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街歩き No.033 目黒|東京23区のお家派「目黒」周辺で名建築巡りとインテリア探し

街歩き No.033 目黒|東京23区のお家派「目黒」周辺で名建築巡りとインテリア探し

花々が咲き乱れる爽やかな時節を過ぎ、春雨が青々とした草木を育む季節になりました。幸いにも青空が広がる最高のまち歩き日和に『目黒駅』へやってきました。JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線・東急目黒線など、多くの路線を有する目黒駅はアクセス抜群。また、駅名に「目黒」を銘打つも駅舎を含む東口側は品川区(少し歩くと港区)、西口側は目黒区となっていて、東西で違う街の雰囲気を楽しめることも魅力のひとつです。

目黒駅

早速、駅を中心として広範囲に点在する魅力的なスポットをご紹介しますが、一日ですべてを回るには距離があるため時間も体力も要します。そこで今回は、『名建築巡り』と『目黒インテリアストリート巡り』の二通りの楽しみ方をご提案。お店や施設が開き始める午前10時より、まち歩きをスタートします。

目黒まち歩きマップ

名建築巡り〚 architectural masterpiece 〛

目黒駅東口側

まち歩き前半戦は、目黒駅東口側のスポット多めの『名建築巡り』コース。こちらのコースでは、目黒駅を中心として、徒歩約10分圏内に点在する名匠が手掛けた歴史的建造物を巡ります。程よい距離感、かつ、絢爛な技巧が凝らされている建築物の数々は、建築に興味がない方でも十分に楽しめるので、ふらりと訪れるにも県外からの都内観光にもお勧めです。

立ち寄るスポットは、それぞれ駅を中心に徒歩約10分圏内。東口側は平坦な道が続くので無理なく歩いていただけます。

① Jubilee Coffee and Roaster

ジュビリーコーヒーアンドロースター

東口から7分ほど目黒通りを進んで、上大崎の交差点に掛かる首都高速道路を渡った先に『Jubilee Coffee and Roaster(ジュビリーコーヒーアンドロースター)』があります。自然教育園と道路を挟んで正面の位置にあり、大きなガラス窓から豊かな自然を眺めながらコーヒーがいただける爽やかなロケーションです。店内には大きめのカウンターテーブルがひとつ、そして焙煎するコーヒー豆の香ばしい香りが立ち込めています。

ジュビリーコーヒーアンドロースター

ブレンドや数々のシングルオリジンにも惹かれますが、この日は「アイスカフェオレ」を注文。店内で待つ間にも窓から見える緑と、ハンドドリップで丁寧に淹れられるコーヒー水の落ちる音が心地よく、緩やかに時間が流れていきます。お店でいただいたコーヒーの豆は購入もできます。出来上がったアイスカフェオレはすっきりと、かつ深い味わい。最高のアイスカフェオレをお供に旅をしていくことにしましょう。

② 東京都庭園美術館

東京都庭園美術館

目黒通りを渡り、向かった先は『東京都庭園美術館』。1933年に皇族朝香宮の本邸として竣工した建物を1983年から美術館として活用しています。1920年代~30年代にかけて欧米を中心に世界中で流行した装飾様式であるアール・デコの建築が日本で花開いた事例を、良好な状態で今日に伝えるものとして国内外から高く評価され、重要文化財に指定されています。

東京都庭園美術館

この日は、6月4日まで開催されている「邸宅の記憶展」をとても楽しみにやってきました。この展示は年に1回開催される建物公開展で、会期中のみ館内の写真撮影が可能になっています。建築そのものに注目しながら毎年異なったテーマで様々な角度から旧朝香宮邸の魅力を紹介し、開館40周年を迎える今年は、宮邸時代の家具や調度を用いた邸宅空間の再現展示や、工芸品、調度品、衣装など当時の生活の一端を公開しています。

東京都庭園美術館

朝香宮家は、久邇宮朝彦親王(くにのみやあさひこしんのう)の第8王子鳩彦王が1906年に創立した宮家です。鳩彦王はアール・デコの全盛期であったフランスへ留学した際に様式美に魅せられ、帰国後に自邸の建築にあたりアール・デコを積極的に取り入れました。

フランス人芸術家「アンリ・ラパン」と、宮内省内匠寮の技師「権藤要吉」による設計、また、内装には設計を手掛けた「アンリ・ラパン」をはじめ、「ルネ・ラリック」や「ブランショ」ら、フランスのアール・デコ様式における著名なデザイナーが起用されており、邸宅の中でも特色のある建築として2015年に国の重要文化財に登録されました。

東京都庭園美術館

本館に踏み入れて最初に出迎えるのは、正面玄関に施される「ルネ・ラリック」作のガラスレリーフ扉。翼を広げ、古代ギリシアの服装をまとって花綱を握って立つ姿の女性が立体で表現され、差し込む光によって浮かび上がる姿は神秘的。さらに館内を一歩進むたびに押し寄せるアール・デコの様式美、装飾、調度品に魅せられ、時間を忘れてしまいます。そのため所要時間は長めに見積もっておくとよさそうです。筆者のお勧めの訪問時間帯は午前中。午前中の優しい陽光は室内外に施されるディテールを浮き上がらせ、より細部まで感じ取ることができます。

東京都庭園美術館

本館を出ると「芝庭」「日本庭園」「西洋庭園」の3つのエリアに分かれた庭園があり、たっぷりと鑑賞した後に休憩することができます。それぞれの庭園が四季折々で異なった風景を魅せてくれ、季節の花々が見られますよ。また、日本庭園には本館とともに重要文化財に登録された茶室「光華」があり、国内外から訪れる要人をもてなしたことが伺えます。本館と同様に細やかに気が配られる庭園も見どころばかりです。

③ 国立科学博物館付属 自然教育園

自然教育園

庭園美術館を囲むように位置する『国立科学博物館付属 自然教育園』は、東京ドーム約4.2個分にもなる広さがある史跡です。この土地は、江戸時代は、高松藩主松平頼重の屋敷があり、明治時代には陸・海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地と歴史を重ねてきました。この間は一般の人々が立ち入ることができなかったため、この地に豊かな自然が残されたのだそう。1949年に天然記念物及び史跡に指定され、一般公開されるようになりました。

自然教育園

園内には、山野の道端に生育するエビネ、フタリシズカなどが見られる「路傍植物園」、池や湿地に生息するショウブ、ツリフネソウなどが見られる「水生植物園」、武蔵野の草原や雑木林が残りヤマユリ、シュンランなどが見られる「武蔵野植物園」などのエリアがあり、都会の中心に居ながら里山に帰ったような自然と触れ合うことができます。エリア間の路には水鳥の沼や館の跡などが見られ、植物だけでなく野鳥や史跡の観察も楽しめます。

自然教育園

園内は木漏れ日が緑と花々を優しく照らしており、固まった心身をほぐしてくれます。カメラを携えて散策する人が多く、花や生き物が豊富にみられることが伺えます。都会の喧騒から離れて自然と触れ合いたいとき、気軽にアクセスできるここは癒しになってくれることでしょう。

④ スパイスカレー KERAKU

ケラク

自然教育園を出て目黒駅方面に戻ります。駅に程近い辺りには細い路地が多く見られますが、その路地のひとつに、スパイスカレーのお店がひっそりとあります。ユーモラスなお顔のキャラクターが描かれた看板が目印の『KERAKU(ケラク)』は、スパイスをふんだんに使いつつ、グルテンフリーで胃にもたれにくいカレーが特徴。

「たっぷりのスパイスで汗をかきたい!けれどカレーは胃もたれしやすいのが気になる…」なんて方にピッタリのスパイスカレーがいただけます。メニューは週替わりの3種類のカレーと数量限定のスペシャルカレーの合計4種類。お好きなカレーを贅沢に「あいがけ」でいただくこともできます。 ケラク

ただいまの時刻は12時30分。地下にお店があり、店内へ続く階段には数名の小さな列ができています。並んで待っていると私の一歩手前でスペシャルカレーは売り切れに…。是非スペシャルカレーを食べてみたい、という方は少し早めに訪問しましょう。

ケラク

筆者は「ニボシだしキーマ」と「サワラアスパラミーンモイリー」のあいがけを注文。豊富な副菜も付いてカラフルなワンプレートで、真ん中のウズラの卵が可愛らしいポイントです。

「ニボシだしキーマ」は、日本人の味覚に訴えかける出汁の旨味とスパイスが調和するバランスの良い一品、また「サワラアスパラミーンモイリー」は、ココナッツミルクたっぷりの甘めのカレーでエスニック感が爽やかです。店名の「ケラク」とは仏教の言葉で「煩悩を超越した快楽」の意味だそうですが、煩悩がかき消されるように夢中で食べてしまいあっという間に完食。心も体も温まり、大満足の一皿でした。

⑤ BONDS MEGURO

ボンズ

美味しいランチをいただいた後はカフェへ一服しに行きましょう。KERAKUを出たら目黒通りを渡り、サンマルクカフェの横を走る路地に入ります。そこから1分ほど歩くと見えてくる、インダストリアルなインテリアが目を引くカフェ『BONDS MEGURO(ボンズ メグロ)』に立ち寄ります。落ち着いた雰囲気の店内は、昼下がりの一服にピッタリです。

ボンズ

ここでいただくのはクラフトコーラと、カウンターに並べられているのに誘われてつい注文してしまったカヌレ。ちょっぴりスパイシーかつ清涼感のあるクラフトコーラと、カヌレのカラメルの甘さとほろ苦さがいい塩梅で、幸せなデザートタイムになりました。日中にはランチやカフェ、夜にはバーとしても利用できるため、幅広いシーンで活躍してくれます。ちょっとした休憩場所に悩みやすい目黒駅周辺で重宝する一軒となってくれそうです。

⑥ 聖アンセルモ カトリック目黒教会

カトリック目黒教会

ここからは目黒駅の西口側を歩きます。「BONDS MEGURO」からは目黒通りから西口側へ抜けましょう。駅前の大きな交差点から「Park Tower 目黒」の裏手へ。ほんの少し「行人坂」を下り、鳥のオブジェを見つけたら「ドレメ通り」へ。そこから2分ほどで『カトリック目黒教会』があります。信心深さとは無縁な筆者ですが、教会を訪れたかった理由はその建築にありました。

カトリック目黒教会

カトリック目黒教会は、モダニズム建築の作品を多く残すチェコ出身の「アントニン・レーモンド」によって設計され1956年に誕生しました。戦後間もない日本では教会の再建が教団によって後押しされましたが、ただ戦前を踏襲するのではなく、もっと自由な形式を試みたようです。デザイン上美しい比率とされる大きさにギザギザとした折板構造の壁と天井、そして東に向けて太陽光が入る側壁を取り入れ、日本の伝統美とモダニズムを併せ持つ聖堂を作り上げました。

伝統的な典礼様式を守りつつ、日本の伝統的な建設手段や、仙台石や砂岩などの建材が多く取り入れられています。2016年には東京都選定歴史的建造物の1つに選ばれています。むき出しのコンクリートやデザインの力強さと、窓やステンドグラスから差し込む明かりの美しさに息を吞みます。こちらは信者でなくてもミサや結婚式などの時間を避ければ教会内を見学することができるので、その目で美しさを確かめてほしいと思います。

⑦ ホテル雅叙園東京

ホテル雅叙園

行人坂をさらに下り5分ほどで『ホテル雅叙園東京』に到着です。エントランスをくぐった瞬間に圧倒される豪華絢爛な日本美術による装飾や、建物の作り。ホテルのラウンジだけでも見どころに溢れているため、お時間に余裕のある方は少し歩いてみていただきたいポイントです。

さて、1935年に建てられ、東京都指定有形文化財である「百段階段」ですが、この豪華絢爛なホテル雅叙園の中からアクセスします。エントランスから入って左手に受付がありますので、そこから百段階段へ向かいましょう。

ホテル雅叙園

「百段階段」は、道中に下ってきた行人坂の斜面に沿って建築され、7部屋を99段の長い階段廊下が繋いでいます(なぜ99段なのかは是非現地で確認を!)。階段の天井や各部屋には、担当した画家や建具師など熟練の職人たちによって技術の限りが尽くされた装飾がされており、「昭和の竜宮城」と呼ばれるほど。いたる所に江戸時代から伝わる伝統的な美意識と昭和初期のモダニズムが息づいています。

ホテル雅叙園

2023年6月11日まで企画展「文豪がいざなうノスタルジックの世界」が開催されています。「谷崎潤一郎」や「太宰治」など、明治から昭和初期にかけて近代文学史を彩った文豪の名作と、同時期に建築された百段階段とのコラボ企画として、物語の世界が各部屋に再現されています。妖艶にライトアップされた日本画や立体絵と、物語の世界が融合して幻想的な空間が作り出されています。物語に入り込んだように神秘的で、タイムスリップした世界に引き込まれてしまいます。

目黒インテリアストリート巡り〚 interior street 〛

目黒インテリアストリート

後半は目黒駅西口側、目黒通り沿いに駅から少し離れた場所にある『目黒インテリアストリート』を歩きます。「大鳥神社交差点」から環状八号線までの数キロにわたって60~70件ものインテリア雑貨を扱う家具店が居並び、アンティークやミッドセンチュリーモダン、リゾート、北欧など、様々なジャンルの家具や雑貨を見ることができます。このような長距離にわたって家具店が並ぶ通りは、国内でも有数の場所ではないでしょうか。今回は目黒駅から無理なく見れる範囲にあるお店をご紹介します。

駅からは徒歩10分ほどで、目黒インテリアストリートの始点となる「大鳥神社交差点」に到着しますが、道中の下り坂は急で、かつ 「金毘羅坂」を上るため、駅からバスやタクシーに乗ると負担を少なくすることができますよ。

⑧ 金毘羅坂

金毘羅坂

山手通りと交差する「大鳥神社交差点」を超えたところにあるのが『金毘羅坂(こんぴらざか)』。交差点に佇む「大鳥神社」から多摩大学目黒高等学校あたりまで登る坂道で、明治の中頃まではこの坂の付近に金毘羅権現社があったところから名前が付いたのだとか。

金毘羅坂は、1907年に坂の上に目黒競馬場ができて1933年に府中に移転するまで、競馬場へ行き通う人々で大変賑わったそう。現在ではこの坂から数キロに渡って目黒インテリアストリートが続き、特に金毘羅坂には立ち寄りやすいお店が集まっています。今回のまち歩きでは、金毘羅坂に並ぶスポットを厳選してご紹介していきます。

⑨ 大鳥神社

大鳥神社

『大鳥神社(おおとりじんじゃ)』は目黒通りと山手通りが交差する「大鳥神社交差点」に位置しています。交通量の多い交差点にありながら、時が流れても変わらずあり続ける佇まいは荘厳そのもの。というのも、この社は、室町時代に描かれた江戸図に「鳥明神」と記されており、遠い昔からこの場所で社を築き日本武尊を主祭神として祀ってきた歴史のある場所。日本武尊の御霊が白鳥となって表れたという「白鳥伝説」を由来とし、大鳥神社や鳥明神と呼ばれる由縁となっているのだそうです。

毎年11月にある干支の暦上の「とりの日」には、酉の市が行われます。江戸時代から続く酉の市では、「家の中に宝をかき込む」という縁起物として「熊手」が奉納され、「開運熊手守り」というお守りが授与されるそう。また、「運や金銀をかき集められる」という縁起物の熊手を露店で購入することもできます。今年の「酉の市」では是非、派手に装飾された熊手を見に訪れてください。

⑩ 目黒寄生虫館

目黒寄生虫館

大鳥神社から金毘羅坂を登って5分ほどのところに『目黒寄生虫館』があります。医学博士「亀谷了」氏が私財を投じて1953年に創設した寄生虫学専門の私立博物館で、国内外から集めれた様々な寄生虫の約300点の標本や、関連資料が展示されています。その専門性の高さから一目見ようと世界中から人が訪れ、最近では米IT大手マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が訪れたそう!

目黒まち歩き

1階では「寄生虫の多様性」をテーマに様々な動物群に属する多様な寄生虫の姿を標本や動画等で紹介し、2階では「人体に関わる寄生虫」というテーマで、寄生虫のライフサイクルや人間に感染した場合の症状、日本の寄生虫学研究の歴史などについて解説しています。人体寄生虫や寄生原虫、有害動物など、様々な寄生性の生物の標本を見ることができ、その奇妙な形状や生態に興味がどんどん湧いてきます。寄生虫に興味があるというマニアックな方も多いはず。是非この博物館ならではの、図鑑では伝わらない生々しさを体感してください。

⑪ POINT NO.38

ポイントナンバー39

坂道を登りきろうかという頃、『POINT NO.38(ポイントナンバー39)』に辿り着きます。ここは真鍮素材をメインとしたオリジナル照明を中心に、ヴィンテージ家具や雑貨が並ぶお店。店内に工房が併設されているため、その場で組み上げ作業やリペア対応がしてもらえます。

ポイントナンバー39

真鍮ならではの温かみのあるランプシェードやシャンデリア、スタンド照明が並び、エジソンランプがキラキラと輝く店内はまるで異国のよう。「私たちが提供するオリジナル照明は消耗品ではなく、将来のヴィンテージライトとなるまでご使用していただけるよう、素材・デザイン・修理にこだわり設計をしております」。この想いが伝わってくるような、長く使いたくなる魅力的なランプの数々に心が惹かれます。

ポイントナンバー39

兼ねてから筆者はこのお店のファンで、自宅にランプシェードとエジソンランプをお迎えしていました。悩んでいるときには店員さんが丁寧に相談に乗ってくれ、部屋にピッタリのものを選ぶことができますよ。エジソンランプの繊細な明かりに日々心をときめかせつつ、長い年月をかけてヴィンテージになっていくランプシェードを楽しんでいます。

⑫ ソネチカ

ソネチカ

目黒通りを挟んだ向かい側にもたくさんお店があるため見逃せません、歩道橋を渡って目黒通りを横断しましょう。今度は金毘羅坂を下ります。すると、ほどなくアンティークの家具や小物が目を引くお店『Sonechika(ソネチカ)』があります。近隣には2号店(B店)もあり、歩いてすぐです。

ソネチカ テーブルやチェアなどの大型家具を中心に、ランプシェード、オブジェのような小物など、目黒インテリアストリートの中でもアンティークの品ぞろえが多いお店ではないでしょうか。高く積まれた家具の隙間を進んで素敵な出会いを見つけるワクワクが楽しめますよ。アンティーク家具をお探しの方は、まずここを訪ねてみてはいかがでしょうか。

⑬ ACME Furniture

アクメファニチャー

金毘羅坂を下りきるころ、ガラス張りの3階建ての建物が目につきます。『ACME Furniture(アクメ ファニチャー)』は、アメリカンヴィンテージやミッドセンチュリーをテーマに、そこからインスピレーションを得たオリジナル家具や、雑貨、現地から買い付けたヴィンテージ家具を取り揃えています。ヴィンテージのものは年々価値が上がるため今が一番安いと言えますが、こちらではテーマに沿ったオリジナル家具も作っているために、丁寧な作りの家具を手の届きやすい価格で手に入れることができます。

アクメファニチャー

店頭では情熱を持った店員さんがニーズに合わせて案内してくれ、家具の魅力や特徴を教えてくれます。「長く使える家具だから、世代を超えて愛してもらえるととても嬉しい」という店員さんの言葉がとても印象的で、人にお勧めできる素敵なお店だと確信させてくれます。店内のディスプレイもセンスが光っていて、こんな家具を置いて生活ができたら…と妄想が膨らんで何時間でもいてしまいます。

⑭ night jasmine

ナイトジャスミン

白壁にシェルランプがキラキラと輝いて、立ち寄らずにはいられないお店『night jasmine(ナイトジャスミン)』。シェルやモザイクガラスのペンダントランプ、ウォールランプ、フロアランプをメインに、ホワイト基調に合うナチュラルなリゾートインテリアが置かれています。オリエンタルな雰囲気がありながらも重たくなく、取り入れやすさがあります。

ナイトジャスミン

リゾートインテリアは好きでも自宅に合わせにくいことで諦めている人もいるのではないのでしょうか。ナイトジャスミンと姉妹店の『libu sini(リブールシニ)』には賃貸の家でも取り入れやすいインテリアが揃っているため、お悩みの方は2店舗合わせて訪れてみてください。

おわりに

目黒川沿い

目黒は一日では回り切れないくらいのボリュームがあり、何度でも訪れたくなる絶好のまち歩きスポット。今回は半日ほどで回れる2通りのまち歩きルートの紹介でしたが、ご紹介したいお店がまだまだたくさんあります。目黒川沿い、カフェ巡り、アンテリアストリート攻略などなど、皆さんならどのようなルートで目黒を巡りますか?

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小林 祥子

小林 祥子

システムエンジニアからフリーランスへ転身。趣味はアンティーク集めやギター演奏、お茶(紅茶・中国茶・茶道)、金継ぎ、オイルランプ集めなど多岐にわたる。中国茶エキスパート”シニア”の資格を持ち、インドアライフを追求している。

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