INDEX
① 下北沢駅を 9:30 にスタート
2019年11月1日にNEWオープンした下北沢駅併設の商業施設「シモキタエキウエ」を通り、「BONUS TRACK(ボーナストラック)」に向かいます。シモキタエキウエの南西端からも、BONUS TRACK の目印となるダルマロゴが見えるので、そちらを目指して進みましょう。 ウォールアートを横目に、てくてく歩きます。アートが街に溶け込んでいる様子に、下北沢らしさを感じますね。鎌倉通りに出ると傾斜のある下り坂に差し掛かり、抜け感があって晴れた日はとても清々しい坂道。歩道は若干狭いので車に気をつけて一列で歩いていきます。② BONUS TRACK(ボーナストラック)
下北沢駅からは徒歩5分ほどで到着しました。爽やかな外観が期待を膨らませます。「BONUS TRACK」は、飲食店や物販店だけでなく、コワーキングスペースやシェアキッチンなど人が集まれる場所も提供しています。人々の交流を通して新たな文化が生まれていく、楽しみが詰まったニュースポットです。 午前10時前に着いたので、開店前のお店ばかりで静寂な空気感。通勤や通学の人が足早に通り過ぎていきますが、施設内に設置されたイスやテーブルは使えるので、少し座って朝の雰囲気を楽しんでもいいかもしれません。②-1 日記屋 月日
開店前の店舗が多いなか、朝8:00(2021年4月当時)からオープンしているのが「日記屋 月日」です。日記の専門店で、日記にまつわる書籍や雑貨を販売しています。コーヒーやビールなどのドリンクの提供もあるので、朝の一杯をこちらでテイクアウトする人も多いようです。 屋根裏部屋や隠れ家を思わせる落ち着いた店内。小さめのショップながらも、棚に並ぶ本たちの奥深さに探求心をくすぐられます。何かしら興味が湧くような面白い日記も見つかるので、店内をくまなく眺めてみてください。 一見すると、女子が好きそうなステーショナリー系の雑貨屋かと思いきや、時代物や戦記など男性の興味も引くような古書もあります。日記を書くためのハウツー本やまっさらな日記もあるので、この機会に書き始めてみてはいかがでしょう。②-2 施設周辺の雰囲気
BONUS TRACKには平日9時台に訪問しましたが、施設内のベンチには人がほとんどいなくて静かに過ごせました。まさに早起きした日の「ボーナスタイム」のように感じます。遅めオープンのお店には帰り際に立ち寄ったので、本記事の後半でご紹介します。 施設の奥に進むと、子供のテンションを上げてくれるちょっとした公園もあります。子供を遊ばせながら、大人はコーヒーやスイーツを楽しむことができるので、子連れには嬉しいスペース。ドラ○もんが出てきそうな土管もあってユニークです。③ 由縁別邸代田 茶寮 月かげ
BONUS TRACK を突き進むと「温泉旅館 由縁別邸 代田」が姿を現します。「都心から一番近い温泉旅館」をコンセプトとして、2020年9月に開業したそうです。箱根・芦ノ湖温泉から源泉を運んだ露天風呂に浸かり、忙しなくなりがちな1泊旅行でも優雅に過ごすことができます。茶寮でのお茶と甘味がついた日帰りプランは、半日時間ができた際にも利用しやすい魅力的なプランです。 由縁別邸の茶寮「月かげ」は、宿泊者でなくとも利用可能です。ちょうど立ち寄ったときは10時の開店直後だったため、急遽入ってみることにしました。木製カウンターが奥に伸びる閑静な雰囲気で、都会にいることを忘れそうなくらいリラックスできそうです。 突き当りの扉を開くと、ちょっとした中庭もあります。ふきおろしの屋根が付いて日陰になっているので、暑い夏の日に涼やかに過ごせそうです。温泉で火照った身体を冷ますのにも最高の場所ですね。 こちらで注文したのは「苺ジンソーダ」と「ほうじ茶」、そして「わらび餅」。ほうじ茶は笠間焼の急須で丁寧に淹れてくれ、二煎目までしっぽりと楽しめます。おつまみもあって、心を解き放つナイトタイムでの利用にもオススメの茶寮です。 日本のもので揃えているという茶器やドリンク。メニューを確認してみると、お茶だけでなくウイスキーやジンなどのアルコール類も日本製でした。静かな空間でゆっくりと過ごせ、この日のまち歩きを完結させたくなりましたが、またの機会に夜の雰囲気も味わってみたいものです。④ 白鬚シュークリーム工房
茶寮「月かげ」を出て向かった先は「白鬚シュークリーム工房」。稲荷神社の傍らを通って小道を少し進むと、緑に囲まれたレンガ造りの一軒家が現れます。ジブリキャラクターのオブジェやイラストが温かく迎えてくれる店内は、アトリエに訪れたかのようについ長居してしまいます。 世界で唯一のジブリ公認「トトロのシュークリーム」は、完売必至な人気商品。10時半過ぎだと、まだ沢山のトトロがショーケースに並んでいましたが、確実に手に入れるには予約が一番とのこと。クリームは、カスタードとチョコレートが定番で、それに加えて季節限定商品がラインナップされます。 訪問時には、定番以外に苺と抹茶のクリームがありました。シュークリーム以外にも、小トトロやどんぐりをかたどった可愛らしいクッキーもあって、ジブリ好きでなくともつい手に取ってしまうことでしょう。これは、間違いなく代田手土産です。勝手に認定です。⑤ UNIVERSAL BAKES and CAFE
白鬚シュークリーム工房を出て、BONUS TRACK 裏の細道を環七通り方面に進むと「UNIVERSAL BAKES and CAFE」が現れます。こちらは、バターや卵などを使用しないヴィーガンにこだわった人気ベーカリーです。 11時前に訪問すると「今が一番商品数が多い時間です」と、店員さんが笑顔で迎えてくれました。ショーケースには、綺麗に焼き上がったパンの数々が整列しています。どのパンにも「Vegan」の文字が。パンなのに卵や牛乳を使っていないなんて素晴らしい! 私自身の大好物であるミルクフランスと季節限定のさくら白あんパン、グラノーラを購入しました。 野菜をたっぷり使ったお総菜パンも豊富。こちらでランチを購入して、先程の公園スペースでピクニック気分を味わってもいいですね。爽やかなテラス席もあり、人気の理由が窺がえます。店内限定のフレンチトーストやスープも、とっても美味しそうでした。⑥ ふくもの堂
ベーカリーと同じ通りをさらに環七通り方面に進むと「ふくもの堂」があります。軒先の張り紙には「 ~ご縁を繋ぐ本ともの~ をテーマに 小さな本屋+ギャラリー+ふくもの(縁起物)ショップを2021年の春に向けて準備しています」と書いてあります。 ショップの窓際からは、可愛らしい縁起物たちがこちらの様子を窺がっています。店内にはいったいどんな縁起物アイテムが並んでいるのか、楽しみでなりません。オープンしている時に必訪したいお店です。⑦ ダイタデシカ、
環七通りに出る手前には、世田谷代田エリアの有名雑貨店「ダイタデシカ、」があります。今回は残念ながら定休日たっだので、外から店内を覗くだけ。金継ぎされた茶碗や生活雑貨が居並ぶ、やさしい雰囲気のお店でした。⑧ BOTANICAL BASE
車が行き交う環七通りに出て対向へ渡り、新代田駅方面にまっすぐ進むと、観葉植物が風にそよぐショップに出会いました。「BOTANICAL BASE」というカフェ&バーで、観葉植物の店頭販売も行なっています。 足元には、なんとウッドチップが敷かれてます。ふわふわの歩き心地が気持ち良い!鉢に気持ちよさそうに植えられている多肉植物にも、つい見入ってしまいます。お洒落なインテリアになる植物は、引越しや新居祝いに贈りたいと感じました。植物に書かれた金額は、鉢と植物を合わせた金額だそうです。⑨ エトセトラブックス
BOTANICAL BASE を出ると、ほどなくして新代田駅に到着。電車が走る音に誘われて小道に入ると「エトセトラブックス」という本屋さんを発見しました。フェミニスト書店と書いてあります。調べてみると、フェミニズムにかかわる様々な本を取り扱う出版社でした。 店頭に飾られていた「女の子だから、男の子だからをなくす本」は、韓国発のジェンダー本です。ひとつのジャンルの知見を深堀りできる本屋は、興味の幅を広げてくれそうです。⑩ 羽根木エリア
京王線の陸橋を渡ると、いよいよ「羽根木エリア」に突入しました。素敵なお庭をもつ一軒家やデザイナーズマンションが並ぶ清爽なエリアは、軽井沢を思わせる街並み。雑貨やお花、カレー、ドーナツなど、ゆっくりと見て回りたいショップがひしめき合っています。 このエリアでは、時折「羽根木マルシェ」が開催されているようです。羽根木の街を活動の場として選んだクリエイターのアトリエやショップ、カフェ、レストランなど、羽根木の新たな魅力を体験できるイベントとなっていて、休日散歩の楽しみが増えますね。malta(マルタ)
「季節感、色彩、素材の調和を大切に、暮らしを豊かにする」がテーマの花と緑のアトリエ、malta。種類豊富で色とりどりの花を揃え、1輪だけでも買って帰りたい出会いがあります。kitchen and CURRY
今日のランチとして狙っていた「kitchen and CURRY(キッチンアンドカリー)」。この日は記帳制とのことで、最短でも13:15に案内とのこと…。泣く泣く諦め、他にランチのお店を探して彷徨います。dear DONUTS
ドーナツ屋「dear DONUTS」も開店前だったので訪問は断念しました。今の時勢柄、素敵なお店への訪問は簡単ではありませんが、これもまち歩きの醍醐味でしょうか。流れに任せて再計画します。⑪ 世田谷 宮川
ようやく辿り着いたお昼ご飯は、店先から立ち込める香ばしい薫りに引き寄せられ「世田谷 宮川」に決定です。こちらで鰻(うなぎ)ランチをいただくこととしましょう!予約は受け付けていないとのことで注意が必要です。 ランチうな丼(¥1,450)には、お吸い物、小鉢、漬物が付いてきます。あっさりめのタレが、ふっくらした鰻とツヤツヤご飯にからみます。この値段で鰻を楽しむことができて、大満足のお昼ご飯となりました。⑫ 東京農大オープンカレッジ
環七通りを世田谷代田駅の方面に進み、世田谷代田駅の正面口に戻ってきました。駅前には、カルディが運営するテイクアウト専門のコーヒーショップがあります。カルディの本社もこの辺りにあることを知り、ちょっと感動。 代田八幡神社に向かう途中、「東京農大オープンカレッジ」を発見しました。こちらは、主に東京農大生や卒業生が製作した食品や、化粧品などを販売しているのだそうです。 ワイン、ビール、日本酒、ジュースなどのドリンク類が豊富な印象を受けました。日本全国様々な産地の食品を見つけることができます。対面の棚にはジャム、味噌、醤油などの調味料系が並びます。自分が作った商品が、このような形で一般の方の手に渡ると思うと、力が入るでしょうね。DAITA DESICA from aomori
同じ敷地内には「DAITA DESICA from aomori」というお店があります。こちらは、調理道具や青森の農産物などを取り扱うお米屋さんとのこと。店内には精米機もあって、近所にあったら嬉しいと感じます。 軒先では、うっすら緑色の卵が販売されており、店内に入ると色鮮やかな農産物や米がズラリと並んでいました。こちらは、青森の農業法人が運営しているので、東京で流通する機会の少ない安全な米や旬な食材も取り扱っているそうです。 キッチンツールは、先程定休日で入れなかった「ダイタデシカ、」がセレクトしているもの。中央スペースでは、期間限定の器展がで開催されていました。食材と食に関するアイテムが豊富に揃い、食事の準備が楽しくなりそうです。⑬ 代田八幡神社
1591年(天正19年)から歴史が始まる、代田八幡神社に到着しました。江戸時代の前期に本格的な社殿が建立され、第二次大戦時の戦災で焼失したものの、昭和24年に再建されたといいます。丁寧に手入れされている境内は、突き抜けるような青空がよく似合います。 社務所には、代田八幡神社公認の縁起物「ふくちゃん」なるものがお目見えします。先程出てきたお店「ふくもの堂」を運営する、ふくもの隊が制作に携わっているようです。福を招いてくれそうな代田土産を、連れて帰ってみてはいかがでしょう。 環七通りを跨ぐ歩道橋と、神社の入り口が合体しているところも、おもしろポイント。入るときは正面から鳥居をくぐりたいものですが、出るときはこの歩道橋をつい渡りたくなりますよね。⑭ LIGHT UP COFFEE
世田谷代田駅の脇道を進み、朝にはまだオープンしていなかったお店を巡りに BONUS TRACK に戻ります。その途中で「LIGHT UP COFFEE」というお洒落なコーヒーショップを発見しました。こちらは、吉祥寺に本店を構えるサードウェーブコーヒーのロースタリーです。 コーヒー豆のパッケージは、コーヒーの味わいをイメージして描かれたもの。見せる収納をしたいパッケージは、お洒落なギフトにぴったりです。「ダイタデシカ、」で購入したマグカップを合わせて、母の日や父の日ギフト、誕生日プレゼントにいかがでしょう。② 再び、BONUS TRACK(ボーナストラック)
帰宅に向けて、「白髭シュークリーム工房」で取り置いてもらっていたシュークリームを受け取ります。この時点で、時刻は13時過ぎ。BONUS TRACK 内のお店もオープンし、ランチや休息をとる人々で賑わいを見せています。②-3 発酵デパートメント
気になっていたお店「発酵デパートメント」は、世界の発酵食品を集めたお店です。発酵調味料を使ったランチメニューやドリンクを、店内やガーデンでいただくことができます。また、発酵に関するワークショップの開催もあるようです。 物販コーナーには、醤油や味噌をはじめとする様々な発酵食品が揃います。おうち時間を濃密な時間にランクアップさせる、器や料理本などの周辺アイテムも要チェックです。 帰宅後の楽しみになりそうなお酒やおつまみは、思いがけず購買欲を刺激してきます。種類豊富な商品の中から、その日の気分で選ぶ晩酌セットは、きっと素敵な夜にしてくれるでしょう。②-4 日記屋 月日
ランチからノンストップで歩き疲れていたので、「日記屋 月日」にてコーヒーを注文。今回は晴天に恵まれましたが、4月中旬はまだ肌寒さが残っていたため、日向ぼっこでカラダを温めます。ベビーカーやよちよち歩きの子供を連れたファミリーもチラホラ見られ、和やかな雰囲気です。②-5 本屋B&B
施設内には新刊書店「B&B」もありますが、訪問した日は定休日…。次回の楽しみにとっておきます。ギャラリーで開催されている期間限定の展示を見て、まち歩きを終了しました。おわりに
ニュースポットのオープンラッシュが続く東京において、スポットライトを浴びる機会の少ない世田谷代田駅周辺は、気持ちよくお散歩できる穴場エリアでした。ぽっかりと時間が空いた日には、少し足を伸ばしてのんびり過ごしてみてはいかがでしょう。きっと、豊かな緑と美味しいグルメに心癒されることでしょう。他におすすめしたい街歩きスポット