他の人がプレゼントに何を贈っているのか、ふと気になったことはありませんか? ここでは、ギフトコンシェルジュが実際に贈って喜ばれた、プレゼントの実例をご紹介します。同じような贈答機会があったなら、是非ともプレゼント選びの参考にしてみてください。
今回は、筆者の誕生日にプレゼントを贈ってくれた女友達に対してお返しの意味を込め、その友達にも「誕生日プレゼント」を贈ってみました。誕生日プレゼントはもらいっぱなしにせず、ちょっとしたものでも「お祝い返し」することで、真心のキャッチボールともいうべき、素敵なご縁をつなぐことができるはずです。
誕生日は、その人だけに訪れる特別なイベント
昨今では、当たり前のギフトイベントとして定着している誕生日祝いも、日本で普及したのは戦後に入ってからと、意外にも歴史の浅い贈答習慣だそうです。昭和24年に年齢の数え方に関する法律が制定されるまでは、数え年で年齢を計算し、お正月で一斉に年齢が上がっていたといいます。
時代の流れとともに一律主義的な文化は薄れていくもので、今やお中元やお歳暮などのシーズンギフトよりも、誕生日や結婚・出産祝いのようなパーソナルギフトにウェイトを置くことがスタンダードになっています。歴史的な経緯はさておき、年に一度自分だけにおとずれるイベントを祝ってもらうことは、やはり嬉しいものですよね。
誕生日を覚えてくれた気持ちが、何よりも嬉しい
さて、筆者の体験談に話を戻すと、今回プレゼント選びをするに至ったきっかけは、そもそも相手(友達/30代女性)から誕生日祝いをもらったことに始まります。その当時は、まさか自分の誕生日を祝ってくれるなんて思いもせず、突然でありながらさり気なくプレゼントを渡された喜びを今でも心にとどめています。
SNSを確認すれば相手の誕生日がわかってしまう便利な時代。しかしながら、何気ない会話の中で伝えていたであろう、自分の誕生日を覚えていてくれたという気持ちこそが何よりも嬉しかったのです。気を遣わせないように、さり気なく行動に移してくれた心配りも粋な計らい。事前に知っているとそうでないとでは、雲泥の差があります。
相手の誕生日も祝うことで、心の交流を深める
そうして感じた誕生日祝いの喜びが、感謝に変わり、相手に対しての献身的な感情となります。すぐさま友達の誕生日を思い返し、リバースギフトならぬ、お祝い返しの誕生日プレゼントを考え始めました。
真っ先に思い付いたのが、さり気なくも相手のことを深く考え抜いた、形式ばっていない贈りもの。大切なことは、友達にこの献身的な気持ちが伝わることで、プレゼントを贈る行為よりも、思いやりに応えるような心の交流を深めたい一心で、ギフトセレクトに取り掛かりました。
予算は3000円!贈り物を選ぶという幸せな悩み
友達は、気を遣わせないようさり気なく誕生日プレゼントを贈ってくれたこともあり、相手にとって負担にならない「3000円以内」をまずは予算と決めます。ギフトコンシェルジュという職業柄、積み上がった膨大な量のギフトカタログやショップカードに目を通しながら、何を贈ろうかと幸せな悩みが生まれます。
自分ではなかなか手の出ない「ちょっといいもの」を選びたいけれど、何が良いでしょう? ハンドクリーム、コスメ、スイーツ、スパイスなど、美容グッズや食べ物はすぐ思い付くものの、もっと見た目から温かみを感じるようなギフトを、妥協せず選りすぐっていきます。
友達の誕生日祝いに選んだプレゼントは「ハンカチ」
プレゼント選びに没頭する最中、女友達のアーティスティックな雰囲気にぴったりとマッチする、素敵な「ハンカチ」を見つけました。ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、手切れ(別れ)を連想させるため、贈り物には不向きともいわれます。しかし、贈り物とは相手を想いやった気持ちをカタチにして贈るものであり、プレゼントしたいと心から思うのであればそれが正しい選択であり、その想いは必ず伝わるはずです。
また、そもそもハンカチが不祝儀といわれる由縁は、白い布を故人のお顔にかぶせる習慣から来たものであり、色物や模様のあるハンカチは該当しないというのが一般的な考えでもあります。何はともあれ、毎日身につけるハンカチが、ちょっとおしゃれでスタイリッシュならばテンションが上がり、ポケットから取り出したり洗濯の際にも愛着を感じてくれるのではと考え決めました。
宝物になると評判のハンカチーフ専門店で購入
素敵なハンカチが目にとまり、品物選びに訪れたショップが、世界初のハンカチーフ専門店「
CLASSICS the Small Luxury(クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ)」(人形町店)です。海島綿と呼ばれる稀少な高級綿を使ったハンカチーフの製造が、日本で唯一認められている名店です。買い物の最中も心が弾むほど素敵なお店で、女性だけでなく男性への贈り物にもおすすめできます。
店内には、いたるところに多種多様なハンカチが並んでいて、それらを取りまとめる上品で落ち着いた空間が、期待感をさらに膨らませてくれます。素材や色、柄など悩みどころが多く、なかなか決めることができない過程も楽しみのひとつです。
男性用のハンカチは、ワインレッドやネイビーなど深い色合いで格好良いデザインの品も多く、つい他の人へのプレゼント選びも始まってしまいます。夫にはこの模様が良いかな、お父さんはあのデザインが好きかな。別の機会でまた訪れたいと思えるほど、(おこがましくも)お気に入りのショップに認定させていただきました。
決め手は、刺繍を入れられるサービス
膨大な品揃えから選んだハンカチはお店の看板商品、「繊維の宝石」の異名をもつ「海島綿(シーアイランドコットン)」の生地に決めました。色は、友達の雰囲気にぴったりだと感じた、上品な色合いのピンク。これだけでも大満足のギフトセレクトですが、
CLASSICS the Small Luxury でのハンカチ選びはここからが本番です。
CLASSICS the Small Luxury では、イニシャルやモチーフを好きな場所に入れられる「刺繍サービス」が人気。刺繍糸もカラーバリエーションが豊富で、時間をかけて選びたくなります。自由に描いたスケッチが、そのままハンカチに刺繍できる「SIGNATURE(シグネチャー)サービス」もあり、キャラクターやサークルのロゴを入れて、友達同士でお揃いハンカチを作っても素敵です。
刺繍デザインを選ぶときは、店内のカウンターに座ってゆっくりと吟味することができます。人形町店を訪問したのは平日正午頃でしたが、他にもお客様がいらっしゃったので、休日はさらに賑わいが予想されます。その際は順番待ちとなるそうですので、時間に余裕をもって来店されることをおすすめします。
イニシャルの刺繍や小さいサイズのイラスト刺繍など、キュートな刺繍が数多く用意されています。悩んでしまうほど膨大な種類から、友達の雰囲気に合った書体のイニシャルを選び、さらに刺繍糸の色合いをセレクトします。刺繍のサイズによって金額が異なるため、詳細はショップスタッフに直接お尋ねください。
筆者が選んだ刺繍は、友達の名前を手話で表現したイニシャルと、幸せを運ぶといわれる「てんとう虫」のモチーフです(ちなみに、てんとう虫の刺繍糸もセレクト可)。次に、選んだ刺繍をどの場所に入れるか指定します。ここでは冒険せず、無難な箇所に入れました。ハンカチを折りたたんだときも、綺麗に見える位置がやっぱり良いですよね。
刺繍の縫い付けは1時間ほどで終わったため、この間にギフトボックスなどのラッピングを決めたり、他の人へのプレゼントを見て回ったりしても良いかもしれません。完成品は、イニシャルとモチーフに愛嬌があって全体的に上手くまとまり、我ながらなかなかの出来栄えです。
品物の金額と、ラッピング・包装の雰囲気
CLASSICS the Small Luxury では、ギフトボックスを無料でサービスしてくれるため、お財布にもやさしくて満足度も申し分ありません。無料にもかかわらずギフトボックスやラッピングに高級感があり、ハンカチを包む薄葉紙も7色から選べるというのだから鼻息が荒くなります。
また、包みを開けた瞬間から「わぁっ」と感動してもらえるよう、ハンカチのたたみ方も工夫されています。例えば、2カ所に刺繍がある場合は、両方の刺繍が見えるようにたたまれ、美しく見える刺繍の位置もアドバイスしてくれるため、行き届いたサービスに驚くお客様が多いといいます。
ここまで充実していれば、贈る前から必ずや喜んでもらえるはずと太鼓判を押せます。友達の誕生日を迎え、プレゼントを渡した際も、上々のさらに上をいく反応が得られました。ハンカチ選びに始まり、刺繍やラッピングまで、自分ですべて選んだからこそ感動もひとしお。プレゼント選びの醍醐味を感じることができました。
気になるお値段は、税抜で2,800円(海島綿ハンカチ1,800円、イニシャル500円、モチーフ500円)。こんな素敵な品物で予算内にピタリと収まることは、他ではなかなかお目にかかれません。皆さまも、大切な人へのギフトシーンで「
CLASSICS the Small Luxury(クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ)」のハンカチ&刺繍サービスをご利用してみてはいかがでしょうか。