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街歩き No.035 秋葉原|歴史と新しい文化が融合する寛容なカルチャースポット「AKIBA」

街歩き No.035 秋葉原|歴史と新しい文化が融合する寛容なカルチャースポット「AKIBA」

都内を歩いていると海外からの観光客を多く見かけるようになりました。新型コロナウィルスによりずいぶん長く我慢の時期が続きましたが、いよいよ日常が戻ってきたことを実感します。そんな今、散策するのにピッタリの街が今回の舞台「秋葉原」です。

秋葉原秋葉原まち歩きマップ

世界的に有名な「オタクの街」にも多くの外国人観光客が戻ってきています。日本随一の知名度を誇る秋葉原は一体どんな成り立ちで発展し、この先どのように発展していくのでしょうか。秋葉原の歴史を追いながら街を散策してみましょう。

この地の「秋葉原」としての歴史は意外と浅く、1870年ごろから。火事が多い東京の火避け地として現在の秋葉原駅周辺に建物のない野原を作っていました。その野原を当時人は「秋葉っ原」と呼んでいたのです。

秋葉原秋葉神社

名前の由来となったのは鎮火社「秋葉神社」です。お祭りされているのは名前の由来になる火伏せの神様「秋葉大権現」、かと思いきや、実際のご神祭は火産霊大神、水波能売神埴山比売大神の三柱。

火防の地に創建されたことから秋葉大権現が祭られていると人々に勘違いされ、ひいては神社の名前、地名の名前にもなってしまったとのこと。勘違いから地名が決まるというのはとても面白い話ですね。

秋葉原

鉄道敷設の影響で秋葉神社は明治11年に上野駅の北東、台東区松が谷に移設されました。上野駅から少し離れた住宅地にあるということもあり、ひっそりと落ち着いた雰囲気です。

① 柳森神社(やなぎもりじんじゃ)

秋葉原柳森神社

まだ「秋葉原」としての有史が始まるより以前、江戸時代にもこの地は武家屋敷、後に町人街と、人の住む土地でした。人々がいるところに神様あり。その頃より親しまれてきた神社が『柳森神社』です。

秋葉原駅と神田川を挟んでちょうど対岸の柳原通り沿いにあり、神田川が開削された際に現在の場所に移転してきました。小伝馬町の椙野森神社、新橋の烏森神社と並ぶ江戸三森の一社として有名です。

神社というと山や丘の頂にあり、階段を上るイメージがありますが、こちらは階段を数段下り境内に入ります。ちょっと新鮮。こじんまりとした境内にはところ狭しと七つの境内社が置かれています。全部で八柱の神様が祭られているんだそうで、駅前の賑やかさとは対照的に明るく穏やかな空気を感じる空間です。

秋葉原

境内には江戸時代の力自慢たちが使用した石(力石)が境内に置かれていて、当時の人々の風俗の一片を見ることができます。というか、こんな大きな石持てたの…? 江戸時代の人は今より小柄だったはずですが、とんでもない怪力です。

秋葉原

お社の一つは徳川綱吉の母、桂昌院由来の福寿神祠。ご神体の狸の木像にちなんで「おたぬきさん」の愛称で知られています。「たぬき」「他抜く」という語呂から勝負事にご利益があるとのこと。また「玉の輿」の語源となった桂昌院にあやかり、立身出世や安産にもご利益があるそうです。

境内のオススメの見どころは鳥居脇の駒狸の像。昭和末期に作られた新しいものですが、ひょっとこのようにすぼめられた口と三白眼の目がなんともユーモラス。お腹が大きく妊娠しています。背中はメスなのにがっしりした印象です。これから母となる強さを表しているのでしょうか。

秋葉原

さて、話を秋葉原の歴史に戻します。明治の中頃になると火避け地の開けた野原はそのまま駅建設の土地に利用されます。秋葉原駅は明治23年に誕生し、貨物駅として鉄道と神田川の水運をつなぐ要衝として賑わいました。

秋葉原ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba

駅の東側にある「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」近辺が船着き場でした。南側にある和泉橋のたもとあたりから掘割が引かれ駅と神田川が連絡していて、効率よく荷運びができるようになっていたそう。今の姿からは想像ができない風景が広がっていたのだろうと思います。

② マーチエキュート神田万世橋

秋葉原mAAch マーチ エキュート 神田万世橋

秋葉原駅の南西、万世橋を渡ったところにある商業施設『mAAch ecute(マーチエキュート)』は、1943年まであった万世橋駅の駅舎を利用しています。

秋葉原駅が開業当初貨物専門の鉄道だったのに対し、神田青果市場が近く市電との乗り継ぎにも便利な場所だった万世橋駅が旅客列車の停車場になったのです。駅の誕生よりしばらくは賑わった万世橋駅ですが、神田駅の開業、秋葉原駅の旅客営業の開始、関東大震災での駅舎焼失を経て、昭和18年に駅としての営業を休止してしまいました。

マーチエキュートの2階はカフェになっており、こちらのテラス席では中央線の列車が真横を通過するのを楽しむことができます。秋葉原駅の繁栄と万世橋駅の衰退を思いながら眺めると、走る列車もいつもと趣を変えるような気がします。

③ きなこととろり

秋葉原きなこととろり ヨドバシAkiba店

神田川と秋葉原駅をつないでいた水路は昭和30年代に埋め立てられ、倉庫として活用されました。その後2005年にヨドバシカメラ マルチメディアAkibaが開店し、現在の駅前の姿を作りました。

ヨドバシ1階店舗脇、駅の東西を結ぶ連絡通路には食品を中心としたテナントが並んでいます。その中に2022年にオープンしたばかりの新店舗があります。シュークリーム専門店「ビヤードパパ」を運営する株式会社麦の穂が手掛けるわらび餅の専門店『きなこととろり』。毎日店舗併設の厨房で炊き上げられるわらび餅と焙煎黄な粉が自慢とのことなので、さっそく購入してみました。

秋葉原

食べる直前に黄な粉をまぶし掬い取って食べる箱入りの「とろりわらび餅」。複数人で取り分ける通常サイズの他、一人用の小さめのサイズがあり手土産で持って行くのに重宝しそう。すっきりとしたパッケージもおしゃれで見栄えが良いです。

味はねっとりとした今までにない食感。同じように黒蜜をかけて食べる信玄餅ともまた違った雰囲気です。あまり日持ちはしないのでギフトにされる場合はご注意を。

秋葉原

駅の開業から順調に発展を続けていた秋葉原ですが、戦中は他の地域同様、空襲による被害を受けます。駅を含めた辺り一面が焼け野原となり、秋葉原として踏み出した歩みが止ってしまいましたが、戦後すぐに闇市が立ち、人々はたくましく営みを再開させました。

闇市の売り物は生活必需品が中心でしたが、一部の露天商がラジオを自作するためのコイル、コンデンサー、真空管といった部品を販売するようになります。これが現在の秋葉原の姿を作る契機であったと言ってもよいでしょう。

パソコンはもちろん白黒テレビさえない時代、ラジオの部品は娯楽に飢えていた人々によって飛ぶように売れ、次第に部品を取り扱う露店の数が増えていきました。

④ 秋葉原ラジオセンター

秋葉原秋葉原ラジオセンター

しかし露店撤廃令が発令され、ラジオ部品を売って生計を立てていた露天商たちは市場からの退去を余儀なくされます。行き場を無くした商人たちのため、駅周辺に彼らの受け皿となる施設が建設されました。

秋葉原にラジオの名を冠する商業施設が多く存在するのは上記のような流れがあったためです。現在も電気街の中央通り沿いにある『秋葉原ラジオセンター』や『東京ラジオデパート』では、源流からの流れを汲んだ小規模のテナントが電子機器やその部品を中心に業者や電気工作を趣味とする人向けの商品の販売をしています。年配の方には懐かしく、若い方にも生きた昭和レトロを感じられる場所で、ふらりと歩いてみるだけで雰囲気を楽しめます。

秋葉原

ところで、秋葉原駅周辺が空襲によって焦土と化した一方で、柳森神社のある柳原通りから神田青果市場跡地あたり(須田町1・2丁目)は戦時下での空襲被害を奇跡的に免れました。そのため大正末期から昭和初期にかけて建築された古い建物が多く残っています。建築を勉強していたことのある筆者にとっては立ち止まってじっくり眺めたくなる建物ばかりです。

秋葉原

現代的なビルの合間にあるレトロな佇まいは須田町の街並み印象的なものにしています。上の画像は旧中山道と靖国通りの交差点にある広岡株式会社のビル。西洋的な石積みの外観に東洋的な渦巻き模様が彫られた和洋折衷の絶妙な意匠が秀逸です。

⑤ 海老原商店(えびはらしょうてん)

秋葉原海老原商店

柳森神社の近くにある『海老原商店』も現在まで残る古い建物のその一つ。関東大震災直後、神田に多くできた古着屋の一つが営まれていました。昭和3年築の建物は、店主と親交のあった画家がこだわり抜いてデザインしたハイカラな意匠が特徴です。柳森神社やいくつかの名所的建築と合わせて千代田区の景観街づくり重要物件に指定されています。

こちらは現在イベントスペースになっており、演劇やモノづくりを行う作家の作品発表の場として利用されています。

秋葉原

同じ柳原通りにあるこちらの建物も味のある外観が魅力的。ボタン屋さん、現役です。

⑥ カレー専門店 ベンガル

秋葉原カレー専門店 ベンガル

高度成長期の家電製品の普及に合わせ電気街はさらに発達、1970年代にはオノデンやサトームセンなどの量販店のビルが立ち並ぶようになります。

この頃オープンしたカレーの老舗で有名店が『カレー専門店 ベンガル』です。1973年の創業で、実に50年、秋葉原の地で営業を続けています。現在はかつて入居していたビルの建て替えのため旧店舗の北側、外神田(末広町駅そば)へ移転しリニューアルオープンしています。有名店ということもあり老若男女問わずお客さんで賑わうお店です。

秋葉原カリガリカレー

秋葉原のカレー専門店は2000年代以降急激に店舗数を増やし、現在は元祖激戦区の神保町より秋葉原の方が多いのだとか。ササッと手軽にお腹いっぱい食べられるカレーは、忙しいショップ巡りの合間に食べるのにはもってこい。秋葉原という街と相性がいいのかもしれません。近年でも新しいお店が続々とオープンしていたので、そのうちの一つにお邪魔することにしました。

⑦ Spice Palette(スパイスパレット)

秋葉原Spice Palette(スパイスパレット)

秋葉原の駅から御徒町方面に首都高に沿って5分程歩いた雑居ビルの2階にある『Spice Palette(スパイスパレット)』。秋葉原のメインエリアから少し離れていますが根強いファンの多いお店です。

秋葉原

ランチから少し外れた時間に訪れたこともあり、待つことなくすんなり入ることができました。店内は明るく席間隔もあるので休憩がてらゆっくりランチを取りたい方には良さそうです。

秋葉原

綺麗に盛り付けられたチキンキーマカレー。鶏肉の大きな塊がごろっと入っていて食べ応え抜群。口に入れた瞬間は優しい味という印象でしたが、後からスパイスがしっかり効いてきて、あと引く辛さがクセになります。添えられた3種類の野菜の副菜は酸味があり、カレーと混ぜながら食べることで味に変化が出ます。

⑧ EARL’S FAVOURITE(アールスフェボリット)

秋葉原EARL’S FAVOURITE(アールスフェボリット)

スパイスパレットの近くにある素敵なお店を1軒ご紹介します。可愛らしいショーウィンドウが目を引く『EARL’S FAVOURITE(アールスフェボリット)』です。

秋葉原

作家が手掛けるフルーツやスイーツをモチーフとした革製品を取り扱っており、とにかく可愛らしいです。凹凸のあるリアルな加工が施されたメロンの網目のバッグやショートケーキ柄の財布…大胆でポップなデザインながら作りもしっかりしているので、シンプルなファッションのアクセントとして小物を取り入れてみるのもオススメです。

秋葉原

種のつぶつぶ模様も再現されているいちごのがま口ポーチ、アクセサリーケースとしていかがでしょう?

秋葉原

90年代に入ると電気店はメインの商材を全国各地で購入できるようになった家電製品から一般家庭に普及し始めたパソコンとその周辺機器に移します。修理が必要な中古品やパーツ、いわゆる「ジャンク品」を扱う店が並び、パソコンを自作する人が集まるようになったのです。

この時点でなお、メインカルチャーからは外れた存在とみなされていた秋葉原の文化を、2004年に出版された「電車男」が一気に表舞台に引き上げます。2ちゃんねるで繰り広げられたオタクで冴えない男性と高嶺の花との恋は映画化、ドラマ化され一大ブームを巻き起こし、「秋葉原=オタクの街」としてイメージを定着させました。

⑨ e☆イヤホン

秋葉原e☆イヤホン 秋葉原店 本館

そんなオタクの文化とされていたうちの一つ、テレビゲームも今や一部のジャンルが「e-スポーツ」として世界大会が開かれるメジャー競技となったのは皆さんご存知のところかと思います。

e-スポーツにおいて、プレイ環境はとても重要です。そのうちの一つがヘッドセット。外部の音で集中力が切れないよう、しっかり遮音し、より良い音響でプレイができるように設備を整える必要があります。オーディオ、スピーカーの専門店『e☆イヤホン』の別館はゲーミングイヤホンを専門に取り扱っており、細分化されたニーズに対応しています。電気街の進化は続いていますね。

e☆イヤホン本館の方は一般的なイヤホン、オーディオを取り揃えていますので、ゲームはしないけれど音楽は良く聴く、という方は好みの音を見つけにこちらを訪れてみるのが良いと思います。

⑩ 秋葉原ラジオ会館

秋葉原秋葉原ラジオ会館

電気の街としての進化を続ける一方、秋葉原は別の方向にも歩みを進めています。『秋葉原ラジオ会館』は先に挙げたラジオセンターやラジオデパートと同様、当初は電子機器を販売する店舗が集まるビルでしたが、現在では様相を異にしています。

主要なテナントは家電メーカー、パソコンメーカーと時代ごとに変遷し、現在ではフィギュアやトレーディングカードのショップなど、1990年代から一般化したホビーの店が中心。いわゆるサブカルチャーをとことん追求する人達のニーズに応える、「AKIBA」を象徴するビルになっています。

秋葉原

日本のサブカルチャーに触れるため、ラジオ会館を訪れるのは日本人だけではありません。どのフロアでも海外からの観光客の姿を見かけ、訪日外国人からの関心の高さをうかがうことができます。

秋葉原DOLK ラジオ会館店

ラジオ会館内に入店しているドール専門店「DOLK(ドルク)」。球体関節人形を中心に大きさや素材の異なるドールが並び、目や髪の毛、衣装を変え人形をカスタマイズすることもできます。購入した人形を連れ立って旅行に出かけ、綺麗な写真を撮るのもドールオーナーの喜びの一つなんだそう。

秋葉原

実に多様な趣味は普段の生活では出会えない発見の連続です。秋葉原を訪れた際はぜひこちらでいろんな趣味に触れてみて下さい。

秋葉原

秋葉原を代表するカルチャーといえばカプセルトイも外すことはできません。駅周辺と電気街では店脇に設置されたガチャガチャを頻繁に目にします。コンビニよりガチャポン台が設置されている場所の方が多いのではないでしょうか(印象ですが)。都内の他の地域にはない街の文化を大切にしている秋葉原ならではの光景です。

秋葉原秋葉原ガチャポン会館

専門店には積み重ねられたガチャポン台が数百台並び、お子さんが喜ぶキャラクターグッズから大人のコレクター心がくすぐられる意表を突いたモチーフ物もあり、ご家族連れでも楽しめる場所です。毎月数十種類の新商品が入るとのことで、いつ行っても新しいガチャガチャにチャレンジすることができます。

秋葉原

ガチャポンスポットを回っていたら、数か所で同じ外国人男性を見かけました。手荷物もほとんど無くラフで慣れた様子。新しい商品が出てないか、日常的に巡回しているのかしらと微笑ましく思いました。誰かの人生を垣間見たような、一期一会の出来事でした。

⑪ みつばちcoffee

秋葉原みつばちcoffee

秋葉原で食べ物と言えば、近年パンケーキもホットスポットになりつつあります。2015年に「フライングスコッツマン」ができたあたりから徐々に増え、現在は10店舗程のお店で食べられます。

どうして秋葉原にパンケーキを提供するお店が増えたのか、調べてみましたが理由ははっきせず。ただもともとカフェの多い地域でもあるので、こだわりのスイーツを提供するお店が増えるのは不思議ではないです。

パンケーキと一口に言っても、ふわふわのスプレ系から塩味のある薄焼き、カステラのような軽やかな食べ心地のものなど実に種類豊富。今回は昨年オープンしすぐにパンケーキが評判になったカフェに足を運んでみました。昭和通りから脇道に入ったところにある『みつばちcoffee』です。

秋葉原

店内は天井が高く開放的、ビジネス街エリアにあるためか落ち着いた雰囲気のお店です。日曜日定休、営業は日中のみで、夜はフレンチを提供するお店に変わります。パンケーキの提供も日中のみです。

秋葉原

「本日までです」の言葉につられて期間限定のほうじ茶のパンケーキを注文。パンケーキは外側さくっとして中はふわふわ。添えられたアイスとの相性も抜群です。厚みのある生地はボリュームたっぷりなので、小腹が空いたときのおやつとして頂くのであればシェアして食べるのが良いと思います。

⑫ 日本百貨店しょくひんかん

秋葉原日本百貨店 しょくひんかん

秋葉原で食品を扱うお店、というとこちらを連想される方も多いのでは。全国各地からこだわりの商品を集めた日本百貨店はお土産探しにもってこい。日本橋や横浜などにも店舗はありますが秋葉原の『しょくひんかん』は広い売り場に食料品を中心とした品物が並びます。

筆者も近くまで来る用事があると必ず訪れるオススメのスポットです。商品説明のポップ多くカラフルでおしゃれなパッケージを見ていると一日楽しめてしまいそうなワクワク感があります。

また土地柄店員さんが英語での対応にも慣れているので、海外の方に観光のオススメを聞かれたらここを案内することが多いです。

秋葉原

今回は東京のクラフトコーラブランドの「ともコーラ」が手掛けるクラフトコーラ(原液)、その日本百貨店オリジナルパッケージを購入してみました。クラフトコーラはずっと興味があったけれど、飲む機会に恵まれていなかったので嬉しい。

まずはオーソドックスに炭酸で割って飲んでみると、想像以上にスパイスが効いている複雑な味わい。でも、甘さが後を引くこともなく夏の暑い時期にピッタリ、といった印象です。冬場にはホットミルクで割ってチャイ風、というのも身体が温まりそうです。

また料理の調味料としても使用できるとのことで、時期や気分に合わせていろいろな楽しみ方ができるのが良いですね。これからも全国にあるクラフトコーラを購入して飲み比べ、食べ比べをしてみようと思います。

⑬ SEEKBASE(シークベース)

秋葉原SEEKBASE(シークベース)

最後にご紹介するのはこちら。日本百貨店を訪れたことのある方でも、もしかしたらその隣にあるこちらの施設は訪れたことのない方はいらっしゃるかもしれません。日本食品館から御徒町方面の高架下、2019年から営業を開始している商業施設『SEEKBASE(シークベース)』はかなりニッチに商材を絞った店舗が多く入店しています。

まんだらけが展開するソフビ(ソフトビニール人形)専門店や電子ピアノ専門店、中古カメラの専門店など、ディープな世界ながらおしゃれで洗練された店舗デザインで初見でも気軽に店舗に入れます。新しく趣味をお探しの方にも興味を惹かれるものが1つはあるはず。

おわりに

秋葉原の街歩きはいかがだったでしょうか。秋葉原特有の専門的でディープな雰囲気のお店が敷居が高いと感じる方も、歴史という面からアプローチすると散策しやすくなるのではないでしょうか。様々なジャンル、文化にひとつずつ触れてみると興味を惹かれるものがあるかもしれません。

秋葉原

好きなものをとことん追求できる街で自分の「好き」と誰かの「好き」を感じる散策をぜひ楽しんでみて下さい。秋葉原はいつの時代も新しいカルチャーに寛容で、趣味を通して人と繋がることができる大きな大きな器の街です。

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柳澤 翔子

柳澤 翔子

フクロモモンガと暮らすジュエリーデザイナー。ショールームコーディネーター、ジュエリーアドバイザーなどの豊富な接客経験から「人の気持ちに寄り添った商品提案」を行うことをモットーとしている。ヴィンテージマグカップ集めと刺繍が趣味。

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