溢れんばかりの想いがオリジナルの歌となって相手の心に響いたら、この上なく素敵なことだと思いませんか? 結婚式や記念日のワンシーン、大切な人からの愛と感謝が込められた純真無垢な楽曲は、心が洗われる気持ちになります。曲として感覚に訴えかけることで、手紙よりもダイレクトに心根が伝わり、人生の中でも深い記憶となって刻まれることでしょう。
今回ご紹介する珠玉のギフトは、Tokyo Marry Letter が手掛ける「ハートソング」。依頼主が書きつづった手紙をもとに、曲をつけ歌にし、動画も作成してくれるイマジナティブなサービスです。世界で唯一のオリジナルソングは、歌が届いた人の心を揺り動かし、感動の渦へと巻きこむ一曲になります。そんな新鮮味があって卓抜したソングギフトを深掘りしていきましょう。
目次
Tokyo Marry Letter の「ハートソング」とは
「ハートソング」とは、大切な人に想いを届けるオリジナルソングのこと。劇伴音楽からアーティスト向け楽曲まで、幅広いジャンルで楽曲制作を手掛ける作曲家・ピアニストの鈴木美夏氏が代表を務めるクリエイター集団「Tokyo Marry Letter(東京マリーレター)」が、依頼者が想いをしたためた手紙をもとに作り上げます。
一般的に、手紙をもとにして作られた歌は「レターソング」や「オリジナルソング」と呼ばれます。Tokyo Marry Letter でも、以前からレターソングの名で、主にウェディングシーンの楽曲提供をしていたと言います。しかしながら、制作活動の中で両親やパートナーへの「感謝」と「愛」を伝える依頼が多いことに気付き、心のこもった、心が通い合う音楽を作りたいという想いから、独自に「ハートソング」と名付けました。
スタッフ全員で考え練られた名前は、「好きな人に使うちょっぴり特別なマーク」=「ハート」という現代のリアリティーから滲みでた “ひらめき” に寄るもの。家族・パートナー・親友など、自分の好きな人にハートを送るような気持ちで、世界にたったひとつの想いを歌にして届ける贈り物が「ハートソング」なのです。
ハートソングが生まれた経緯について
Tokyo Marry Letter 代表 鈴木美夏氏
Tokyo Marry Letter の代表である鈴木氏は、もともとエレクトーンの先生を夢みて音楽学校に通いはじめ、その過程で作曲に興味をもち学んでいったと言います。ハートソングを作るきっかけとなった出来事は、友人から結婚式のために楽曲制作を依頼されたことでした。
自分の作った音楽がいざ式場で流れると、それまでにない感動を味わったと鈴木氏は当時を振り返ります。この楽曲制作は他にも求めている人達がいるのではないか、と思い立った矢先にブログを立ち上げ、YouTubeに作品を公開したところ、程なくして依頼が舞い込んできたそうです。
サービスを開始した当初は、作詞・作曲をはじめとして納品DVDのジャケット作画に至るまで、ボーカル以外のすべての作業を鈴木氏ひとりが担うとともに、諸費用を抑える工夫をしていたと言います。体調の回復もままならない出産翌日でさえ仕事に打ち込んでいたとのことで、そのパワフルさにはただただ脱帽です。
Tokyo Marry Letter の創設ストーリー
鈴木氏がソロで活動していた最中、信頼する友人の一人がスタッフとして名乗りを上げます。このタイミングで屋号を取り創設されたのが「Tokyo Marry Letter」です。都会的でおしゃれな響きと可愛いらしさを求めて名付けられました。”Marry” という言葉が入ることによって、永遠の「愛」を誓う場で音楽を届けていることが伝わり、幸せな雰囲気が溢れだします。
Tokyo Marry Letter ではウェディング以外にも様々な贈答シーンで楽曲を提供していて、「結婚式以外の、誕生日や結婚記念日の曲を書くにあたっても、”愛” というテーマにこだわっています」と言います。ひとりで事業を始めた鈴木氏は、今では多くのクリエイターに囲まれ、大好きな歌の制作に没頭しながらも、チームで作ることに心地よさを感じていると微笑みます。
Tokyo Marry Letter が掲げる3つの信条
Tokyo Marry Letter では、3つの理念を掲げて活動しています。それが、「オリジナルソング文化の普及」と「作曲家やアーティストの育成」、そして「関わるすべての人の幸せ」です。これらを実現するため、ハートソングの魅力を伝えるコンテンツ配信を精力的に行ない、作り手であるスタッフの想いを汲み取りながら理想的な働き方も追及しています。
オリジナルソング文化の普及
婚礼業界のキーマンとも言えるウェディングプランナーでさえ「こんな演出があるんですね!」と驚くほど、未だ世の中に浸透しきっていないハートソング。かくいう著者も、具体的なサービス内容まで寡聞にして知らず、ギフトコンシェルジュとしてのリサーチ不足を痛感しました。
ハートソングは、結婚式において最高峰の演出に成りえるだけでなく、マンネリ気味な贈答イベントに新鮮味を添え、人生のあらゆる節目を華やげてくれます。そんな知っていて便利なパーソナルギフトを人々に広め浸透させていくことが、東京マリーレターの使命だと鈴木氏は熱意を込めて語ります。
作曲家やアーティストの育成
テレビ番組やコマーシャルに使われる楽曲など、作曲家として幅広く活躍している鈴木氏ですが、あり余るほどの仕事があるわけではなく、活動の場に悩んだ時期もあったと言います。そういった経験から、Tokyo Marry Letter でのオリジナルソング制作活動を通じ、多くのクリエイターが携わる仕事を増やしたいという理念を持ち続けているそうです。
「仕事がひとつあるだけで、みんなが働ける場が出来ます。実力がありながらも仕事をどう取っていけばいいか分からない、そんな人の助けにもなればと思っています(鈴木氏)」。活況するフィールドでクリエイター達が切磋琢磨し、クオリティの高い楽曲が完成することは、依頼者にとっても嬉しいことですね。
関わるすべての人の幸せ
Tokyo Marry Letter では、ハートソングの制作を依頼されるお客様だけでなく、制作に携わるすべてのスタッフ・クリエイター達が幸せな人生を過ごせるように環境を整えることも大切にしています。Tokyo Marry Letter の最たる特徴とも言うべき、愛にあふれた信念が感じられます。
これは、同じ志を抱いた仲間を大切にする意図だけでなく、作り手のイマジネーションやバイタリティが色濃く反映される、楽曲制作ならではの性質が根底にあるようです。豊かな人生を歩みことで創作意欲が掻き立てられ、お客様と自分達の想いを形にするクリエイティビティを培う。そんな正のスパイラルを生みだす環境を目指しています。
ハートソング制作に携わる多彩なクリエイター
作編曲家 タテノシオリ氏
ミックスエンジニア 市川弘貴氏
それでは、Tokyo Marry Letter が提供するハートソングには、どのような経歴・職種のメンバーが携わっているのでしょうか。創業者である鈴木美夏氏を中心に、作詞家・作曲家・ボーカリスト・ミックスエンジニア・パーカッショニスト・動画クリエーター・進行ディレクターなど、各分野に精通した10名以上のプロフェッショナルが在籍しています。
パーカッショニスト ナカムラテツヤ氏
作編曲家 石川ゆう氏
年齢は20代半ば~40代までと幅広く、多くのメンバーが幼少期から音楽に触れてきた経歴をもつそうです。また、全員が Tokyo Marry Letter 以外の場でもクリエイターとして活動していることも特徴的。メンバー間でアドバイスや情報の交換が行なわれることも頻繁で、家族のような関係性でつながっていると鈴木氏は言います。
作編曲家 青木しんたろう氏
進行ディレクター こてらともえ氏
一曲のハートソングを創り上げるためには、各工程を担う総勢7~8名のプロフェッショナルが中心となって携わります。多方面にわたる技術やキャリアを有するメンバーが一丸となって制作するチームワークは折り紙つきで、依頼する人は心強さを感じることでしょう。いつも温かい気持ちをもって楽曲制作に臨んでくれます。
Tokyo Marry Letter が作曲で大切にしていること
ハートソング制作を依頼する人はそれぞれ、贈り届けるシチュエーションや伝えたい感情など、思い描く曲のイメージを秘めているもの。楽曲づくりではまず、お客様にとって「こんな曲を作りたい」という理想像や心内を引き出すことを大切にしていると鈴木氏は言います。
初めに行なわれるヒアリングでは、進行ディレクターがお客様から事細かに経緯や要望を傾聴し、曲の輪郭を捉えていきます。メインの楽器はギターかピアノか、といった好みを探ることでも、お客様の叶えたいイメージが膨らんでいくそうです。依頼者が抱くあたたかい想いと、曲づくりのプロフェッショナルがもつノウハウが、美しいハーモニーを奏でていきます。
シンガーソングライター 大野天翔氏|綱木悠夏氏
Tokyo Marry Letter のハートソングは、依頼ごとにすべてオリジナルの楽曲を制作。依頼者自身が曲のイメージにマッチする作曲家を選べるとともに、ボーカリストも在籍する3人の女性シンガーと2人の男性シンガーの中から選ぶことができます。アーティストに囲まれながら曲づくりを進めていく感覚は、他ではなかなか味わうことがない非日常感があって贅沢な体験になります。
ハートソングをギフトとして贈るメリット
ハートソングを贈ることには、どのようなメリットがあるでしょうか。「好きな人に対する “好き” という気持ち、愛や感謝など、そんな想いを届けたい時に利用してほしいです」と鈴木氏。「誕生日や結婚記念日、結婚式、還暦のお祝い、出産祝いなどのイベントで大切な人に想いを届け、それを一生の宝物にしたいという人の力になれると思います」と力強く語りかけます。
愛や感謝をテーマにした楽曲制作は、どれも似通った雰囲気になるかと思いきや、「人それぞれ歩いてきた人生が違うので、毎回まったく違った曲になる」と言います。それぞれの人が歩んできた軌跡や、自分と相手との思い出を歌に込めることができるハートソングは、唯一無二のスペシャリティーギフトになること間違いありません。
世界にひとつだけの想いを歌に込められる
Tokyo Marry Letter のハートソングは、何といっても自分達だけのために、世界にたったひとつだけのオリジナルソングを作れることが最たるメリット。実際に利用された人の声を聞いてみると「妻が喜んで、毎日口ずさんでます」「これどうやって作ったの? とゲストに尋ねられました」など、愛着や驚きを口々にする評判が多くありました。
ウェディングソングや愛を語る楽曲は数多くあれど、自分だけがもつ感情や相手との思い出が、必ずしもその歌に当てはまるとは限りません。ハートソングは、楽しかったことや苦しかったことなど、自分たち唯一の経験をフラッシュバックさせ、幸福感ともセンチメンタルとも言える気持ちを湧き上がらせてくれます。特別感という言葉では収まりきらないほど、贈られた人にとって一生の思い出になることでしょう。
依頼者(贈り手)自身が気持ちを再確認できる
男性は特に、余程のことがないと手紙を書かない人も多いのではないでしょうか。気恥ずかしさだったり、自分の想いを上手く表現できないといった理由で、せっかくの温かい気持ちを封じ込め、伝えずにいることもあるはずです。ハートソングは、相手に対して想いを伝えられるだけでなく、自分自身が抱く大切な人への愛情を再確認できます。
楽曲制作のために手紙をつづることで、自分の気持ちを改めて整理できると同時に、過去の大切な出来事を思い返す機会が得られることも、ハートソングのメリットのひとつです。うまく言葉で表現できなくてもご安心を。プロの作詞家が依頼主の気持ちを汲み取り、人の心に響くような言葉を選び作詞をしてくれます。
ハートソングを贈る、代表的なシチュエーション
創業当初の事例としては圧倒的に「結婚式」での需要が多かったハートソングですが、今では「結婚10周年の記念日」や「誕生日祝い」などの日常的な贈答シーンでも利用されることが増えてきたと言います。また、依頼者の性別は男女問わずして申し込みがあり、世代も幅広いと鈴木氏。ここでは、ハートソングが利用される代表的なシチュエーションをピックアップしてご紹介します。
結婚披露宴で両親にあてる手紙の代わり
結婚披露宴のクライマックスに、両親への感謝を伝えるシーンで欠かせない「花嫁の手紙」。そんな定番シーンで手紙を読む代わりに、ハートソングを贈ることが Tokyo Marry Letter で最も多いシチュエーションだと言います。たった一度きりの大切なシーンを、感動的に演出してくれることでしょう。
家族の思い出が詰まった写真をムービーで眺めながら、花嫁が心を込めて書きつづった手紙をもとにしたオリジナルソングを聴いていると、優しい気持ちが胸いっぱいに広がります。育ててくれたお父さんとお母さんへの感謝や愛情は、涙なしでは伝えられない大きさ。当人たちだけでなく会場全体を感動の渦で包み込んでくれます。
夫婦の歩みを振り返る結婚記念日祝いに
夫婦が歩んできた道のりを振り返る「結婚記念日」にも、Tokyo Marry Letter のハートソングはおすすめです。家族旅行での楽しい記憶、ケンカをした後の仲直り、会社での昇進や待望の妊娠出産・子育ての喜びなど。人生を共にする夫婦だからこそ思い出は数限りないものですが、それを振り返りながら感謝を伝える機会というものは少ないでしょう。
そういった大切な思い出たちをオリジナルソングに込め、「これからもよろしくね」といった気持ちを伝えてみてはいかがでしょう。二人にしか分からない夫婦の歴史がつまった歌は、その先の未来をも感じさせてくれる一曲になります。毎年のことでマンネリ気味な結婚記念日のお祝いが、懐古的でありながら新鮮味のあるプレゼントへと昇華されます。
Tokyo Marry Letter でハートソングを依頼する方法
ハートソングを依頼したい場合には、Tokyo Marry Letter のホームページのお問い合わせフォームから申し込みます。その後、オンラインミーティングもしくはメールで打ち合わせを行ない、詳細を詰めていきます。ヒアリングが終わった後に依頼者自身が準備するものは、楽曲制作のもとになる手紙(800文字程度)と、動画に使用する写真(40枚程度)、そして「伝えたい気持ち」です。
「ベーシックプラン」の場合は手紙ではなくテンプレートに沿って依頼者自身が歌詞を書き、「スタンダードプラン」では手紙をもとにプロの作詞家が作詞します。写真はムービー制作の材料として必要になりますが、動画が不要であれば用意しなくてOK。その際は割引があるとのことで、詳細は Tokyo Marry Letter までお尋ねください。
作詞・作曲が終わった時点でデモ音源を送ってもらえるので、このタイミングで楽曲の全体的なメロディーの確認と修正箇所の要望を行なうことができます。途中でチェックポイントが設けられているため、「完成品がイメージと違った」なんてことにならず安心できます。
デモを確認し終えると、仮歌がプロシンガーの歌に差し替えられ、レコーディングやムービー製作を行なう流れとなります。ムービー製作でも、使用する写真や枚数、写真順、構成、テイストなど、様々な要望を伝えていくことができます。最終的にはDVDの状態で納品され取引完了。通常は依頼から完成までに2ヵ月半~3ヵ月程度を要しますが、追加料金でお急ぎオプションも用意されています。
サービスメニューの詳細・料金について
ハートソングを依頼する時の注意点
ハートソングは、贈りたい相手に内緒で制作を依頼し、サプライズ感を演出される依頼者がほとんどだと言います。「サプライズでこっそり作りたい場合は、贈りたい相手に気付かれないよう注意した方が良いかもしれません。たとえば、夜間はやり取りを控えて欲しいなど、徹底されるお客様もいらっしゃいました(鈴木氏)」。感動を最大限に引き出すために、サプライズに対する配慮も相談に乗ってくれます。
また、ハートソング制作には、作詞家・作曲家・ボーカリストをはじめとして多くのクリエーターが携わります。デモ確認時の楽曲修正とムービー製作時の動画修正は、それぞれ1回まで無料、2回め以降は都度費用がかかります。レコーディング後の修正は原則不可で、取り直しを希望する場合は追加費用・納期延長の見積りを再度行なう必要があることに注意しましょう。
- おわりに
インタビューの終盤、Tokyo Marry Letter の代表である鈴木氏に、ハートソングをどんな人・どんなときに利用してもらいたいかと伺うと、「好きな人との愛を深めたい、これから先も愛を育んできたい。そんな皆様に、音楽の力でサポートできれば嬉しいです」と魅力を語り締めてくださいました。
今回の取材を通して、最高の曲を贈り届けたいという熱意がそこかしこに伝わり、結婚式を控えた人に是非おすすめしたいサービスだと感じました。今後も専属アーティストやプランの拡充を計画していると言い、さらに魅力的なサービス展開が期待できます。オリジナリティあふれる一生ものの宝物ソングを、大切な人に贈ってみてはいかがでしょう。