鯛はタイでもおめでたい!古来より縁起物として重宝される「鯛」の話

魚の王様として君臨し、姿や薄紅色の美しさから祝いの席に欠かせない食材である「鯛(たい)」。お食い初め、結婚祝い、還暦祝いなどハレの日にお目にかかることが多く、日本人にとってはおめでたい魚との認識が強いでしょう。また、炊き込みご飯や刺身など、日頃の食卓に上がるだけで、「ごちそう」感を醸しだす食材です。

鯛

魚の中でもとりわけ特別感のある鯛ですが、なぜ縁起物として考えられているのでしょう?「めでたい」という語呂があることをご存知の方は多いかもしれませんが、それ以外にも縁起物である所以があるといいます。今回は、そんな鯛について深掘りしてみることにします。

鯛の種類、そして歴史

海産物

日本近海には、13種のタイ科が生息することをご存知でしたか? 真鯛をはじめとするチダイや黒鯛がそれに当たります。実は、桜鯛とは真鯛の別名。初春から春にかけて取れる、薄紅色をした真鯛のことを指します。また、イシダイはイシダイ科、キンメダイはキンメダイ科の深海魚なのです。このようなタイ科ではないけれど「○○タイ」と名前が付いた魚は、あやかりダイと呼ばれています。

ヒトはいつから鯛を食していた?

縄文時代

鯛の歴史は縄文時代までさかのぼります。遺跡から鯛の骨が発見されており、その頃から鯛が食されていたことがわかっています。これらの骨には、煮たり焼いたりした形跡もあるそうです。日本書紀や万葉集にも鯛の表記があり、古くから人々に馴染みのある食材であったことがわかります。

鯛喰う日 =「鯛の日」

鯛の刺身

真鯛の養殖が盛んな三重県の漁業協同組合連合会が制定した「鯛の日」という記念日があります。10月第2月曜日を鯛の日としており、三重県の鯛の美味しさをPRするために制定されました。「スポーツの日」の前身である体育の日から来ていて「タイ(イ)クの日…、鯛喰う日…、鯛の日」と転じてこの日になったそうです。お茶目な言葉遊びから生まれたとは、面白いですね。

鯛にまつわる縁起物たち

鎧兜

古くから食されていた鯛ですが、なぜ縁起物として認識されるようになったのでしょう。はじまりは、武士が台頭する鎌倉時代あたり。トゲのようなヒレと、鎧兜のような硬いウロコが鯛をもつ見栄えが武士に好まれ、縁起のいい高級魚として考えられはじめました。

えびす様の持ち物

えびす神

江戸時代には、漁業や商業の神「えびす神」が鯛と釣り竿をもって描かれたこともあり、縁起物として広く認知されるようになったとの説があります。えびす様は、鯛を縁起物に一躍のし上げた立役者だったのですね。

魔除けの赤色

魔除けの赤色

古来より、赤色は魔除けの色とされてきました。このことから、薄紅色の鯛は魔除けの縁起物とされていました。平安時代には、朝廷への貢ぎ物にされていたそうです。また、赤い外観と白い中身が紅白であることも縁起の良い所以であると言われています。

縁起のいい語呂合わせ

縁起物

語呂合わせは、皆さんご存知の「めでたい」だけではないのです。「太位」「あやかりたい」といった、縁起の良さそうな言葉もあります。祝いタイ、喜びタイなど、「タイ」のアレンジは無限大ですね。あなたならどのようにアレンジしますか?

骨までラッキーアイテム

魚の骨

「鯛の鯛」という言葉を聞いたことはありますか? これは、胸ビレを動かすための骨を指します。魚の形に見えることから、このような名前が付き、魔除け・金運の御守りや福を呼び込む縁起物とされています。今度鯛を食べる時は、骨まで意識してみてくださいね。

尾頭付きの鯛

尾頭付きの鯛

欠けていない姿そのものが縁起の良いこととされ、頭がついたままの魚を「尾頭付き」といいます。特に鯛は、尾頭付きの代表格として好まれました。満月も同じ理由で縁起が良いとされているのですよ。

どんな場面で鯛を食べる?

一部の地域には、お正月の三日間、お膳に鯛を置いて飾っておく「にらみ鯛」という風習があります。これは、鯛を神様に捧げるとともに、その姿を見ることで縁起の良さをあやかる意味合いがあると言われています。家族みんなでの我慢比べをしているような風習ですね。4日が待ち遠しく感じられそうです。

祝い膳

お食い初めにも、鯛が用意されることが多いです。百日祝いを行うのは生後100日なので、赤ちゃんは実際に食べることはできませんが、小さな赤ちゃんと立派な鯛が一緒に写っている写真は微笑ましく、記念に残るのでオススメです。

お食い初め

他にも、鯛は魚の中でも寿命が長いことから還暦や百寿などの長寿祝いにもぴったりです。就職/退職祝い、結婚祝いなど、ハレの日であれば、いつだって用意してよい食材です。弔事では、避けた方が良いでしょう。

鯛ギフトのセレクトポイント

鯛ギフトは、どのように贈ると喜んでいただけるでしょう? 定番は、やはりグルメ。食材として贈る際は、贈り相手の家族構成に注意が必要です。尾頭付きで贈れる塩釜焼は、縁起の良さ満点の贈り物となる一方で、丸ごと一匹となるとなかなかのボリューム。

塩釜焼

一人暮らしの人やカップルに贈るなら、調理の手間が少ない昆布締めや炊き込みご飯の素として贈るのがオススメです。昆布締めは、刺身としてそのまま食べても、カルパッチョとしてオシャレにアレンジしても楽しめます。友人を呼んでのホームパーティーでは、パーティーメニューの花形となりそうです。

炊き込みご飯

結婚祝いや引越し祝いとして贈るのであれば、土鍋などのキッチンツールや茶碗などのテーブルウェアと組み合わせて贈ってもいいですね。鯛をかたどったケーキなら、魚が苦手な人でも食べられます。後述する、鯛の形をしたアップルパイは、おやつとして食べられ、嬉しい贈り物になるでしょう。

離乳食

離乳食にも活用できる鯛は、雑炊やリゾットにすれば小さい赤ちゃんも楽しめます。生後5~6ヶ月頃から離乳食を開始するので、出産祝いやハーフバースデーのお祝いに離乳食セットを贈ってもいいですね。親御さんにとっては、食事の準備がラクになり、赤ちゃんは美味しい魚を食べられ、一挙両得なギフトです。

オススメしたい鯛ギフト8選

色や形が格別に見目好い鯛は、グルメギフトにするだけではもったいない。ハレの日に活躍する、雑貨のギフトにも取り入れてみませんか。ここでは、筆者がオススメする「鯛ギフト」をいくつかご紹介していきます。

AKOMEYA TOKYO の 鯛めし

鯛料理と言われてパッと最初に思いつく「鯛めし」は、特別感を手軽に感じられる贈り物です。AKOMEYA TOKYO(アコメヤトウキョウ)の炊き込みご飯の素は、天然真鯛をふんだんに炊き込みます。

鯛めしAKOMEYA TOKYO|鯛めし

一緒に炊き込む松山あげのコクが後を引き、お変わりしたくなる絶品ご飯です。お子様や男性がモリモリ食べて、2号炊いてもあっという間になくなってしまうかもしれません。紅白の水引のようなラッピングも贈り物におあつらえ向きです。

子供の成長を祝うグルメギフト

お食い初め(百日祝い)には、アップルパイ型の鯛でお祝いといきましょう。スイーツなら、魚が苦手な家族も食べられます。「鯛でお祝いしてあげたいけど、鯛が食べられない…」というときに、こんなスイーツがあったら嬉しいですよね。

ハレの日パイ お食い初めセット

離乳食が進んできたら、無添加離乳食ギフトを贈ってみてはいかがでしょう。丁寧に出汁をとって作られたお粥やリゾットは、大人が食べても美味しく感じられるものばかり。開けたらすぐに食べられるパッケージなので、外出時や緊急時にあると便利です。食事準備の手間を省いてくれる、お役立ちギフトです。

BEAMS DESIGN 鯛プレート

ハレの日に活用したい鯛デザインのお皿は、結婚祝いや引越し祝いに贈りたい一品。古風になりがちな鯛デザインも、スタイリッシュに楽しめます。これなら、日常の食事にも使えそうです。鯛プレートペアは、BEAMS DESIGN カタログギフトにラインナップされています。

BEAMS DESIGN CATALOG GIFT

古川紙工 鯛の祝儀袋

結婚式や出産のお祝いに利用する祝儀袋も、鯛デザインを活かせば、より一層おめでたさが引き立ちます。水引で鯛を表現したのし袋は、祝いの席にふさわしい一品。真っ赤な鯛の存在感で、祝福の気持ちが伝わることでしょう。

飾れる祝儀袋 鯛

人形町 柳屋 鯛焼き

手土産にするなら、たい焼きはいかがでしょう。人形町にある鯛焼き屋「柳屋」は、ひとつひとつ独立した焼き型でつくる天然タイプ。行列ができることも多く、予約することをお勧めします。お相手が喜ぶ顔を思い浮かべながら並んだ時間も、贈り物に含まれるようで、喜んでいただけることでしょう。

鯛焼き※写真はイメージです。

にじゆらの注染手ぬぐい

ティッシュボックスを包む、ランチョンマットにするなど、生活雑貨として活用できる手ぬぐいは、父の日や敬老の日に贈りたい一品。年末年始のご挨拶に贈りたいのが、注染手ぬぐい専門店にじゆらの「羽子板」。

手ぬぐいにじゆら|羽子板

魔をはねのける、として縁起が良いとされる羽子板とともに、富士山、鶴亀、松竹梅、が描かれています。青海波にポチャンと跳ねる鯛が幸先のよさを予言してくれているかのよう。タペストリーとして飾りたい1枚です。

塩釜屋大家の鯛の塩釜焼き

見た目のインパクトや塩釜を木槌で割る工程から、非日常の特別なお祝いムードを演出する鯛の塩釜焼は、卒入学祝いや合格祝いにぴったり。ご紹介の塩釜焼は、鯛を包んだ塩釜にメッセージを入れられる特別感あふれる贈り物です。家族みんなでめでたい食材を囲んで、ハレの日の食卓を楽しんでいただけることでしょう。

鯛の塩釜焼き※写真はイメージです。

おわりに

鯛めしが定番の鯛ですが、様々な形で贈ることでいろいろなシーンや人に喜んでいただけるギフトになることがわかりました。お正月には、鯛が描かれた手ぬぐいを飾って、にらみ鯛をしてみてくださいね。

この記事を書いた人

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ兼webライター。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きと、ショップ巡りをライフワークにしている。

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