおよその目安から提案します。ステーキの場合は1枚ずつ真空パックにできるため、すぐに食べない場合でもそのまま冷蔵庫に入れておけば7日間くらい保管できます。そういったようにお客様の悩みをひとつずつ解消していきます。
相手によって脂身のバランスやボリューム感に悩むお肉のギフトですが、ミートコンシェルジュに相談すれば安心して贈ることができますね。また、部位の選定はプロフェッショナルの目利きに任せることができるので、渡すタイミングで自信をもって贈り相手にプレゼンできそうです。
特別感がアップするオシャレなカット肉
スティック型やケーキ型など、個性的な形にカットされた肉ギフトもラインナップされる
TOKYO COWBOY。味が美味しいことはもちろんのこと、それに加えパッケージデザインやカットでサプライズ感を出せたら最強のギフトになるのではという想いから生まれました。
「見た目が綺麗で美味しくて、パッケージもこだわっていれば、貰った人の思い出に残るでしょうし、あげた人も誇りに思うはず」と上野氏。贈答シーンに直面する様々な立場の人の気持ちを想って商品開発にあたっています。貰った人が「私も誰かのプレゼントに使おう」と思えるようなものを作り、温かな気持ちが広めることが大切なのかな、と話します。
自分の贈ったものを、ギフトの贈り相手が別の贈答機会に選んで贈ることほど光栄なことはないかもしれません。
TOKYO COWBOYに携わる人の温かな想いが、ハートフルな和をつなげているようにも感じました。
TOKYO COWBOYで黒毛和牛を選ぶことの魅力
TOKYO COWBOYの肉ギフトを贈ることの魅力について「贈り相手にとにかく喜んでもらえるのが私たちのミートギフトの特徴だと思います」と上野氏。相手が違いを感じたことがよく分かる、クスりと笑えるエピソードも飛び出ました。
上野氏の知人は、それまでお中元やお歳暮にビールやジュースを贈っていましたが、その相手からは全く連絡がなかったと言います。しかし、ある年に
TOKYO COWBOYの肉を贈ったところ「急に全員から連絡がきたよ、ありがとう!」という連絡がきたのだそうです。
贈り手としても、貴重な時間とお金を使って選ぶギフトで、相手が本当に喜んでもらえたかは気になるところ。途切れていた連絡がお肉をきっかけにして復活したのなら、さらに贈り物冥利に尽きますよね。
TOKYO COWBOYの肉ギフトは、そんな嬉しい引き金になることでしょう。
具体的な贈答シーンから考える、肉ギフトの一例
TOKYO COWBOYの利用シーンは、最近では慶事(お祝い事)だけでなく、弔事(お悔み事)の贈答品としても選ばれることが増えてきたと言います。ここでは、様々な機会で活躍する肉ギフトを贈答シーン別にご紹介していきます。
結婚祝いには見栄えの良いステーキ肉をチョイス
結婚式を挙げなかったり、参列に制限がかかることが増えた2020年以降の時勢。結婚祝いにもミートギフトがよく選ばれるようになりました。一番人気はやっぱりステーキ肉。「ステーキ詰め合わせ、ステーキと調味料の詰め合わせ、ステーキとローストビーフのセットがよく注文されます(上野氏)」。インパクトと見栄えが抜群なステーキは、祝福の気持ちがドドンと伝わることでしょう。
また、2種類の肉を食べ比べできる「ピースオブケーキ」もオススメの逸品。カットされたホールケーキのような見た目で、ウエディングケーキのようにも見立てられます。まさにブライダルシーンでうってつけな見栄えと、お肉なのに可愛らしさもプラスされたユニークな贈り物になります。
お中元やお歳暮にミートフラワーでサプライズ
お中元やお歳暮では、1~1.5万円の価格帯が選ばれることが多いそう。中には、奮発して3~4万円程度のブロック肉を贈る方もいらっしゃるというのだから驚きです。また、自分がミートキープしていた肉から「ステーキ肉を2枚贈って欲しい」とオーダーする強者もいるほど。自分が惚れ込んだ肉を大切な人と共有するなんて粋ですね。
すき焼き用のスライス肉を花のように並べた「ミートフラワーギフト」は、開けた瞬間の驚きがサプライズになる逸品。華やかな見た目は、年末年始のご挨拶やクリスマスプレゼントにもぴったりです。見て楽しい、食べて美味しい、一挙両得なギフトで幸せな贈答機会を演出してくれそうです。
父の日やバレンタインに遊び心ある♡型ステーキ
父の日やバレンタインデーなど季節のイベントでは、ユーモアのある形にカットされた肉が販売されています。たとえば、バレンタインはハート形、父の日は蝶ネクタイの形など、イベントごとに面白いカットの肉ギフトが登場するので、贈り手自身もワクワクするような楽しい気持ちになりそうです。
「カットするのも一筋縄ではいきません」と上野氏から笑みがこぼれます。個性的な形は、すべて手切りでカットされており、職人の技術がないとできないハイクオリティな逸品。また、焼いた後も原型を保つように部位を厳選していると言います。ユーモアの裏には細やかな配慮が隠れた、相当に贅沢な商品です。
ギフト用途のラッピングや熨斗にも対応
TOKYO COWBOYのギフト商品は、オリジナルのギフトボックスに梱包されます。また、どの商品にも、選ばれた肉の詳しい説明が書かれたシートが入っています。肉の部位名や味の特徴、おすすめの食べ方などが書かれているため、ちょっとした読み物としても楽しい1枚です。
一般的な熨斗だけでなく、香典返しとして「志」の熨斗にも対応している同店。若い人への香典返しや、形式にとらわれないギフトを贈りたい人は、候補に入れてみてはいかがでしょう。香典返しにはローストビーフが選ばれることが多いそうです。
おわりに
こだわりを持って厳選された良質な黒毛和牛ギフトは、老若男女問わず大切な人の笑顔を引き出す豪華な贈り物。子供の卒入学祝い、パートナーの誕生日、結婚記念日など用途は様々。味の好みや調理方法で選ぶ黒毛和牛ギフトで、家族や友人の祝宴を盛り上げてみましょう。
TOKYO COWBOYについて