生命の神秘とも称される妊娠は、胎内に子を宿した事実への驚きとともに喜びと不安が入り交じる、尊くもデリケートな期間です。「案ずるより産むが易し」とはいうものの、初産であればなおさらのこと一喜一憂の波があり、心身の支えを求めたい時期でもあります。
そんな妊娠期の方に、お祝いと思いやりの気持ちを込めて、プレゼントを贈りたいと思ったことはありませんか? 本記事では、妊娠祝いを贈るうえで注意すべきポイントや渡すタイミングを考察するとともに、妊娠祝いにおすすめしたいプレゼントを厳選してご紹介します。
目次
おすすめしたい妊娠祝いギフト10選
ここではまず、妊娠祝いとしておすすめしたいプレゼントを具体的にご紹介します。実際につわり期間を過ごす妊婦の意見を参考にしてピックアップした品々ですので、機会があれば是非とも利用してみてください。
冷え対策にもなるオシャレなルームウェア
妊娠中は、ホルモンバランスの乱れや体型の変化によって血管が圧迫され、血行不良に陥りがちだといいます。血行が悪くなって妊婦の身体が冷えてしまうと、つわりの悪化や便秘、むくみなどの症状を引き起こすため、冬場はもちろんのこと夏場でもエアコンによる冷え対策を考えておく必要があります。
そこでおすすめしたいアイテムが「SLEEPY SLEEPY(スリーピー・スリーピー)」のパウダーニットワンピースのパジャマです。スリーピースリーピーは「人生の3分の1から幸せに」をコンセプトに、眠りやすさにとことんまでこだわったパジャマ・ルームウェアブランド。”渋谷ヒカリエShinQs” と “マロニエゲート銀座2” に店舗をかまえ、大人女子がときめくパジャマの専門店として話題を集めています。
パウダーニットは、通年で着まわせるような、サラッと冷んやりしたさわり心地が特徴の、柔らかく通気性に優れたニット素材。ボタンの付いてカーディガンのように羽織れるタイプとワンピースタイプがあり、一枚持っているだけで夏場の冷房対策にもなって便利です。締め付けがなくゆったりと過ごすことができるため、マタニティ向けに活躍するイチオシのアイテムとなっています。
ママリ口コミ大賞を受賞したマタニティウェア
妊娠中であっても、お散歩などの軽い運動や買いもの、定期的な妊婦検診で外出はつきもの。そんなときでも、お腹を締めつけずにゆったりと着用できて、かつオシャレにみえる洋服はとても重宝します。ここでは、妊娠祝いで贈ると嬉しいとされる、妊娠初期から臨月、産後までをカバーするマタニティウェアのブランドをチェックしておきましょう。
「エンジェリーベ」は、全国の先輩ママからの口コミで使ってみて本当に良かったアイテム、ブランドに贈られる「ママリ口コミ大賞」マタニティウェア部門を受賞。数多くの雑誌掲載やタレントにも愛用され、信頼できるマタニティウェアの専門ショップとして知られています。
ワンピースやスカート、パンツなどの普段着から、下着や肌着にいたるまで豊富なラインナップが魅力的。そして、妊娠して良かったと思う幸せなオーラただよう、フェミニンなテイストが人気の秘訣だと感じます。マタニティウェアは、閉じこもり気味な妊婦さんでも「ちょっとそこまで」の気分を後押しできるオススメのアイテムです。
産前産後ママの身体をケアするボディクリーム
妊娠期間中、お腹に妊娠線ができるのを予防するとともに、太ももの肉割れ線のケアにも効果的といわれるアイテムが、全身用のボディクリームです。出産前は会陰マッサージを助ける潤滑剤にもなり、産後には赤ちゃんと一緒に使うこともできる便利なボディケアギフト。身体のケアに悩む妊婦に、ささやかながらも気の利いたギフトとして贈ってみてはいかがでしょうか?
妊娠中のママにも、産まれてくる赤ちゃんにも使える「WELEDA(ヴェレダ)」のベビーミルクローションは、ライトなつけ心地でみずみずしい肌に整えてくれる全身用保湿乳液。フェイスゾーンから全身にかけて、産まれたての赤ちゃんから敏感肌の大人まで使えるアイテムで、添加物を気にする方にもオーガニックなので安心して贈ることができます。セットにするなら、人気No.1となっている「ベビーファーストオーガニックギフト」がオススメです。
妊娠祝いなら、まずは妊婦のことを第一に考えたケアギフトを贈りたい。そう思う人には、妊娠期から産後のボディを引き締め、大きくなるお腹の肌をしっかり保湿・保護してくれるマザーズボディオイルがオススメ(赤ちゃんの肌ケアには使用できません)。「プレママスターターセット」や「産前産後応援セット」なら、詰め合わせのギフトセットになっていて贈り映えします。
赤ちゃんを含め家族みんなで使えるナチュラル・オーガニックコスメブランドのパイオニア「WELEDA(ヴェレダ)」は、栽培から製品化までのすべての工程において、高く厳しい基準をクリアしたオーガニックの商品を販売。全国の百貨店やデパートで取り扱いのある、知名度・実績ともに申し分ないブランドです。世界中のママに愛用されている点も、ギフトシーンでより安心感を与えてくれますよ。
温めるだけの冷凍スープで家事をお助け
つわりで固形物が食べられないときや、体調が優れず思うように食事が作れないときに助かるアイテムが、温めるだけで簡単な冷凍スープです。素材の美味しさや栄養が沁みわたる優しいスープは、産前産後のママに寄り添い、気持ちや時間のゆとりを贈ることのできる心遣いのプレゼントになります。
「食を通じて人々の生活を豊かにする」というコンセプトを掲げる「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」は、働く女性を応援したい想いが原動力となって生まれた、食べるスープの専門店。スープギフトは、自由に外出できない妊婦や新米ママが、自宅でカフェ気分を味わえて美味しいものを食べられるような、元気の源になるささやかな楽しみを贈ることができます。
添加物に頼らないという信念で生み出されたスープは、妊娠中や授乳中で自然由来のものを摂取したい、と考えるママにとって魅力的なアイテム。冷凍スープの詰め合わせは、妊娠中に食べきれなくても保存が利き、産後の忙しいママや仕事から帰ってきたパパにも嬉しい、スープとカレーがセットになった商品です。ママをいたわる温かいメッセージが添えられたリーフレットと、赤ちゃんの成長を記録できるベビーマンスリーカードが付いてくるのも人気のポイントです。
プレママ向けに栄養設計された宅食サービス
妊娠中のプレママは、体調の変化が大きく常に不安が付きまといます。つわり期は、吐きっぱなしで水分やビタミン不足になる人もいれば、食べづわりで体重が増えてしまう人もいます。妊娠中期に入ると、血液量や赤ちゃんの鉄分吸収が増えることで貧血になりやすいとも。赤ちゃんが健やかに育つために、栄養バランスの良い食事を心掛けたいものです。
そんなプレママにオススメしたいサービスが、いつも頑張っているママに自分自身をいたわってほしいという想いから誕生した、宅食ブランド「ママの休食」です。管理栄養士監修のもとで無添加調理にこだわり、ママのライフステージごとに栄養バランスが設計され、一様にして得がたい具体的な食事のアドバイスを受けることができます。
安心して妊娠・出産を迎えられるように設計されたプラン「ママになる前に」では、葉酸・ビタミンB群・鉄分・ビタミンDなど特定栄養素の基準を満たし、ビタミンAや食塩含有量をおさえた栄養配分が考慮されています。レンジ調理ですぐに食べられることも魅力で、利用者限定の専用LINEフォームから産婦人科医・管理栄養士に対して食事や栄養のことを直接相談することもできます。
カフェインレスで妊娠中も安心なルイボスティー
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれているカフェインは、妊婦の不眠や貧血、赤ちゃんの低体重を引き起こす可能性が指摘されています。カフェイン飲料を1日2杯までと抑制する国もありますが、外出もままならない妊婦にとって、自宅でリラックスできるドリンクは出来れば制限したくないものです。
そんな悩みをもつ妊婦に、カフェインを全く含まないルイボスティーや、ローカフェインのデカフェを贈ってみてはいかがでしょうか? ご紹介する紅茶の専門店は、清澄白河と北青山にお店をかまえ、世界中から厳選された茶葉を取り扱う「TEAPOND(ティーポンド)」です。高級感を演出するスタイリッシュな紅茶缶と、”Tea Cards” と呼ばれる茶葉の説明カードが人々を惹きつける、ギフトにうってつけの人気店です。
おすすめのルイボスティーは、カフェインを含まないだけでなく豊富なミネラル成分を含むため、カフェインを避けつつ栄養も摂取したい妊婦や授乳中のママに最適です。市販の紅茶よりも香りや味わいが豊かで、ノンカフェインであることを忘れてしまいそうになる一杯。若干のカフェインを含みながらも紅茶に近い風味が特徴のデカフェも、バラエティー豊富な品揃えを誇ります。
英国オーガニック認証のハーブティーで気分リフレッシュ
妊娠から出産、子育ての時期は、普段よりも口に入れるものに対して安心・安全を第一に考えます。そんなママたちの悩みや不安に寄り添う「AMOMAナチュラルケア」のハーブティーは、農薬を使わずに栽培されたハーブ原料を使用し、植物性の品質にこだわった製品づくりがされています。
毎朝のスッキリが来ない、象の足のようにパンパン、という多くの妊婦が悩む2大マイナートラブルのために開発した「マタニティブレンド」は、ノンカフェインのハーブティー。欧米で出産準備のためのお茶として伝統的に活用される「ラズベリーリーフティー」も、安産祈願をこめた妊娠8ヶ月以降にオススメのギフトです。
他にも、有機JAS認定を受けたハーブ原料を使用した「グリーンルイボスティー」や、母乳の出に悩むママのための「ミルクアップブレンド」など、ママと赤ちゃんのより良い暮らしを考えられたラインナップは魅力的なものばかり。一筋縄ではいかない妊活、妊娠、出産、育児までをカバーしたアイテムは、妊娠祝いならずとも贈りたくなるハートフルなギフトです。
枯れないバラで愛情を伝えるアートフラワー
妊娠中の過敏な嗅覚は、普段なら嬉しいお花の香りですらキツく感じることもあります。それでも女性にとってのお花は、気分を華やげてくれるとともに、不安な妊娠期の心のよりどころになる素敵な贈りもの。造花でできたアートフラワーなら、香りが抑えられて枯れることもない、いいとこどりのフラワーギフトになります。
「メリアルーム」は、日本で唯一のアートフラワー専門のフラワーギフトブランド。人気No.1の「1本の赤いバラ」は、黒いボックスにスッと伸びた1本の大輪バラがシンプルでスマートなプレゼントです。まるで本物かと錯覚するほどのクオリティと、花びらにメッセージを刺繍できるサービスが、贈られた女性にときめきを感じさせることでしょう。
妊娠祝いだけでなく、妊娠中の誕生日祝いやクリスマスプレゼント、ホワイトデーのギフトにもおあつらえ向きな赤バラギフトは、選んでくれた人の気持ちが存分に伝わる外さないギフト。オプションでバラの香りをまとわせたり、誕生石のスワロフスキーを付けたりできる点も、便利で使い勝手の良いプレゼントとして人気を集めています。
今しかない瞬間を形に残せるマタニティフォト
人生にほんのわずかな時間しかない “マタニティ” の期間。新しく授かった命とともに過ごす優しい姿を残すことは、唯一無二の思い出となります。そんな妊婦自身を美しく写真に残すことのできるフォトギフトを、家族や友達に向けた妊娠祝いのプレゼントに贈ってみてはいかがでしょうか?
京王新線の初台駅、もしくは、小田急線の参宮橋駅から徒歩圏内にある「Happy Birth Photo Studio(ハッピーバースフォトスタジオ)」は、世界初のマタニティ専門のフォトスタジオとして、2009年のオープン以来、多くの女性や家族の笑顔を写真に残してきた経験豊富なスタジオです。スタッフ全員が女性だといい、露出が多く恥ずかしさを感じる妊婦にとっても安心の心配りが感じられます。
プレゼント用途で嬉しいギフトカードの取り扱いもあるため、ギフトカードを受け取った本人が、都合の良い日時で予約を入れて撮影に臨めます。衣装や小物類など小道具の持込みが可能で、当日のメイクやヘアセットも有料オプションの用意があることも便利です。二度とない大切な瞬間を家族の軌跡として残せるフォトギフトは、妊娠祝いにおすすめのプレゼントですよ。
相手がプランを選べるリラクゼーション体験
体験ギフト市場の国内最大手「SOW EXPERIENCE(ソウ・エクスペリエンス)」。好みがわからないときに便利な「カタログ形式」や、特定の体験にフォーカスして贈る「ギフトチケット」など、バリエーション豊富なカテゴリから相手の状況に応じて選ぶことができます。価格帯も様々なので、予算に合わせてチョイスしたり、いくつか組み合わせて贈っても良いかもしれません。
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妊娠期の人におすすめしたい体験ギフトが、様々なインドア体験を通じて心身のリラクゼーションを贈れる「Relax Gift(GREEN)」。ボディケア、ヘッドスパ、ネイルなどの体験から、ヨガやフラワーレッスン、陶芸に至るまで、女性に人気の体験が充実。外出に不安のある妊婦さんでも、グッズや自宅体験などが収録されていて喜ばれそうです。
妊娠祝いを贈るかどうかの判断
そもそもの話として、原則的には赤ちゃんが無事に産まれたことを確認してから、出産祝いという形でお祝いすることがマナーといわれています。妊娠中には常にリスクが付きまとうため、出産前のお祝いはプレッシャーに感じてしまうケースもあり、世間一般にはマナー違反と考えられるケースがあるということを念頭に置くべきです。
ただし、そうはいっても外出が制限されてしまう妊娠中は、社会から取り残された感覚にも陥りがちで、つながりを感じることのできるプレゼントは心の底から嬉しいものです。妊娠祝いは、妊娠中の状況を逐一報告するような深い関係であったり、妊婦に贈り物をしたいと伝え了承を得ているケースのみで贈ることのできる、信頼関係の下で成立するようなプレゼントだと認識しておきましょう。
もし、妊娠祝いを贈るかどうか悩むようであれば、妊婦かその身近な人に直接聞いてみるのがよいかもしれません。押しつけがましくならなないように「貰うと助かるものはある?」などと伺い立てれば、贈り物を遠慮されるケースでも心遣いの気持ちだけは伝わるはずです。
アメリカではベビーシャワーが一般的
アメリカが発祥とされるお祝いの習慣に、「ベビーシャワー」という妊娠を祝うイベントがあります。「シャワー(shower)」とは「浴びる」や「降り注ぐ」などの意味を持ち、おめでたい妊娠に対して祝福の気持ちを贈るという意味合いが込められています。
もともとの慣例としては、初産の妊婦のために女性だけが招待され、母親になることへの心得を伝授するイベントがベビーシャワーでした。近年では、初産でなくともパーティを開催したり、男女の区別なく参加を募ったり、ダイパ―ケーキ(diaper cake)と呼ばれる紙おむつで作った安産祈願のケーキを用意することもあるといいます。
日本では無事に赤ちゃんが産まれた後に、出産祝いという形でお祝いする文化が一般的なのに対して、アメリカでは妊婦から事前に希望を聞き、妊娠中のベビーシャワーにおいてプレゼントを贈ることが多いため、出産前に必要なものがほとんど揃ってしまうケースもあるそうです。
妊娠や出産のリスクを考慮し、産後のお祝いを基本とする日本ならではの心遣いも素敵ですが、産後は赤ちゃんのケアで多忙を極めるため、体調次第では余裕も生まれてくる妊娠期間にお祝いをするアメリカの習慣も理にかなっているといえます。
妊娠祝いを渡すタイミング
妊娠中は体調の起伏が激しかったり、医学的・統計学的にリスクの高まる期間があるため、妊娠祝いを渡すタイミングをいつにするか注意して決める必要があります。妊婦だけでなく周りの人も、万が一のことを常に考えて行動するように心掛けましょう。
妊娠祝いを渡す時期としては、妊婦やその身近な人が「ベビーシャワー」のパーティを開催するのであれば、そこがベストなタイミングとなります。表立ったイベントがない場合は、妊娠初期よりも流産のリスクが低くなり、つわり症状が落ち着いてくる「安定期」と呼ばれる妊娠中期(妊娠五~七か月頃[16週0日~27週6日])が良いといわれています。
ただし、安定期といっても体調や母子の状態は個人差があるため、あくまでも目安であることに注意してください。大事なポイントとしては、妊婦やその身近な人とコミュニケーションが取れている状況で、相手にとって負担やプレッシャーにならないことが大前提で、妊娠祝いを渡すようにしましょう。
妊娠祝いのプレゼントで注意すべきポイント
妊娠祝いのプレゼントを選ぶときは、注意すべきポイントがいくつかあります。基本的には「妊婦の負担にならないささやかなもの」が望ましいとされ、万が一のことを考えてベビーアイテムを避けるとともに、妊婦本人が産前産後にかけて使えるようなマタニティアイテムを贈るようにしましょう。
現金は極力避けた方がよい
現金は、相手に使い道を選ばせることができるため、一見するとベターな贈り物のように思えます。しかし、現金は具体的な価値がかわりやすいことから、それ自体をプレッシャーに感じてしまったり、お返しの心配をしてしまったりするので、妊娠祝いとしては避けるべきです。
特に、目上の方や年長者に対して現金を贈ることは失礼な行為にあたるとされたり、大きな出費の補填という意味もある現金を出産という不確かなことに対して贈ることは相応しくないといえます。また、そもそも現金は “目的” ではなく “手段” であり、目的を達成するための選択を相手に委ねることは、心身ともに不安定な妊婦への心配りに欠けるとも考えられます。
香りの強いものやアロマオイルはNG
妊娠中は、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが増大して嗅覚などの感受性を高めるため、香りの強いものが妊婦にとってNGとされています。特につわりの時期には、普段の50倍もの嗅覚になるといい、香水やフレグランスを日常使いしていた人であっても、体調不良のきっかけになることがあります。
また、アロマオイルに用いられるエッセンシャルオイル(精油)は、医学的にも子宮や胎児に悪影響を及ぼすといわれているため、特に注意が必要です。一般的に精油が含まれる製品には、化粧品・洗剤・柔軟剤などが挙げられ、これらは妊娠祝いで避けるようにしましょう。
食べ物&飲み物は要注意
食べ物や飲み物に関しては、高度な医学知識が必要だったり、確定的な知見が得られていないような成分も多々存在するため、基本的には避けた方が無難です。妊婦自身が望んだ場合にのみ、控えるべき成分が含まれていない食べ物や飲み物を贈りましょう。
一般的にNGとされるものには、胎児に悪影響を与えるアルコール類やカフェイン含有飲料、食中毒を引き起こす可能性のある生もの、リステリア菌が懸念されるような非加熱のチーズや生肉などがあります。他にも、ビタミンAが多く含まれるレバーやうなぎ、ヨウ素が多く含まれる昆布やひじき、水銀が含まれるような魚などには注意が必要です。
また、妊娠中は体重の増減を多少なりともコントロールする必要があるため、糖質の高いお菓子やスイーツは避けるようにしましょう。このように、食べ物や飲み物は考慮すべきポイントが多くありますが、カフェインレスの飲み物だったり、温めるだけのスープなどは、外出もままならない妊婦にとって嬉しい贈り物になります。
妊娠祝いには励ましのメッセージを添えて
妊娠祝いのプレゼントを贈るときには、妊婦の精神的なサポートにもなる励ましのメッセージを添えてあげると、より心遣いが伝わって感謝されるはずです。メッセージはあまり長くなり過ぎず、お祝いの気持ちと妊婦の心身をいたわる言葉を簡潔に伝えるとよいでしょう。
日本語には、特定の場面で使うことを避けるべき「忌み言葉」があります。妊娠は非常にデリケートな期間ですので、注意して使用を控えるようにしましょう。妊婦に対する忌み言葉の代表例としては、「落(堕)ちる」、「流れる」、「消える」、「終わる」、「苦しい」、「散る」、「薄い」などがあります。
また、出産ギリギリまで赤ちゃんの性別を判別させない妊婦もいるため、性別を想像したり断定するような言葉は避けることが無難です。さらに、妊娠イコール出産ではないことに注意して、妊婦がプレッシャーに感じてしまうような「頑張って」や「元気な赤ちゃんを産んでね」などの言葉も控えるようにしましょう。同様に、妊婦を不安にさせる冗談や過剰なアドバイスも、迷惑になるので注意してください。
妊婦が読んで嬉しいメッセージとしては、「妊娠(ご懐妊)おめでとう」などのお祝いの言葉から始まり、「自分のことのように嬉しい」といった共感、「無理せずに」や「身体を大事に」などの妊婦をいたわる一言を添えるとよいでしょう。「必要なら手伝いにいくからね」や「体調が良くなったらご飯でも」などのように、今後について言及しても妊婦にとって助けや楽しみになります。
妊娠とは女性にとって人生の一大事であり、戸惑いと不安の最中にも、赤ちゃんの誕生を心待ちにする喜ばしい期間でもあります。妊婦がデリケートな状態であることに細心の注意を払いながらも、機会があるならば祝福の気持ちをカタチにして伝えてみてはいかがでしょうか。