箔座日本橋｜暮らしに煌めきをとどける金箔専門店「箔ギフト」の魅力

繊細でありながら堂々たる存在感を放つ、金箔アイテム。金箔の輝きが美しく活かされた特別な逸品は、高嶺の花のように日常とはかけ離れた代物として感じている人も多いことでしょう。

日本国内における金箔生産量のほぼ100%を占める石川県金沢市。その伝統産業が盛んな地域で創立した「箔座（はくざ）」は、職人の手作業から生み出される幅広いジャンルの箔製品を扱い、“箔がそこにある”未来を提案するブランドです。

今回は、箔座の旗艦店として東京・日本橋に展開する「箔座日本橋」を取材。箔座日本橋の統括・北嶋章子さんに、箔が人々を惹きつける魅力や日本橋店の見どころ、箔座の人気商品について伺いました。

実在した金銀箔類の統制機関「箔座」に由来

“箔”とは、金や銀、プラチナ、銅などの金属をごく薄く打ち延ばしたもの。それらを総称して「箔」といい、代表的なものが「金箔」です。金箔も、銀や銅の合金率の違いにより色味が変わります。箔座では、伝統的な箔加工技術とデザインをベースに、箔の魅力が引き出された様々な製品を展開しています。

箔座のショップコンセプトは「箔と共にある、暮らし」。かつては寺社仏閣や仏壇仏具で使われることが多かった箔ですが、近年では箔に触れる機会や職人の減少による衰退化が問題となっています。箔座では箔の需要をつくり、その可能性を広げるべく、現代の暮らしの中で箔が活きる在り方を模索し、後世に残すことに尽力しています。

ちなみに箔座というブランド名は、江戸時代に幕府が設置した金銀箔類の統制機関である「箔座」に由来します。そこには、世界に誇る技を残しながら質の高い箔をつくる、箔のギルドの中心でありたいという思いが込められているそうです。

伝統技術の継承と発展

箔座は、400年以上の歴史をもつユネスコ無形文化遺産にも認定された金箔の製造方法「縁付（えんつけ）」の技を継承し、国宝や重要文化財の存続に貢献。縁付は、藁の灰汁や柿渋、卵白に浸けることで作られた雁皮紙に金を挟み、薄く叩き伸ばすことで金箔をつくる技法のことです。

箔座の縁付は、中尊寺金色堂や京都の西本願寺、清水寺、日光東照宮などにも納められています。皆さんもどこかで箔座の金箔を目にしたことがあるかもしれません。

箔座では、箔打ちに欠かせない縁付金箔の箔打紙の製造から製箔まで自社工場で一貫して行なっていますが、箔打紙は一人前に仕込めるようになるまで10年かかると言われるほど難しい作業。縁付金箔の製造は金沢でも数社しか残っていません。職人の育成が急務で、「若い人に憧れを抱いてもらう重要性を痛感している」と北嶋さんは真剣な表情を覗かせます。

左が「永遠色」、右が「久遠色」

また、屋外使用にも実績のあるオリジナル箔の開発にも成功し、箔の可能性を広げることも積極的に取り組みます。純金99%に純プラチナ1%を合金した「永遠色」と、純金92%に純プラチナ8%を合金した、シャンパンゴールドの輝きをもつ「久遠色」は、金箔の華やかさを保ち、変色の原因となる物質を一切含まない唯一無二のオリジナル箔です。

箔の魅力が活きるデザインや使い方にこだわる

箔座では、箔製品のことを「箔品（はくひん）」と名付け呼んでいます。その商品カテゴリーは、器やインテリア、ファッション、アクセサリー。その他にも美容アイテム、食品と多岐にわたり、箔が活躍する場面の多さに驚かされます。

箔品をつくる上でのこだわりを聞いてみると、「箔が活きること」だと北嶋さんは言いきります。水以外であればどんなものにもはることができる箔。そんな汎用性をもつ箔の魅力が活きるデザインや使い方を、日々試行錯誤して設計・加工しているそうです。

箔のラグジュアリー感を遺憾なく発揮できるジャンルが美容アイテムです。箔座では箔ブランドとしての誇りを胸に、金箔がもつ血行促進や代謝改善によってハリツヤの向上効果を実感できることを重要な目標に置いて開発。箔の美しさや価値をさまざまな形で感じるられることが箔製品の魅力なのです。

ギフトにおすすめしたい箔座日本橋の「箔品」5選

贈りもの選びを目的に来店される方が圧倒的に多いという箔座日本橋。結婚祝いや各種内祝い、誕生日プレゼント、母の日ギフトなど、大切な人への特別な贈答シーンで箔品、箔製品が選ばれています。また、お年賀の挨拶や海外の方への日本土産など、多方面で頼りになります。

女性が身につけるとエレガントに、男性が身につけると自信を纏わせる箔品は、性別を問わずプレゼントできることも魅力です。管理もいたって簡単なため、気軽に取り扱えてファッションやインテリアの決め手となり得ることも贈りやすさのポイントです。

ここでは、幅広いジャンルの箔品を揃える箔座日本橋の中で、北嶋さんがおすすめする一押しの箔ギフトをご紹介していきます。

【 No.1 】 COSMETIC GOLD LEAF 美容金箔

COSMETIC GOLD LEAF Facial Mask 1枚入

金箔は肌の保湿性や弾力性を向上させる効果が期待され、クレオパトラが金美容として取り入れていたと言い伝わる素材。お母さんや女友達など、美意識の高い女性におすすめしたいご褒美ギフトが、箔座の「COSMETIC GOLD LEAF Facial Mask」です。

箔座の独自技術で合金製箔したプラチナ金箔（整肌成分）を使用したフェイスマスクは、ハリとつやのある肌に導くだけでなく、肌へのやさしさが追及された逸品です。封を開けた瞬間のインパクト、そして金箔の煌めきで顔全体を覆う贅沢感は最大級。ここぞの場面で使いたいラグジュアリーケアとして重宝します。

COSMETIC GOLD LEAF Standard 8枚入

頬・額・あごなど、パーツケアに最適な「COSMETIC GOLD LEAF Standard」は、＋αで添える贈りものにおすすめ。フェイスマスクと同素材のプラチナ金箔（整肌成分）が、使いやすく5cm角になっています。気になる箇所にピンポイントでスペシャルケアを取り入れられ、稀有な美容体験を気軽にとどけることができます。

【 No.2 】 バングルシリーズ

箔座スタッフにも人気が高いアイテムとしてご紹介いただいた「バングル」。金属に比べて軽い箔アクセサリーは、つけやすさもさることながら本物の箔を使用した美しい輝きが魅力です。誕生日や母の日、そして自分へのご褒美ギフトにも狙いたい一品です。

アクリルバングルL

バングルシリーズは、3種類のサイズがあります。金箔のインパクトを全面に出したいのであれば、極限まで無駄を省いて箔の美しさをストレートに表現した「アクリルバングル」がおすすめ。箔座の「箔アクセサリー」を代表するアイテムです。

レイヤーバングルM（永＆定）

2種の箔を箔座独自の”きれい寂び”加工により透明なアクリルバングルの裏表に施した「レイヤーバングル」は、金箔の陰影や奥深さを感じる一品。腕時計やブレスレットとの重ね付けを楽しむ人なら、箔と密に巻きつけた銀糸が煌めく細身の「ラインバングル」が良いでしょう。

【 No.3 】 いちりん 輝

洗練されたデザインと鮮やかなブルーが目を引く「いちりん 輝」は、新築・引越し祝いや結婚祝いに贈りたい花器。瑠璃色に仕上げられたスタイリッシュな真鍮鋳物に箔座の金箔がよく映えます。

いちりん 輝

銅器・鋳物の一大産地である富山県高岡市を拠点とし、美術工芸品や仏具などの銅製品の着色を手がける「モメンタムファクトリー・Orii」とのコラボレーション商品。凛とした佇まいは生活に馴染みながら存在感を放ちます。海外の方への贈答品にもふさわしい桐箱入りで、技術と日本美が凝縮した逸品です。

【 No.4 】 一寸金鍔・小判金鍔

老舗銘店「榮太樓總本鋪」とのコラボレーションで生まれた「一寸金鍔・小判金鍔」は手土産におすすめ。箔座日本橋でしか手に入らない、オープン以来からの人気商品です。小判に見立てたきんつばに金箔があしらわれ、甘くなめらかな餡を繊細な小麦の薄皮で包んだ、ぽってりとろける食感がクセになります。

チョコレートケーキ黄金の焼菓子

店頭およびオンラインショップで購入できる「黄金の焼菓子」もインパクト抜群のご褒美スイーツです。開けた瞬間に感嘆の声が漏れそうな特別感を堪能できるため、お呼ばれの訪問時にもサプライズ感たっぷりなスイーツギフトになります。

【 No.5 】 料理用金箔シリーズ

料理用金箔「縁」

金箔専門店ならではの贈りものが「料理用金箔」。自然由来の材料が厳選され、手間暇かけてつくられた縁付の金箔のみを使った食用金箔です。チラシ寿司やケーキ、煮物にふわっと乗せるだけで特別感が生まれます。

料理用金箔 ぱっきん箸

お祝いやおもてなしの席に用意したいのが「ぱっきん箸」。木箸を開くと金箔が舞う、エンターテイメント性のある一品です。料理の仕上げにそれぞれで金箔を振りかけてもらう演出は、大人も子供も盛り上がること間違いナシ。

箔梅酒

他にも、金箔が入った「金のオリーブオイル」や「箔梅酒」など、箔座には気持ちが高まる金箔食品がバリエーション豊富です。ハレの日はより一層華やかにし、ケの日には特別感を生む食用金箔を、さまざまなギフトシーンでご活用ください。

ふいに心を奪われる、輝きに包まれた箔座日本橋

金沢に本店をもつ箔座は、は2010年のコレド室町開業と同時に箔座日本橋をオープンさせました。黄金に輝く店内は、ショッピングを楽しむ女性や日本橋界隈のビジネスマン、外国人観光客でいつも賑わいます。

箔座日本橋で注目したいエリアが「黄金の天空」。天井まで伸びた円錐型のドームを総金箔ばりであつらえた贅沢極まりない空間は、箔座日本橋のシンボルとなっています。

3寸6分（10.9cm角）の金箔を内外あわせて1万6000枚を使用し、完成した黄金の天空。うっすらとみえる格子状の箔の継ぎ目から、作業の緻密さと職人の根気強さを感じます。

外壁は箔座のオリジナル箔である純金プラチナ箔「永遠色」、内壁は金閣寺と同じ合金率の金箔一号色です。黄金の天空の前で写真を撮ると、ゴージャスな背景が映り込むパワースポットのような場所だと北嶋さんは太鼓判を押します。

左が「黄金の茶室」、右が「黄金の蔵」

箔座では、石川県金沢市の箔座本店に「黄金の茶室」、箔座ひかり藏には「黄金の蔵」をそれぞれ設置しています。黄金の茶室は豪華さを誇示するためではなく、美しい箔が活躍する姿を職人自身に見てもらい、職人としての自信と誇りを持ってもらうためにつくられたもの。職人を大切にする姿勢が感じられる空間でもあるのです。

2023年の箔座日本橋リニューアルオープンと同時に、兵庫・夙川の人気洋菓子店「ミッシェルバッハ」がインショップとして登場。金箔に秘められたパワーを感じながら、ドリップコーヒーでホッと一息。マカロンやパウンドケーキなどプレゼントにぴったりなお菓子も販売しています。ご自分へのご褒美にもぜひお試しください。

「箔WORKS」のショールームでは、空間内装における箔加工の”新たなかたち”を提案し、箔加工のご相談を承っております。

また、不定期とはなりますが、ご自分だけのアクセサリーを誂える「箔アクセサリー セミオーダー受注会」も人気。オンラインでもバングルやイヤリングのカスタムオーダーを受け付けていますので、オーダーの過程をぜひお楽しみください。

箔座日本橋統括・北嶋さんが考える、箔品の魅力

北嶋さんは、さまざまな箔品を自身の生活にも取り入れていると話します。華やかさだけでなく、経年変化を表現した美しさ、過去の人々の祈りさえ感じさせる空間演出など、日本人ならではの感性に触れられることも箔の魅力だと”箔愛”を熱く語ってくださいました。

今回のインタビュー取材を通じて、箔品は使う人の気持ちを高めてくれるような、心に作用する贈りものだと感じました。また、輝きに包まれた箔座日本橋は、ショッピングの合間でもエネルギーをチャージして気を整えることができる、日本橋界隈に訪れたら必訪したいパワースポットでした。

ちょっとしたお礼から人生の節目祝いまで、贈答コミュニケーションのワンシーンを輝かせる箔座の箔品。上品な輝きはつかう人の暮らしを明るく照らし、気持ちを前向きにさせることでしょう。伝統と現代の美が融合した箔座日本橋で、特別な贈りものを探してみてください。

ショップの詳しい情報

店名	箔座日本橋
住所	〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1F
営業時間	11:00〜19:00 ※ミッシェルバッハ日本橋は11:00～19:00（ラストオーダー18:00）
休業日	1月1日、その他不定休（COREDO室町1に準じる）
最寄駅	東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」／JR「新日本橋」駅直結、銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅より徒歩5分
電話番号	03-3273-8941
ホームページ	https://www.hakuza.co.jp/
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