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お正月といえばお年玉!大人になった今でも、もらって嬉しかった思い出がよみがえる、という人も多いのではないでしょうか。もらう側からあげる側の年齢になったならば、お年玉のマナーをイチから学んでみませんか?
今回は、お年玉のそもそもの意味や始まった由来をご説明して、一般的な金額相場や包み方のマナーについてご紹介していきます。日本古来からつづく「お年玉」の文化を知り、大人としての常識を身につけましょう。
お年玉の意味と由来
お年玉とは、新年のお祝いとして、子供や孫に対して贈る金品のことを指します。特に、年齢や立場が上の人が、目下の人に対して金銭を贈ることを意味し、現代でも日本の伝統的な文化として受け継がれています。
お年玉の文化は、日本神話に登場する「
旧来は、鏡餅をいただくことから始まり、次第に子供や孫に物を贈る習慣に変化していき、明治の高度経済成長期には現在のお年玉と同じように、お金を渡す文化として定着したようです。
お年玉を渡すタイミングはいつまでか
お年玉を渡すタイミングとして、自分の子供には元日の朝に家族が一堂に会したとき、孫や親戚であれば、お正月の集まりで顔を合わせたタイミングで渡します。
基準としては、「明けましておめでとう」と言い合うタイミングが良いでしょう。お年玉を渡す相手が自分の子供ではない場合は、その子供の親がいる場所で渡すことがマナーとされています。
お正月に直接会う場合にお年玉を渡すことが一般的ですが、もしお正月に会う予定がない場合は、相手の親に事前に渡しておき、年が明けてから本人に渡してもらうようにお願いすることもあるようです。
お年玉はいくつ(何歳)まで渡すものか
お年玉をあげる年齢は、何歳から何歳までなのか、明確な基準があるわけではありません。渡し始める年齢として強いて言えば、お金の使い方を学ばせたい時期が挙げられます。家庭によってもバラつきがあるため、自分の子供ではない場合、その子供の親が既にお年玉をあげているか、必ず確認してから渡すようにしましょう。
早い人であれば、社交性が出始める幼稚園の入園後から、一般的には小学校に入学したタイミングで、お年玉をあげ始めることが多いようです。お年玉は、お金の使い方や貯金の大切さを学ばせる格好の機会ですので、初めて渡すときには、お金について簡単に説明してあげましょう。
お年玉をやめる年齢についてもまちまちですが、一般的には成人もしくは就職したタイミングが多いようです。渡す人と渡さない人がいると、本人との関係性にも響いてくるため、家族や親戚でいつまで渡すか決めておくと良いでしょう。
お年玉の金額相場
お年玉の金額は、家庭ごとの収入や相手との関係性によっても大きく異なります。自分の子供や孫、甥っ子や姪っ子など親戚が未就学児でまだ小さい場合、100円玉や500円玉などの硬貨から始め、徐々に千円札などのお札を渡していくことが一般的といわれています。
小学生になると1000円以上が相場感としてあり、毎年徐々に金額を上げて、小学校高学年になる頃には、3000円~5000円程度が相場といわれています。中学生は、お金の管理や購買行動をする機会も増えてくるため、5000円~1万円程度は包むことが多いようです。
高校生になると、アルバイトで収入を得ているケースもあるため、お年玉の金額は1万円以上の設定にすることが妥当になってきます。高校生から大学生の間は、さほど金額を変えず、1万円以上が相場とされ、徐々にあげるのをやめていく流れになります。
ただし、これらはあくまでも一般的な相場感であり、家庭によっては全くあげなかったり、孫には毎年何万円も包んで渡す人もいます。かなり稀なケースですが、年間を通して110万円以上の贈与には贈与税がかかるため、注意が必要なこともあります。
お年玉の包み方
お年玉は、ポチ袋と呼ばれるお年玉袋に入れて渡すことがマナーとされています。また、お年玉も他の慶事と同じように、お札の場合は新札(ピン札)を入れることが通例です。「ポチ」とは関西地方の方言で「心づけ」を意味し、現代におけるポチ袋は、紙製で名刺サイズのものが一般的となっています。
ポチ袋は名刺サイズが一般的なため、お札であれば三つ折にして入れます。お札の折り方としては、肖像画のある面が内側になるように、左→右の順番で折り畳むことがマナーです。つまり、取り出して広げたときに、肖像画が表になるようにします。硬貨の場合も、取り出したときに表面が見えるように入れることがマナーですが、硬貨は製造年月が書かれた面が裏側であるため注意が必要です。
ポチ袋の表書きには相手の名前を書き、裏面には自分の名前を記載します(ポチ袋が小さい場合はどちらも記載不要)。ポチ袋の封はしてもしなくてもマナー的には良いとされていて、封をする場合も糊付けではなく簡単なシールなどで閉じると良いでしょう。
ポチ袋が買えるおすすめのお店
ポチ袋はコンビニや文房具店で手に入れることができますが、デザインにこだわって選びたい方に向けて、おすすめのお店をご紹介ます。専門店ならではの充実の品揃えを、是非とも体感してみてください。
榛原(はいばら)日本橋本店
創業1806年の和紙専門店「榛原(はいばら)」。金封や和紙小物、便箋・レターセット、懐紙など、和紙を使った商品が並びます。和紙の優しい質感は心をほっと和ませてくれます。
レターセットやポチ袋など、生活に取り入れやすい商品も多いです。丁寧さを感じる和紙アイテムを探してみてはいかがでしょうか。東京日本橋タワーのビル正面にある好立地です。
高はし(たかはし)両国店
両国界隈で相撲グッズが揃うお店が「両国 高はし」です。ビッグサイズの座布団やのぼり旗を模したタオルなど、ユニークな商品を購入することができます。自分や知人へのお土産購入に、足を運んでみてはいかがでしょうか。もちろん、可愛らしいお相撲さんのポチ袋も充実しています。
おわりに
今回は、お正月の風物詩である「お年玉」のマナーについてご紹介しましたが、理解を深めることはできましたでしょうか? 報恩謝徳を成すといわれる日本の伝統的な社会習慣を、是非とも活用してみてください。