お祭りで定番の出店、金魚すくいなどで誰にでも馴染みのある生き物が「金魚」。美しく舞い泳ぐ涼しげな姿は、夏の風物詩といっても過言ではありません。サイズも小さく初心者でも飼いやすいので、ペット第一号に金魚を飼った方も多いのではないでしょうか。
そんなチャーミングな金魚ですが、縁起物として考えられていることをご存知でしょうか? 今回は、金魚が縁起物と言われる所以や、オススメの金魚ギフトなど盛り沢山でご紹介します。夏にぴったりな清々しい金魚ギフトで、大切な人に涼を感じてもらいましょう。
目次
金魚の起源・歴史を紐解く
日本に存在する金魚は、約36種類と言われています。江戸時代の浮世絵や古典文学にも数多く登場する、歴史深い観賞魚として古来から名を馳せています。ここでは、時代を越えて儚げなゆらめきで人を魅了する、金魚の起源・歴史について調べてみました。
金魚はいつから存在している?
金魚は、いつごろから存在しているのでしょう? さかのぼること1200~1300年前に中国で赤いフナが発見され、これが金魚の祖先と言われています。800年ほど前には様々な種類の金魚が作られるようになったと言われています。日本に持ち込まれたのは、約500年前。初めて見た人々は、優雅な泳ぎ姿にうっとりしたのでしょうね。
金魚の代表的な生産地はどこか
現在、金魚の生産地第一位に君臨するのは、愛知県弥富市です。マスコットキャラクター「きんちゃん」なるものも存在します。他には、埼玉県や熊本県玉郡長洲町などが代表的な生産地に挙げられます。
【きんちゃんのつぶやき】
「ゆるキャラグランプリ2020」に弥富市公式キャラクター「きんちゃん」がエントリーしているよ!(*^_^*)♪
9月25日(金)まで投票を受け付けているので、きんちゃんに投票お願いします!!!#弥富市 #ゆるキャラグランプリ2020 #きんちゃん pic.twitter.com/1Anrt2Z4ei— 弥富市 (@yatomi_city) August 6, 2020
全国40%の金魚を生産し、金魚生産量第二位に位置する奈良県大和郡山市には、「金魚のふるさと 郡山金魚資料館」があります。こちらの資料館には、金魚に関する古書や浮世絵、資料が展示されています。金魚の歴史を深掘りしたい人にとっては、足を運びたい資料館ですね。
奈良県 郡山金魚資料館
当時、日本で唯一年中金魚を見られるようにと私費で開館。
ここ郡山は1600年頃に渡来した金魚を繁殖し、その末裔が現代の金魚へと繋がっているという歴史をもっているそうな。すごい。
良い意味で古いまま、素敵な雰囲気をもつ水族施設でした。 pic.twitter.com/R0L3mY209k— さかまつき (@makky0124_t) November 25, 2017
金魚という名前の由来とは
金魚という名前の由来にはいくつかの説があります。一つ目に、もともと黄色や金色に近い色をしていたので「金魚」と呼ばれていたという説。二つ目は、金のように高価な魚だから、という説です。金魚の一種ランチュウは、過去に50万円ほどの値をつけたこともあるそう。どれほど立派な金魚だったのか、興味が湧きますね。
艶やかな金魚の世界、アートアクアリウム
金魚が主役の美術館「アートアクアリウム」をご存知ですか。金魚だけでなく、光や音と共にリュクスな空間を演出するこの展示は、訪れる人を非日常へと誘います。大きな金魚鉢やライトアップされた水槽内で泳ぐ金魚は優雅さを増し、普段見ている生物と見まがうほど。なんとなく気分が上向かないときに、身を置いてぼーっと過ごしたくなる空間です。
【本日より営業再開】
東京・日本橋のアートアクアリウム美術館は、感染予防対策を徹底のうえ、本日5月12日(水)より通常営業を再開します。春の特別企画・フォトコンテストについて5月末まで延長が決定しましたので、この機会をお見逃しなく✨https://t.co/Sw6KU8hlPX pic.twitter.com/vAJAXFYZml
— アートアクアリウム / ART AQUARIUM (@artaquarium) May 12, 2021
もちろん、ロマンチックな雰囲気はデートにももってこい。ディナー後のデートコースに組み入れてみてはいかがでしょう。美術館のスイーツ店「Museum Sweets Store 縁日」では、エシレバターやラベンダーハチミツを配合した金魚焼きを楽しむことができます。鑑賞後に手土産を購入しに立ち寄りたいスポットです。
おうちカフェ🏠
美味しいビィオットブレンドと「金魚焼き」❣️😋☕️
このお菓子は、日本橋室町の福徳の森にあるMuseum Sweets Store 縁日で販売されているものです😋#おうちカフェ #café #cafe #caffè #caffè #coffee #珈琲 #コーヒー #おやつ pic.twitter.com/4iNUDamAhz— 如月翔 @日本橋小伝馬町(生まれと育ちは人形町)🧕🏽 (@kisaragishow) May 15, 2021
面白い花言葉がある金魚草
金魚がいくつもくっついているように見える、金魚草という花があります。ひらひらとした花弁が可愛らしく、カラーも豊富なので、ブーケに使われることも多い品種です。そんな金魚草の花言葉は「おしゃべり」。
これは、口を開けておしゃべりしているように見える姿に由来しているそうです。他にも「でしゃばり」「おせっかい」なんて花言葉も。なんだか、ヒドイ言われようです。ブーケにする際は、花言葉は気にせず取り入れたいところですね。
金魚は縁起が良いといわれる理由
鮮やかな紅白の色や模様から縁起物になったといわれる金魚ですが、他にも縁起が良いといわれる理由があります。
中国で金魚は「チンユイ」と発音しますが、これは「余金(お金が余る)」という言葉の発音と同じなのです。このことから、中国では、蓄財に通ずる縁起のいい魚とされています。また、金魚はたくさん卵を産むので、多産祈願の縁起物とも考えられています。
縁起のいい数はあるのでしょうか。風水の観点でみると、1・6・7匹が最適のようです。1は気の流れをよくする水を表し、金運との相性がいいからです。また、6と7は陰陽五行説で金を表し、風水において金はお金を意味するため、金運アップには絶好の数字なのだとか。欲張りたい気持ちを抑えて、1匹から飼育開始したいところですね。
金魚ギフトを贈るときのセレクトポイント
如何に金魚が縁起が良いと言われていても、ギフトとして本物の金魚を贈るわけにはいきませんよね。金魚をギフトに取り入れるには、鮮やかな色味や、優雅な見た目を活かしたファッション小物などがオススメです。
金運アップを祈りたい贈答シーンとしては、開店・開業祝いが挙げられます。自分の力を存分に発揮し、その報酬としてお金が入ってくる。そんな良い循環が生まれますように、との願いを金魚に込めてみてはいかがでしょう。ファッション小物などに取り入れれば、小さいながらも優雅さをアピールできるワンポイントになることでしょう。
お正月や長寿祝いなど、めでたいイベントでは紅白の色味を活かしたいところ。食器類のテーブルウェアに取り入れれば、祝いの席を引き立てます。お呼ばれの際には、金魚をかたどった和菓子を手土産にしてもいいですね。
どうしても魚類が苦手な人もいるはず。そんなときは、団扇(うちわ)や金魚鉢と一緒にかたどられたものを選んでみてはいかがでしょう。これなら生物らしさが緩和され、取っつきやすくなりますよ。
特にオススメしたい金魚ギフト7選
ここでは、具体的にオススメしたい金魚ギフトを厳選してピックアップします。縁起物としてだけでなく、チャーミングでスタイリッシュな金魚の贈りもの。大切な人のライフスタイルに溶け込む一品を、じっくりとお選びください。
華やかなワンポイントアクセサリー
新たにビジネスを始めた人にギフトを贈るなら、ピンブローチ(ピンバッヂ)はいかがでしょう。スカーフや帽子、スーツの胸元に付けられるピンブローチなら、ファッションのワンポイントとしても映えます。
他にも、スーツを楽しみたい人に向けてカフスに取り入れれば、手元で泳ぐ金魚が優雅さも演出してくれそうです。お洒落でありながらも金運アップを狙う、技ありアイテムです。
好きな絵柄を刻印できる石鹸ギフト
自由な絵柄をレーザー刻印できる「MARIANA OCEAN(マリアナオーシャン)」のオーガニックソープギフトは、ライトな贈りものにぴったり。金魚の絵柄と併せてメッセージも刻印すれば、気持ちのこもったせっけんギフトが出来上がります。
スイカのようなソープをベースにすれば夏らしい一品に。また、赤や黄、白の石鹸を選べば、長寿祝いにもうってつけです。オーガニックソープは、原料のいい香りもふんわりと広がります。使うことが惜しく感じられるメッセージ入りギフトとなること間違いなしです。
金魚モチーフの刺繍ハンカチーフ
金魚モチーフとともにお相手のイニシャルも入れられるハンカチーフはいかがでしょう。男女問わず持ち歩く外出時の必需品なので、必ず使っていただけます。
CLASSICS the Small Luxury|金魚すくい
ハンカチーフ専門店「クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ」には、男女それぞれ約30種類のカラーが揃い、縁の色も様々。お相手の印象や持ち物に合ったカラーが見つかります。また、ハンカチーフなら、夏を思わせる金魚モチーフでも季節問わず取り入れることができます。
夏の訪れを感じる涼しげな和菓子
6~8月にかけて和菓子屋で見かける金魚モチーフのゼリーは、夏の訪れを感じさせてくれます。夏の手土産やお中元に選ぶなら、目にも涼しいゼリーは季節感があってオススメです。
また、ペースト状にした青森県産紅玉りんご入りの一口羊羹を、金魚ねぶたの包装で包んだ「金魚ねぶた」は、飾っておきたくなる可愛さの手土産に。常温保存可能で、90日間日持ちするためお中元やお歳暮にも最適です。
便箋に香りをつけるオシャレな絵形香
封筒に忍ばせることで便箋に香りをつける「絵形香」はいかがでしょう。普段の手紙に香りと季節感を添えることができオススメです。
捨ててしまうのが勿体ない絵形香は、裏に磁石を付けて冷蔵庫に貼ったり、手帳に挟んだりと楽しみが続きます。ほんの小さなものだけど、封筒から出てくると心を弾ませる絵形香は、気軽に会えない親族や友人への手紙に同封したい一品です。
夏の足元を演出するトゥリング
女性への誕生日プレゼントなら、季節感を演出するアクセントとなるジュエリーを贈りたいところ。イヤリングやかんざしは定番ですが、トゥリングは珍しいジュエリーなのでは。トゥリングとは、足の指に付けるリングのこと。足元が露出する夏期にしか使えないアイテムです。
サンダルからちらりと見える金魚のリングは、お洒落さ満点。細部のオシャレにまでこだわる女性にぴったりです。ビーチやプールにも付けていきたい技アリジュエリーを彼女やお友達に贈りませんか?
ハレの日にぴったりな金魚の箸置き
お正月や還暦祝いなどのハレの日の食卓に並べるなら、箸置きがオススメ。祝宴の参加者の手元で泳ぐ金魚は、晴れやかな気持ちを盛り上げます。紅白で揃えれば、めでたさも増すことでしょう。
おわりに
1000年以上も前にフナから始まった金魚の歴史。品種改良によって今でも新しい色や形の金魚が登場する点は、他の縁起物にはない魅力を持っているように感じます。上品な泳ぎ姿で見る人の心を癒す金魚を、ギフトとしても取り入れてみてくださいね。