とある休日、ぽっかりと予定が空いてしまった、ということはありませんか? 日々の忙しさにかまけて毎日が過ぎていると、いざ暇ができた時何をしていいか分からない。そんな日に街歩きで、東京を再発見してみてはいかがでしょうか。
東京で「気になるスポット」を散策する体験談コラム。第12回目の今回は、清澄白河エリア。清澄白河駅から出発し、北は小名木川、南は仙台堀川の両運河挟まれたエリアを中心に散策しました。
江戸の名残を残した名勝地から最新のドリンクスタンドまで、ゆったりとした時間を過ごすことができるスポットをご紹介します。タイムテーブルも記載しますのでスケジュールの目安に活用下さい。
今回散策するエリアは江戸時代にできた埋め立て地です。運河に囲まれた立地を活かし米や塩、材木などが運び込まれて発展した下町の繁華街でした。
平賀源内や伊能忠敬など文化人ゆかりの街としても有名で、周辺には松尾芭蕉ゆかりの地が点在しています。
近年では2015年ブルーボトルコーヒーカンパニーがアメリカ国外初の店舗をオープンさせて以来、コーヒーの街としても認知されるようになりました。現在では材木問屋の倉庫を改装したショップが点在しショッピングスポットと注目される、運河と新旧の歴史が交差する街です。
始まりは清澄白川駅。この街は目を覚ますのが早く8時オープンのドリンクスタンドがいくつかあります。散策日が8月ということもあり朝の涼しい時間を有効利用するため、少し早起きして出発です。
目次
- ① キイロイジュース(KiiROi JUiCE)[ 8:30 ]
- ② 清澄庭園(きよすみていえん)[ 9:00 ]
- ③ 京橋千疋屋 製造直売所[ 10:15 ]
- ④ 青葉堂(あおばどう)[ 10:30 ]
- ⑤ 深川 釜匠(かましょう)[ 11:00 ]
- ⑥ 深川江戸資料館[ 11:45 ]
- ⑦ しまぶっく[ 12:40 ]
- ⑧ HOZON(ホゾン)[ 13:00 ]
- ⑨ アーティチョークチョコレート[ 13:30 ]
- ⑩ sunday zoo(サンデー ズー)[ 13:45 ]
- ⑪ L&HARMONEY[ 15:20 ]
- ⑫ リカシツ[ 15:50 ]
- ⑬ チーズのこえ[ 16:10 ]
- ⑭ ババグーリ清澄本店[ 16:30 ]
- ⑮ LUFF(ラフ)[ 16:50 ]
- ⑯ アオゾラカグシキ會社[ 17:10 ]
① キイロイジュース(KiiROi JUiCE)[ 8:30 ]
事前に調べていたコーヒースタンドを目指していると、駅から徒歩3分程のところに気になる看板がありました。
バナナジュース専門店の「キイロイジュース【KiiROi JUiCE】」。2020年8月7日にオープンしたばかりとのことで、清澄白河を訪れて初めてお店を知りました。こういう出会いがあるのも街歩きの楽しいところですね。せっかくの出会いなので予定を変更してこちらでバナナジュースを頂くことにしました。
店内はオープンしたばかりということもありとても綺麗です。バナナジュースはベースになるミルクを3種類の中から、12種類のフレーバーの中から2種を選びオーダーします。初めてなので、店員さんにおすすめを聞きミルクを「プレミアムミルク」、フレーバーを「黒ゴマ」と「きなこ」でオーダーしました。
出来上がったジュースは店内のスタンドやベンチで飲むことができます。トロッとした見た目から濃厚な味を想像していたのですが、思っていたよりずっとすっきりした後味で飲みやすいです。フレーバーの黒ゴマときな粉も主張しすぎず、でもしっかりと風味に加わり飲み終わるころには程よくお腹がふくれました。
まさに朝にぴったりのドリンク。とてもいい出会いで気持ちよくスタートが切れました。こちらのお店ではお土産用のボックスも別途販売しているので差し入れにバナナジュースを購入するのも良さそうです。
② 清澄庭園(きよすみていえん)[ 9:00 ]
冷たいバナナジュースで涼しくお腹を満たした後は9時開園の「清澄庭園」に向かいました。下総国藩主の下屋敷を岩崎弥太郎が買取り造成された回遊式林泉庭園で、入園料150円。美しく整えられた緑に囲まれた池をぐるりと一周散策することができます。
木々の後ろからスカイツリーがひょっこり顔を出していて、この土地ならではの風景に気持ちが和みます。開園してすぐということもあり人が少なく、静かな時間を過ごすことができました。
また都内における野鳥の観察スポットとしても知られ、松の上でアオサギが日光浴をしていたり、スズメが芝生用のスプリンクラーで水遊びするなど、都心ではなかなか見られない光景にも出会えました。
池のそばすぐ傍まで近づくことができ、腰を掛けただただ池を眺めて過ごすのも日々の疲れを癒す贅沢な時間の利用方法かもしれません。今回は8月ということもあり、日差しが強くなってきて早めに切り上げましたが、春秋には一日のスタートを緩やかに切りたい方にはおすすめです。
③ 京橋千疋屋 製造直売所[ 10:15 ]
清澄庭園を出てまっすぐ南へ下っていくと仙台堀川に当たります。仙台藩の蔵屋敷があったことが由来となるこの運河沿いにも、10時になると開店するお店が出てきます。そのうちの一つが「京橋千疋屋製造販売所」です。
1881年に千疋屋総本店から暖簾分けした果物の老舗。直営店となるこのお店では極上のフルーツを使用したスイーツが他店舗より割安で購入できたり、この店でのみ販売される限定品があったりと清澄白河を訪れたら寄っておきたいお店。時間帯によってはかなり混むこのお店ですが、開店直後は空いており待つことなくスイーツの購入ができました。
この日は夜友人が自宅来る予定があったので、フルーツを使ったゼリーとババロアを購入。お呼ばれした時の手土産にしても喜ばれるはず。お願いしたら支払い済みの商品の取り置きもして頂けました。8月の炎天下で持ち歩かず済むのは嬉しいサービス。午後には売り切れる商品も出てくるので、早い時間での訪店がおすすめです。
④ 青葉堂(あおばどう)[ 10:30 ]
街が本格的に活動を始める時間になったので少し歩いて清澄白河エリアのメイン通り、資料館通りに移動しました。この約800メートルの通りに面して100件あまりの店舗が並び、また脇道にも近年続々とショップがオープンしています。
まずは通りに入ってすぐのところにある和食器を主に取り扱う専門店「青葉堂」に入りました。波佐見焼、九谷焼、信楽焼、有田焼など、長年和食器に触れてきた店主自ら全国を回り買い付けた商品が店内に並んでいます。
安く手軽な食器が簡単に手に入ってしまう時代ではありますが、こだわりのつまった器たちは置かれているだけで美しく存在感を放っています。もちろん伝統を活かしつつ普段使いできるような実用性も兼ね揃えられており、電子レンジやオーブンに使用できるものも多いので重宝しそう。
またキッズ用の動物柄の可愛いお茶碗や箸置きなどの小物も取り扱っており、お気に入りの食器に丁寧に料理を盛り付けるとよりお子さんとの食事の時間が一層楽しめそうです。手軽なお土産から引っ越し祝や出産祝いなどの贈り物を様々なシーンで贈り物を選ぶのにも良いお店です。
私物にこちらでカレー皿を購入。オーブン可の食器なのでどんな料理を作ってみようかしら。
⑤ 深川 釜匠(かましょう)[ 11:00 ]
8月の刺さるような日差しと暑さに負け、早めのお昼を深川飯の人気店で頂くことにしました。資料館通り沿いの金色の看板が目立つ店構えが目印の「釜匠」。予約不可で普段は順番を待つ列ができるお店ですが、時間が早かったためかすぐに席に座ることができました。
清澄白河に来たのならやはりこれを食べなければ、と早速深川めしをオーダー。あさりがたっぷり乗った炊き込みご飯とお味噌汁とらっきょう、たくあんなどの漬物がセットになっています。
深川めしは深川に住む漁師たちが仕事の合間に食したご飯の上に海水を利用しただし汁をかける「ぶっかけめし」がルーツで、現在でもあさりのだし汁をご飯に掛けて食べる「ぶっかけタイプ」とあさりとご飯を一緒に炊いた「炊き込みタイプ」があり、釜匠ではどちらのタイプの深川めしも頂くことができます。
江戸時代には庶民が手軽に食べるファーストフードだった深川めしですが、アサリとカツオ出汁を吸い込んだご飯とふっくらしたあさりを噛みしめると「ああ、なんて贅沢なんだろう」としみじみ思います。かなりボリュームがあるので、一番シンプルなセットでしたがお腹がいっぱい。日本人の舌に馴染んだ素朴で奥が深い魚介の味を愉しむことができました。
⑥ 深川江戸資料館[ 11:45 ]
磯の香りの余韻を楽しみつつ釜匠を出てこのエリアの知るうえで外すことができない「江戸深川資料館」へ向かいました。展示室と小劇場を兼ね備えた地域の文化施設で、深川エリアの歴史を分かりやすく展示体感できる場所です。
深川ゆかりの著名人が紹介されたエントランスを抜けると施設内には江戸時代末期の深川佐賀町の町並みが実物大で再現されています。天然痘避けの御札や季節ごとに置かれる野菜が変わる八百屋の店先、住人一人ひとりの人物象が詳細に設定された長屋など細部までこだわった作り込みにより江戸に暮らす人々の生活を身近に感じることができます。
企画展もとってもユニーク。家族連れも多く、楽しく体感しながら学べる場所としておすすめです。
⑦ しまぶっく[ 12:40 ]
深川江戸資料館を出て通りを東へ進んでいくと本が入った木箱がずらりと店先に並ぶ光景が目に入ります。古本を扱う「しまぶっく」です。本好きの間では有名なお店で、大手中古書チェーン店とは異なり流行りものを追わない幅広いジャンルの本をセレクションしています。
小説に始まり、落語マガジンの各バックナンバー、宗教本に絵本。また東京都現代美術館が近いこともあり、アート作品集や展覧会の図録なども多く取り扱っています。店内はBGMもなく、時間を忘れ並べられた本と丁寧に対峙できる静かな空間です。誰か訪れても心ときめく一冊に出会えるはず。
⑧ HOZON(ホゾン)[ 13:00 ]
しまぶっくの手前に気になる看板が。誘われるように脇道に入ると保存食専門店「HOZON」にたどり着きました。
店名の通り、店内には全国津々浦々の保存食がところ狭しと置かれています。どの商品もパッケージが可愛く、女性への普段使いのお土産や母の日などにギフトラッピングしてもらうと喜ばれそう。
数ある商品の中でもショップ内の工房で手作りされる新潟県佐渡島産の作物を使用したジャムやオイル漬けは手間暇をかけて季節の味を一年中食べられる保存食にした有り難い商品。ウェブサイトから予約ができる商品も一部あるので、事前にサイトをチェックしてから訪れるのがおすすめです。
店頭では自家製ドリンクも販売。こちらは時期により内容が変わり季節のドリンクを楽しめます。
⑨ アーティチョークチョコレート[ 13:30 ]
資料館通りに戻りさらにまっすぐ東へ進むと国道319号線との交差点を渡ったあたりでダークグレーの塗り壁に木目をあしらったおしゃれな店構えのチョコレート屋に出会えます。
「Artichoke chocolate(アーティチョークチョコレート)」ではチョコレートの販売とチョコレートを使用したパフェなどイートインスイーツを扱うチョコレート専門店です。カカオ豆からチョコレートになるまでの過程を一貫して行うビーントゥバーで、他にはないオリジナルのチョコレートを求め世界中のカカオ豆から厳選したものを使用しています。
商品はパッケージが丁寧に設えられていて、アソートボックスやボンボンショコラを選んでつめられるボックスなど、贈答にもってこい。価格帯も幅広く、贈答の目的によって選ぶことができます。骨付きのチキンのような見た目の楽しいチョコレートもあり、遊び心を感じます。
今回は産地別に用意されたタブレットを購入。まだ散策を続けるので持ち歩くのが少し心配でしたが保冷剤を添えてくれたのが嬉しい心配りです。タブレットをいくつか買ってお茶会で食べ比べ、というのも楽しそう。
少しだけ引き返し国道319号線を南に下ると左手に東京都現代美術館が現れます。
1995年開館で延床面積33,515㎡という日本最大の建築面積を持つ美術館で、上野の東京都美術館が収集した現代美術館のコレクションを中心に所蔵、常設展は製作年代ごとに展示され時代の流れと美術の流れを分かりやすくたどれるようになっています。一方で企画展は美術鑑賞の枠を越えインスタレーションやワークショップなど多彩なアプローチからアートに触れることができます。まさに江戸時代から連綿続くこのエリアの歴史の終着点となる場所です。
比較的どの路線の駅からも離れた場所にあるこのあたりですが、美術館のおかげか歩いてみると思いの外多くの人が各々の休日を過ごしていました。
⑩ sunday zoo(サンデー ズー)[ 13:45 ]
清澄白河駅から約20分の仙台堀川のほとり、平野二丁目までやってきました。夏場になかなかの距離を歩き汗だくになりましたが、このあたりまで足を伸ばしたのは金土日の週末限定でオープンするコーヒー屋さんにどうしても行きたかったからです。
深川北スポーツセンターのそばにある「sunday zoo」は夫婦で切り盛りするお店で、注文後に豆を挽き、ハンドドリップで淹れたコーヒーを頂けるロースタリーカフェです。店内には小さなスタンドテーブルとベンチが置いてありそこで一服(8月の強い日差しのもと歩いてきた体にはまさにオアシス!)。
産地ごとに並んだコーヒーの中からコスタリカをオーダー。コーヒーのみという硬派なメニューですが経営するご夫婦の人柄は温かく、世間話に花が咲くアットホームな雰囲気です。
注文したコーヒーはすっきりとしていてフルーティーな味わい。どの豆を選んでいいか分からないときは好みを伝えるとご主人がチョイスしてくれます。
「街歩きをしているんです」と話したらご主人がいくつかおすすめのお店を紹介してくれ、街歩きマップまで持たせてくれました。散策の合間にコーヒーとひと時の癒しをSunday zooでぜひ。
⑪ L&HARMONEY[ 15:20 ]
英気を養い駅方面に戻る道すがら、sunday zooのご主人おすすめのショップに立ち寄りました。倉庫をリノベーションして作られたファッションとライフスタイルのセレクトショップ「L&HARMONEY(エルアンドハーモニー)」の軍艦店です。
天井が高く広々とした店内にはホワイト、ブラック、ネイビーなどベーシックなカラーの商品が並びます。自社のオリジナルで製作している洋服と、それに合うシンプルで機能的なファッション小物が厳選したアイテムたちです。それぞれの特徴やこだわりを丁寧に説明してくれますので、男性への贈り物に悩んだときは安心してご相談を。またユニセックスの商品も多いので、女性も楽しめます。
⑫ リカシツ[ 15:50 ]
L&HARMONEYを出て清澄庭園方面へ足を進めていくと築50年のアパートをリノベーションして作られた「fukayaso」の趣深い姿が見えてきます。その一階にショップを構えるのが2015年オープン、理化学ガラスの卸問屋である関谷理化が運営するアンテナショップ「リカシツ」です。
ガラガラと引き戸を開けると中には昔懐かしい実験器具がずらりと並んでいます。壁には職人さんがガラスを加工している様子を写したパネルが掲げられていて、それらを眺めていると陳列された硬質なガラスでできた実験器具たちが温かみを帯びて見えます。
ビーカーやフラスコ、スポイト、普段学校の、しかも理科室でしか出会わない彼らですが、ここではフラワーベースやランプシェードとして使われています。こんな使い方があったのか!と目からうろこのディスプレイたち。
中には実験器具が進化した取手付きビーカーやビーカーワイングラスなども。自由な発想で生み出された商品たちにウキウキが止まりません。あの人にどう使うかな?と想像を膨らませながらギフトを選んでみても良いかもしれません。
⑬ チーズのこえ[ 16:10 ]
さらに清澄庭園方向に向かい、北海道を模った大きなガラス面が目印のショップへと足を進めました。北海道産のナチュラルチーズをハード、ソフト各種取り揃える専門店「チーズのこえ」です。
北海道のチーズ工房が共同で出資されたこのショップでは時期毎に北海道で作られた多様なチーズを取り扱っています。東京ではなかなか手に入らない珍しいものも多く、好みや飲むお酒に合わせて店員さんがおすすめを教えてくれます。
また北海道から直送されるミルクを使用したソフトクリームは絶品で、チーズを購入されたあとはぜひ散策のお供にソフトクリームをご購入ください。
⑭ ババグーリ清澄本店[ 16:30 ]
清澄庭園の南側まで戻るとすぐに見える蔦が繁茂し絡まるコンクリート壁。ぽっかり空いた大きなガラス扉の中には美術館のような静ひつな空間が広がっています。2006年オープンのヨーガンレール社本社にあるセレクトショップ「ババグーリ清澄本店」で、デザイナーであるヨーガン・レール氏の美意識がつまった品ぞろえになっています。
天然素材を使用し仕立てたワンピースや木目が美しいシンプルな家具、素朴なのにどこか洗練された雰囲気を漂わせる器たちなど、こだわり抜いた上質な服や生活雑貨が並び、落ち着いた空間での買い物が楽しめます。
⑮ LUFF(ラフ)[ 16:50 ]
京橋千疋屋で取り置きしてもらっていたケーキを引き取り清澄白河駅へ向かって歩いていくと植物に囲まれた気になるお店を発見しました。囲まれたというか、埋もれているというか…(なんなら看板も植物でちょっと隠れている)。
「LUFF」のショップ内に入ると真っ先に目が行くのが天井まで届く大きな木が作るドーム。そこかしこにセンスのいい植木鉢に植えられた植物が置かれ、店内も緑に囲まれたまさにジャングルのようなちょっと変わった花屋さんです。
陳列された切り花にもちょっと変わったものが並んでいます。珍しいものが店内中に並んでいるので楽しくて思わず店内を何周もぐるぐると回ってしまいました。
「1500円くらいで花束を作ってもらえますか?」とリクエストしたところ、入れたい花を聞いてくれ(今回は青いトゲトゲのエンジウムとピンクのリモニウムをセレクト)、それをメインに数種類の花を入れ、ボリュームのある落ち着いたトーンの花束に仕上げて頂けました。とても好みでセンスのいい花束、花瓶に飾り生活のちょっとしたタイミングでちらりと視界に入るだけで自然と気分が上向きになります。
⑯ アオゾラカグシキ會社[ 17:10 ]
一旦清澄白河の駅を通りすぎ、最後にもう一軒、相撲部屋が並ぶ通りにあるオーダーメード家具のショールームにお邪魔しました。
「アオゾラカグシキ會社」のショールームには武蔵村山市の工房にて製作した無垢の木を使用した家具が並びます。デザイン、仕上げともにシンプル。しかし仕事はとても丁寧で長年使用することで徐々に深みのある色合いに変化する木目を楽しめます。
オーダーメードの家具の他にも生活雑貨も製作、ショールームで購入することができます。一輪挿しは曲線が柔らかく、素朴な花が似合いそう。新築祝いで贈りたい一品です。
文庫本のブックスタンド。こちらもシンプルながら角が丁寧に面取りされていて、素晴らしい仕事ぶりがうかがえます。
< おわりに >
朝から一日、清澄白河エリアを散策しつくしました。散策前、清澄白河のイメージは「深川めしと相撲部屋とコーヒーの街」でした。歴史のある街に突如としておしゃれなスポットが入り込んだ違和があったのですが、実際に訪れてみると歴史と最新のスポットが綺麗に調和していました。
様々なジャンルのショップが点在し歩けば歩くほど奥深く、さらに歩き回りたくなるワクワクを持った清澄白河。現在もなお新たなショップやレストランがオープンし、歴史を継承しながら進化を続けています。まだまだこのエリアには注目です。
この記事を書いた人
フクロモモンガと暮らすジュエリーデザイナー。ショールームコーディネーター、ジュエリーアドバイザーなどの豊富な接客経験から「人の気持ちに寄り添った商品提案」を行うことをモットーとしている。ヴィンテージマグカップ集めと刺繍が趣味。