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TOKYO街歩き

街歩き No.041 有楽町|駅の東側をフラッと気ままにお散歩&サクッと名店ランチ

街歩き No.041 有楽町|駅の東側をフラッと気ままにお散歩&サクッと名店ランチ

日本有数の繁華街として知られる銀座。その玄関口である「有楽町」は、JRの山手線と京浜東北線、そして東京メトロ有楽町が通るアクセスの良い駅です。江戸時代、現在の中央口前広場には「大岡政談」で有名な大岡越前守忠相が手腕をふるった南町奉行所があったとされ、歴史の面影が残る街でもあります。

有楽町まち歩き

町名由来板によると、有楽町という名前は織田信長の実弟にあたる「織田有楽斎(長益)」に由来すると書かれます。本能寺の変を逃れ豊臣秀吉の配下となった有楽斎は、関ヶ原の戦いで徳川家康方に属して功績をあげ、数寄屋橋御門の周辺に屋敷を与えられたそうですが真相は定かではありません。有楽斎は千利休に茶道を学び、有楽流を創始するなど茶人としても名を馳せました。

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今回の街歩きの範囲は、大型の商業ビルが立ち並ぶ「有楽町駅」の東側。東京交通会館をはじめとしてイトシア(マルイ)やマリオン(ルミネ・阪急)など、ショッピング目的で訪れる人々にはお馴染みのエリアです。ひとりで気軽に入れるランチ店を中心に、近年登場したニュースポットを巡ります。国際フォーラム口に鎮座する「有楽大黒」を横目に京橋口を出て散策スタートします。

① 東京交通会館

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有楽町駅の京橋口を出ると目前に現われる『東京交通会館』。戦後闇市がルーツのすし屋横丁と、戦後応急の木造庁舎として建てられた東京都交通局本局(現在は東京都庁)があったエリアを、都市開発計画の下で「役所のあるビル」として誕生した複合施設です。パスポートの発給で訪れる人にはお馴染みのビルで、日本各地のアンテナショップが揃うことでも知られます。

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交通会館1階の三省堂書店前の広場では、現代ではまず目にすることがなくなった「靴磨き」のサービスが展開されています。戦災孤児が米兵に対して行なっていた靴磨きが始まりとも言われ、近年でも商談が成立するだとか、著名人や有名企業のトップも通うだとか、ちょっとしたパワースポットとして知られます。

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その広場の横にある階段を登ると、交通会館3階にあたるウッドデッキに屋上庭園「有楽町コリーヌ・木のテラス」が広がります。密かな憩いの場として、ショッピングの疲れを癒したり、持参したランチを食べたりする人に人気があります。有楽町ならではの新幹線ビューは小さな子供が喜びそうな景観です。

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交通会館の地下1階には「横っちょ横丁」「ぶらり横丁」と命名された飲食店街があります。洒落た雰囲気とは言い難いものの、食べログ百名店に選ばれた飲食店や昼から呑める居酒屋、昔ながらの喫茶店など、有楽町でサクっとランチを探すにはうってつけな地下街はいつも多くの人で賑わいます。

とんかつ あけぼの

有楽町まち歩き 交通会館で初めてランチを食べるなら、よこっちょ横丁にある「あけぼの」をおすすめします。食べログとんかつ百名店に3年連続で選出されたこともある老舗で、目の前で揚げられる熱々のとんかつを食べることができます。店内はカウンター席のみ、平日でもすぐ満席になるので、11時の開店直後を狙って訪れましょう。

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初訪問ならまずは千円の「かつ丼」を。待ち時間にお新香と焼きおにぎりを出してくれます。とんかつは少し待たないと火傷しそうなほど熱々。分厚いカツにかかったあっさりめのタレは飽きのこない味で、上に乗ったインゲンと大きめカットされたシャキシャキの玉ねぎが嬉しみです。いってらっしゃいと送り出してくれる女将さんの気遣いにほっこりしながら余韻に浸れます。

麺屋 ひょっとこ

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交通会館で押さえておきたい人気のラーメン店が、2017年からなんと7年連続で食べログラーメンTOKYO百名店に選ばれている「麺屋 ひょっとこ」です。ふたりで切り盛りされるコンパクトな店内は、L字カウンターに7席ほど。基本メニューは和風柳麺と和風柚子柳麺のふたつのみで、それぞれに焼豚麺があったりトッピング追加もできます。

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和風柳麺はこの物価高時代にお財布にやさしい730円。食券を渡してからすぐに提供されるのも嬉しいですね。あっさり澄んだスープに三つ葉の香りが立ち、にゅうめんのようなモチモチ細麺に箸が止まりません。分厚めのチャーシューを頬張ると幸せな気分になり、スープを飲んだ後の温かな吐息で締めます。

キッチン大正軒

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あけぼのとひょっとこに挟まれた場所にある「キッチン大正軒」は、ボリューム満点な定食でわんぱくな男性の胃袋も満たしてくれます。事前に調べていた情報では、生姜焼きと揚げ物の組み合わせ定食が人気とのこと。その日の気分ではハンバーグも食べたかったので、デミハンバーグとしょうが焼きの組合せ定食に決め、単品でハムカツを頼みました。

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麺屋ひょっとこもそうでしたが、とにかく提供が早かったです。ふわふわトロトロのハンバーグはソースたっぷりでご飯すぐなくなるほど。ハムカツはハンバーグのソースにつけても善し、卓前に置かれたトロリとした自家製マヨネーズにつけても善し。大きめにカットされた生姜焼きも絶品でした。味噌汁には長ネギ・わかめ・キャベツが入りお腹も心も満たされるランチになりました。

北海道どさんこプラザ

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次はお土産品のリサーチです。交通会館の外からも入店できる「北海道どさんこプラザ」は、北海道産品のアンテナショップ。農産物・海産物・お菓子・道産子グルメなど、北海道の懐の深さを感じるラインナップは常時1200点以上を取り揃えるといいます。北海道の魅力に憑りつかれた人々で店内は大盛況です。

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やはり定番は味噌ラーメン。有名ラーメン店の袋麺はそれだけで美味しいですが、自由に具材アレンジできるのでヘルシーだったりガッツリだったりその日の気分に合わせられるが嬉しいですよね。ラインナップは訪れるたびに変わっているので、それを見るのも楽しみのひとつです。

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子育て親のミカタ、揚げ物惣菜。自宅で揚げ調理をする必要がなく、手軽でリーズナブルにお腹を満たすことができます。そして、店内イートインスペースがあり券売機でオーダーするタイプのスイーツコーナー。オニオンスープやコーンポタージュ、さらにはビールまで販売しているので利用してみるっきゃないですね。

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著者は数あるラインナップの中から、北の大地のメンチカツ、カニクリーミーコロッケ、若鶏のザンギ、骨付きソーセージを購入しました。これにご飯を炊いてお味噌汁をパパっと作って晩ご飯の支度は完了。飾らない魅力で人々を惹きつける北海道どさんこプラザは、訪れるたびにワクワクした気分にさせてくれます。

銀座わしたショップ

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銀座一丁目の好立地で営業していた沖縄県アンテナショップ「銀座わしたショップ本店」が2023年に東京交通会館に移転しました。北海道から沖縄まで楽しめるなんて、交通会館がますますパワーアップしましたね。泡盛をくいっと一杯やりたくなるミュージックの中で足取り軽やかにショッピングを楽しむことができます。

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沖縄のご当地スイーツも店内に豊富に置かれます。沖縄にはユニークな珍味も多く存在するので、意外と酒のお供を探しに来ても面白いかもしれません。店内には沖縄県産の果物や野菜も販売されているので、”うちなんちゅう” ではない “ないちゃー” の人も試してみると世界が広がるかもしれません。

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沖縄旅行で恩納村の「なかむらそば」に訪れてから、沖縄そばにハマってしまった我が家。味を近づけてみるべく、沖縄そば・紅しょうが・三枚肉を購入。ちなみに、沖縄そばには三枚肉、ソーキそばにはスペアリブが入るそうです。なかむらそばで特徴的なアーサは、自宅にあったあおさで代用しましたが、店内で沖縄県産のものが販売されています。

秋田ふるさと館

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交通会館には、米処・酒処として有名な秋田のアンテナショップ「秋田ふるさと館」も拠をかまえます。店内には所狭しと秋田県の特産品が並べられ、店頭に飾られた秋田犬のポスターが訪問客を出迎えてくれます。

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私自身、休日に子供と品川の「あきた美彩館」に立ち寄ることがあり、秋田には美味しいものが沢山あると常々感じていました。比内地鶏、きりたんぽ鍋、稲庭うどん、いぶりがっこ、横手焼きそばなど、気にはなりつつも食べたことがなかったご当地グルメをぜひ試してみてください。

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秋田ふるさと館には、魅力的な地酒・銘酒の数々もラインナップされます。内容量も多く意外とリーズナブルな日本酒は、旦那様やお父さんへのお土産にもピッタリ。レジスターの奥には、抗菌性に優れた秋田杉で作られた食器も陳列されているので、お子様に曲げわっぱ弁当箱やお碗などいかがでしょう。

いきいき富山館

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交通会館の地下1階にある富山のアンテナショップ「いきいき富山館」。海産物で有名な富山県とあって、海鮮のお弁当や冷蔵・冷凍品が充実していると感じます。店頭の催事コーナーでは試食販売や調理実演が催され、この日は白えびの押寿司など旬のシロエビ料理を紹介していました。

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日本三大うどんと言えば、香川県の「讃岐うどん」、秋田県の「稲庭うどん」、そしてもうひとつ。群馬県の「水沢うどん」や長崎県の「五島うどん」と並び評されるうどんが、富山県の「氷見うどん」です(これだと五大うどんですね)。稲庭うどん同様に手延べ製法で作られた平たく細い麺は、粘りがあるのが特徴です。

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いきいき富山館では、うどんにハマっている著者の子供が未だ食べたことがない氷見うどんと、酒の肴を欲する夫に昆布締め刺身(黒かじき)を購入しました。実は「かねみつ」の昆布締めは前々から注目していて、メディアでもたびたびご紹介しているオススメのおつまみです。

おおいたアンテナショップ温泉座

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同じく地下1階には、大分県のアンテナショップ「温泉座」があります。こちらの名物は、別府温泉で有名な大分ならではの足湯が無料で楽しめること。しかも、ビニールソックスが用意されているので靴下を穿いたままでOKです。温泉座では他にも別府温泉発の化粧品や温泉地獄蒸しコーヒーなど、ユニークなラインナップが特徴的です。

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後で知ったことですが、有楽町駅から銀座方面に進んだ先の「ヒューリックスエア東京」3階にある「坐来大分」が公式の大分県アンテナショップだそうです。こちらには関さば・豊後牛・季節の地野菜などが味わえる本格的なレストランも併設され、大分県で有名な小鹿田焼や竹工芸、JALファーストクラスでも選ばれた大吟醸滴酒など、大分が誇る逸品がショップスペースに並びます。

GODIVA Bakery(ゴディパン)

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2023年8月には、ベルギー生まれの高級チョコレートブランド「ゴディバ」が手掛ける世界初のベーカリーショップGODIVA Bakery ゴディパン本店」が東京交通会館にオープンしました。開業当初から連日長蛇の列ができ、整理券を取らないと購入できないルールの超がつく人気店です。

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事前にWEBで整理券を取り、いざ入店。パンの種類は多くはありませんが、列を成しながらオーダーしていくので、前もって購入したいパンを決めておくことをおすすめします。ちなみに、2023年12月時点では整理券1枚につき5点までの購入に制限されていました。

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ゲットしたパンは「チョコレートコロネ」のショコラとイチゴ、こしあんを使用した「アン・ドゥ・ショコラ」です。チョコレートクリームは香りが広がり、舌触りなめらかな後味さらり系。パンに負けないくらいクリームが入っているので、ずっとチョコレートを楽しめます。整理券を取るのは大変ですが、チョコレート好きな人に手土産で渡したらとっても喜ばれそうです。

② 有楽町イトシア

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有楽町駅前広場をかこむように建つ『有楽町イトシア(ITOCiA)』は、丸井を核店舗とする複合商業施設。有楽町マルイと賃貸オフィスからなる「イトシアタワー」と、飲食店や映画館が入る「イトシアプラザ」の2棟で形成されます。地下も2棟を横断するように「イトシアフードアベニュー」と呼ばれる食の専門店ゾーンが広がります。

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「有楽町マルイ」はイトシアタワーの1~8階。終戦後、闇市ひしめく有楽町一帯を3区画に分けた再開発が進められ、A地区には東京交通会館、C地区には有楽町センタービル(有楽町マリオン)が誕生します。B地区は後れを取りますが民間主導に方針転換し、事業主として手を上げたのが丸井でした。それ以降、マルイは有楽町のシンボルとして長くこの街を支え続けています。

Giolitti Cafe(ジョリッティカフェ)

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有楽町マルイでおすすめしたいスポットは、イタリア・ローマの老舗ジェラートブランド「Giditti」が手掛けるジェラートカフェダイニング「Giolitti Cafe(ジョリッティカフェ)」。クオリティの高さから本国イタリアで王室御用達になったイタリアンジェラートはもちろん、パスタやリゾットなど本格的なイタリア料理もラインナップします。

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有楽町マルイの3階に位置する店内からは、有楽町駅前広場が見渡せ、さらにはなんと行き交う新幹線や在来線などを間近で見ることができます。子供が好きそうな素晴らしいロケーションが故に、平日も子連れランチやカフェ利用で賑わいます。有楽町マルイがオープンする11時であれば、新幹線ビューの窓側席を確保できます。

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ジョリッティカフェのジェラートは、不朽の名作「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーン演じるアン王女が食べたことで名が知られます。ダブルとトリプルのジェラートセット(ドリンク付き)が用意され、種類豊富な伝統フレーバーに加えて、マロングラッセ・バナナ・抹茶など日本発のメニューもあって選ぶ時間さえも楽しむことができます。

東京カレー屋名店会

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地下1階のイトシアフードアベニューにある「東京カレー屋名店会」も一度は訪れてみたいランチスポット。神田神保町のエチオピア、共栄堂、湯島のデリー、銀座のドンピエール、半蔵門のプティフ・ア・ラ・カンパーニュなど、カレー料理の名店が織り成すコラボレーション店舗で、ワンプレートで有名カレーを食べられることが魅力です。

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有名5店の味を同時に楽しめる「5店盛りコンボカレー」が気になりつつ、現実的にハーフ&ハーフの「2店盛り」をオーダーします。ここでは、エチオピアのチキン豆カレーと共栄堂のスマトラポークカレーが組み合わされたCセットをセレクト。セットはサラダもしくはマンゴープリンから選べ、エポスカードかイトシア内の映画半券があればミニラッシーが付いてきます。

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お店を出るときに気付いたのですが、東京カレー屋名店会はテイクアウトメニューも充実しています。定番のバターチキンやドライカレー、ガッツリ系のタンドリーフライドチキンカリーや欧風ハンバーグカレーなど、種類も豊富ながらリーズナブルな価格に惹きつけられます。

ヒューマントラストシネマ有楽町

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イトシアプラザの4階にあるテアトルシネマグループの映画館「ヒューマントラストシネマ有楽町」は、ヨーロッパの作品を中心に国内外の上質な映画が上映されます。セレクトされた映画の作風だけでなく、シャンデリアが印象的な落ち着いた雰囲気から、コーヒーを嗜みながら映画鑑賞に浸りたいミニシアターです。

③ 有楽町センタービル(有楽町マリオン)

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有楽町駅から見て有楽町イトシアの奥は、かつて南町奉行所があったとされる敷地。現在では複合商業施設である『有楽町センタービル(愛称:有楽町マリオン)』がそびえ立ちます。有楽町マリオンの晴海通り側には「マリオンクロック」と呼ばれる日本初の屋外型大型からくり時計が設置され、旧来からデートの待ち合わせなどスポットとして親しまれています。

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有楽町センタービルは朝日新聞社・東宝・松竹の3社で共同出資した会社が管理。当初の計画では西武百貨店が全館を借りる予定でしたが、阪急百貨店が対抗して出店を決め、百貨店2館が併存してオープンします。バブル景気の崩壊後には西武百貨店が閉店となり、跡地にR東日本系の「ルミネ有楽町」がオープンして現在に至るそうです。

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また、ルミネの開業に合わせて阪急百貨店もリニューアルされ、大人の男性をターゲットに据えた「阪急メンズ東京 (Hankyu MEN’S TOKYO) 」としてオープンしました。有楽町センタービルは開館当初からマリオン映画街と呼ばれるほどシネマサイトに力を注いでいて、現在でもホール・プラネタリウム・映画館など多様なエンターテインメントゾーンとして人々を惹きつけています。

プラネタリアTOKYO

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有楽町センタービルの9階には、星空のあるライフスタイルを提案するプレミアムなプラネタリウム「プラネタリアTOKYO」が2018年にオープンしました。この場所にはかつて「日劇」が存在しましたが、85年の歴史に幕を下ろし、日本初のツインドームのプラネタリウムとして新たに誕生しました。

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館内では、オリジナルアクセサリーやスイーツを揃えたショップ「GALLERY PLANETARIA」で上映前の時間を楽しむことができます。惑星をイメージしたロリポップキャンドルや、宝石のように美しく輝く琥珀糖など、幻想的なアイテムの数々に魅了されます。

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そして、オリジナルメニューのカフェ&バー「cafe Planetaria」もぜひ覗いてみてください。煌びやかなオリジナルカクテルや目を惹くギャラクシードーナツなど、銀河を旅しているような気分に浸れるフード&ドリンクが目白押しなのです。DOME1であればこれらを味わいながらプラネタリウムを楽しむことができます。

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多目的デジタルドームシアターであるDOME2では、最新投映機と立体音響システムによって星空に包まれるような体験を味わえます。寝転びながら満点の星空を眺められる銀河シートは最高のプレミアム感。今回鑑賞した「Songs for the Planetarium」では、星空にまつわる素敵なエピソードとともに、名曲の数々を同時に楽しめて感動に浸るひとときを過ごせました。

丸の内ピカデリー

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同じく有楽町センタービルの9階には、人気のハリウッド映画や国内の名作を楽しめる「丸の内ピカデリー1・2」が長年親しまれ続けています。これらの入口とは異なりますが、2019年には「丸の内ピカデリー3」が別館5階に誕生。明暗を鮮やかに表現した映像技術と包み込むような立体感のある音響技術で最適化された「ドルビーシネマ」に対応した日本初の専用劇場となっています。

ヒューリックホール東京

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こちらも2018年にオープンした「ヒューリックホール東京」は、コンサートやセミナー、会社説明会など、様々なイベントに対応する多目的ホールです。旧来は「TOHOシネマズ日劇」として営業していた場所を改装して誕生しました。近年では推し活のメッカとして人気舞台やトークイベントに賑わいをみせています。

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ヒューリックホール東京は有楽町センタービルの11階にあり、9階のプラネタリアTOKYOや丸の内ピカデリーからエスカレーターで上ると、幻想的な鏡の世界を体感できる隠れたスポットでもあります。11階にはエレベーターで行くよりも、途中階からエスカレーターで向かった方が非日常感を味わえそうですね。

游玄亭

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単なる焼肉にはとどまらない焼肉会席、叙々苑グループの最高峰「游玄亭」も有楽町センタービルの11階に拠をかまえます。芸能人も御用達の豪華絢爛な高級店ですが、ランチであれば比較的リーズナブルに質の高いお肉を堪能することができます。窓側のテーブル席や個室なら一席一席が仕切られているので、プライバシーもバッチリと守ってくれます。

④ カレーうどん 慶屋

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最後に、商業施設に入っていない名店をご紹介します。有楽町ガード下の昭和レトロな佇まいの「慶屋(けいや)」は、食べログうどんEAST百名店にも選出されるうどん・そば店。大将がひとりで切り盛りしていて、カウンター数席と外に小テーブル席が置かれた、サクっとランチに相応しいお店です。

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筆者は名物のカレーうどん+ゆで卵をオーダー。ノスタルジックな店構えでうどんを待つ時間は風情を感じます。トッピングは、コロッケ、メンチカツ、とろけるチーズ、かき揚、納豆、温泉玉子など。細めのモッチモチうどんが浸かるつゆは、まろやかで胃袋にスッと入ります。コテコテの屋台にしては軽めで少量なのでサクッと食べられ、シメのうどんにも丁度いいと感じました。

ひとりでフラッと歩くにはピッタリなエリア

今回は有楽町駅の東側を巡ってみましたが、ショッピングやエンタメ鑑賞のスポットに事欠かず、ひとりでフラッと歩くにはピッタリなエリアだと感じました。また、事前に有楽町の成り立ちを調べておくと、歴史ロマンに想いを馳せながらより楽しめそうです。ぜひ次の休日は有楽町で気ままに過ごしてみてはいかがでしょう。

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河野 ひろこ

河野 ひろこ

ギフトコンシェルジュ/コンテンツライター/縁起物アドバイザー。看護師時代に培ったホスピタリティを活かし、贈り相手の「人となり」を想像したプレゼントの見立てを得意とする。子育てに奮闘しながらも、週に1回以上の東京まち歩きとショップ巡りがライフワーク。

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